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ep1 無理ばっかしちゃってさ

 「今朝池袋サンシャインシティで魔人暴走事件が発生しました。容疑者の××氏(年齢不詳)は、、、、」

 「次は池尻大橋、池尻大橋」

高校の最寄り駅に到着した私は学校へと向かった。私はリリ(17歳)2年生。今日も今日とてくそったれな学校へいく女子高校生

 「私も今朝のやつやってやろうかな、、ほんと、、」

毎日が億劫、今だってなぜ学校に行かなきゃいけないのかわかってない。昔は学校に行くのが楽しみで仕方なかったんだけどな。


 子供のころいつも私は周りから元気で活発な子ってよく言われてた。でも歳を重ねるごとにその意味がうるさいとかやかましいとか、「うざい」の遠回しな伝え方だって気づいてしまった。人を信用できなくなっていったのはそのあたり。それから学校じゃ冷たく笑ってくるやつらばかり。それでも親には感謝して頑張って通ってる。それに受験も近いしな。


 学校についてしまった、、、陰気な面持ちで席にかけイヤホンをしてsnsを見るだの電子の漫画読むだのして他人へ会話を吹っ掛けてくるなという雰囲気を出しておく。こうすることでお互いに避けあえばいいだけなので不幸な人は生まれない。まあ誰も幸せにもならんが、、こちらから話しかけも基本はしない。私が話しかけてもキモがられるし、そもそも話したくもない。

 孤独な私だが、クラスには一応幼馴染のフタカってやつがいる。毎日話しかけに来てくれて正直ありがたい。フタカには特に気にせずしゃべれるからだ。しかし最近は少しし喋る回数が減った気がする。


 今日は魔法学の実技テストだ。基本的に魔法は苦手ではないのだが私が何か魔法を使うとクラスメイトは必ず何か言ってくる。いつも黙れよと思っているしそいつらは私より成績が悪い。(まあ下に見れるほど差があるわけでもないので何か言われるとしっかり腹が立つ)毎度のことこいつらは必ず〇すと思いながら勉強に励んでいる。そこは感謝しなければならないかもしれない。

 「イカヅチ」

 魔法を唱えて対象を破壊する。道具を使わずに壊せればどのような手段でも構わない。私は得意な雷の魔法で的を破壊していく。結果は82点。悪くはない。これぐらいしか取り柄がないので多少はうれしい。


 他の授業も終わり、帰路につく。駅までついた後、「あ―やば、課題に必要なノート忘れてんじゃん、最悪、、、」二度手間である。仕方ないので取りに私は戻る。

 授業後の学校には部活をやってるやつぐらいしかいない。どうせ教室にも誰もいないだろうなと思っていた。しかし教室には女子生徒が一人いた。どう見ても様子がおかしい、おそらくクラスメイトだが、後ろ姿で顔が見えない。なんだ、小刻みに震えている、、、、

 次の瞬間その生徒は叫びだした。声を聴いて分かった、フタカだった



「キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」


 手には魔力増強剤と、なんだあのトランプ、、とにかくあの薬はまずい。あれは魔力量が極端に少なく健康被害を及ぼす人が飲む薬なのに、一般人があんな大量摂取したら理性を失って破壊衝動のまま暴れだしちまう。


 フタカは薬を次から次に飲んでいく。私は急いで止めに入る。だが私が手を止めても一切止まらない。ものすごい力だ、「やめろ!フタカ!!」おそらく筋力強化魔法を無意識に使ってる。そしてついにフタカの理性が飛んだ。フタカは体から植物を生成し私は壁に突き飛ばされ、学校に根を張り始めた。

 

 「ああ、くそ、」フタカは魔人になってしまった。右目は赤くなり、花冠のようなものをかぶっている。服も薔薇で覆われ羽のようなものが生えている。私は即座に警察に通報。しかしそれが来るまでどうすればいいかわからない、、フタカは根を張り巡らせ校舎を破壊しようとしている。しかしそれにしても規模が大きすぎる。普通の魔人とはわけが違う規模の暴走。幸い部活をしている奴らは校庭か部室棟で行っているのでこっちの校舎に残ってるのはほとんどいないはずだ。


フタカは私を振っとばした後体から出した蔦のようなものを使って窓の外から屋上へ向かった。


 私は何とか父親にやらされていた武道の経験のおかげで受け身をとれた、でも背中が痛い。痛いもんは痛いわ、クソ。そしてその場から離れようと思った。でも、私に幼馴染を見捨てる選択肢はなかった。事情は知らない。でも多分クソみたいな理由だと思う。前見ちゃったんだよなあ、フタカの待ち受け画面に映る男の写真。はあ、くそだる


 私は多分理性が飛ぶぎりぎりまで捨てられた薬を飲みほした。


、、、、、、、、、、、、、、、

「気持ちいい」「全員殺す」「みんなで仲良くしよう??」「黙れよくそ、」「「何でも許せる」「全部忘れないからな」「誰かを助ける」「私を助けてくれ、」「絶対救う」「フタカ」



、、、、、、っぶねえ、飛ぶところだった、ガチで気持ちいな。そりゃ依存する奴いるわ、クッソ、魔力で満ちていると人はドーパミンだのが作られるらしいって前聞いたな、今はどうでもいいが。

