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お姫様のいる日々  作者: 月狩朔夜
奏でられないプレリュード
7/13

007 未だ名付けられぬ者、部屋の外に出る

動物物語面白いよ

え? 何? パケット料金……だと……?

『とにかく、あれから出したんだからこれは回収するぞ』


 なにかをしきりに頷くオッサン共。

 そして、オッサンを落として(スポーツ用語でなく)、こちらに歩いてくるお姉さん。

 ちょ、(こえ)ぇ。


 だから、女の子に抱き付いたのは不可抗力である。


 腕だよ? 腕に抱き付いたんだよ? やわらかかった


 ……なんで引きはがそうとするんでしょう?



『懐かれた! このまま育てればお母さんって呼んでくれるかも!』

『じゃあ結婚して子供産めよ』

『教育は私と家庭教師だからなあ

 ……まあ、くっついてるもんはしょうがない。 クロエも一緒に来い』



 なんか三人で歩くことになった。

 真ん中がおれで、両側にお姉さんと女の子。 仲良く手ぇ繋いでます。

 ……ごめん嘘ついた。仲なんて関係なくおれがこけないようにするためです。

 せ、切ねぇよ……



 そしてお姉さんがやってきた扉の先に行くそうです。

 そこで俺の目に映ったのは、石造りの廊下。 ですよねー。

 ロウソクが雰囲気出て……ッ、これ、ロウソクじゃない。

 光る壁が出っ張ってるんだこれ。 出っ張りと火の着いてないロウソクが交互に並んでいるようだ。

 ロウソクは非常用? むしろ壁一面光らせればいいのに。



 そろそろ、一人で歩けるようになろうかという頃、第二関門(今決めた)が現れた。

 階段である。


『わたしが運ぶー』

『ダメ。 階段で歩く事も今教えるんだから』


 超ゆっくり階段を上る。

 っていうか見られてる。 足超見られてる。 おれの美脚が狙われている……?


 なめるなよ。これでも前世の記憶があるんだ。 コツなんかすぐつかんでおれの足に集中させない!


『……調整終わってなかった割には習得早くないか?』

『その部分は調整関係ないと思う。 それにそういうのって個体差ってあるんじゃないの?』

『まあ、有るには有るが……』


 何故か不思議がられました。



 そんなこんなで廊下を行ったり来たりしたり、階段を上ったり下りたりしたりしながら、


『どうしてこんな遠回りしてるの?』

『歩く事を教えるためだ』

『だからって今……』

『上から言われたからな』

『本当に!』

『……そういえば、これ、6回失敗したんだっけか?』

『あ、うん。 現王第二子用第七個体だよ』

『ふーん。 じゃあ、これの名前は、えーと、セプテット・トゥエルヴス、かな?』

『多分そんな感じー』


 ……七重奏?

一回書いたのうっかり消して書き直し。

これがこれほどの精神ダメだとは……。


心の中で舐めた事言ってマジすんませんでした。

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