俺は急いで屋上へと向かった。

 

 屋上でフタカは知らん男を根で縛り上げて抱きしめていた。

「フタカやめてくれ!!俺死んじゃうよ!!浮気してたことは謝るから!!!」

あーあそうだよな、見たくねー、そりゃ彼氏いるよな。いや別に女が好きだとかじゃねえけど幼馴染だからなんかNTRされてる気分なんだわ、別に誰も悪くねえんだけどさ。ほんでなんでこういうやつに限って屑とくっつくんやろなあ。


 だめだめ、今じゃねえそれ、どうすりゃいいかな。そう思ってるとすごい速度でこちらに根が飛んできた。

「っぶねえ!」

私はぎりぎりでそれをよけた。それを皮切りに私に気づいたフタカは集中的に攻撃を始めた。


 ドーピングしてるおかげでフタカの猛攻からぎりぎり生還できている。だがいつまでもつか、、、

考えろ、どうすればいい?私がやるべきこと、、、現状フタカはあの彼氏を抱きしめて絞め殺そうとしている。目的は心中?私には今のフタカを完全に止めることは確実に不可能。それは警察とかに任せればいい。なら私はフタカに殺人をさせないためにあの男を救い出さなければならない。

「めっちゃいややわ!!!くそが!!やったるわ!!!」

1あの男からフタカの注意をそらす

2あの男にまとわりついてる蔓や枝を取り除く

3あいつを男を取り出して避難させる

4フタカの注意を警察の到着まで引き延ばす

 やることは決まった。あとは実行するだけだ。


「フタカああああああああああなんであんたはなんでそんな屑に執着すんだよ!!悩み聞いてやれなくて悪かったけど!!!でも私がいたってこと覚えててほしかった!!!!」


「ハヤテ君はクソじゃないもん!!!!ぶっ殺してやる!!!」


 フタカはそういって彼氏から離れて私に近づき、本体が攻撃してきた。私はフタカの攻撃を見切りながら触手のように動く植物魔法を破壊しつつ逃げまわる。本体は高度な植物魔法で守られてるせいで、多分殴っても何ともないだろう。やっぱあれは無視が正解っぽいな。

 だがこれで取りあえず1番はクリア。もともと私に対して攻撃していたから容易かった。問題は2と3、蔓を切る手段は切断系魔法で行けそうだが近づいて切る必要がある。あの男に近づくことは頑張れば行けそうだが、その場合フタカの暴走がさらに悪化する可能性が高いし確実に連れ出せる方法でなければならない。となるとフタカをどこかに一定時間とどめておく必要がある。ならば、と考えが思いついた私は下の階へと向かった。


 フタカは蔦を使ってひっかけたり突っ張り棒みたいにして本人は浮きながら移動している。そこに弱点がある。あれは本人から直接生えていて薬によって硬度が劇的に上がっている。通常の植物魔法はその辺の雑草を出す程度しかできないが、今のフタカは大木の根ほどのものをを自由自在に操っている。あれを滅茶苦茶に絡ませる。俺はフタカの攻撃をあおりまくった。

「うわwよっわなんも当たらんやんwwwゲーム下手やもんなwwww現実でもなんもあてられんかーww昔一緒にス〇ブラやったときもすぐ死んどったもんなあwwww」

「殺す!!!」

「こいやあ!!カソク」

こんなしょうもない煽りで食いついてくれて本当にありがたい。私は煽った後身体速度上昇魔法を使い、フタカに攻撃させまくった。そして

「あ、あれ、、根が、、」

 計画通り。私は内心ニコニコである。

「そんなんだから屑に引っかかんだよ馬鹿幼馴染。」

 私情を混ぜた煽りをして即座に私は屋上へと戻った。しかし身体速度上昇魔法マジで速いな、ドーピングってすげえんだな。

 

「おい屑、今から助けてやるから二度と浮気なんかすんなよ。」

「いやでも、ほんとにあいつも悪いんすよ、いつも、、、、、」

聞きたくもない罵詈雑言をここで言えるとはなかなかである。不幸中の幸いだが途中から脳みそがこいつの声は言語ではないと判断してくれた。幼馴染のベッドの話とかまともに聞いたらゲロ吐きそうだ。

「セツダン」

私は話を無視して蔓を切った。ドーピングしたセツダン魔法でぎりぎり切れたが、一般人では切れないだろう。

「後これは私からのプレゼントな」

私はそいつをぶん殴った。気絶させて余計に暴れたりしないようにしただけだが。非常に気分がいい。そして私はそいつをおぶって逃げようとした。その時

「ハヤテ君!!!」

きてしまった、間に合わなかった。クソが、とにかく仕方がないので私は全力で走り出した。その時。

「っう、、、、おえ、、、、、、」

当然だった。魔人化せずにこの魔力量でぶっ通し動いてたんだ。限界は向こうより早い。まずい、どうするどうするどうする、、、このままじゃこいつを回収されて死ぬだけだ。くそ、、、、、、体が、うごかな、、、、


「、、、、、、馬鹿な人だね本当。」


黒い軍服のような服装に長い髪、、、、見たことがない、、警察???間に合ったのか??

間に合ったならそれでいい、、、、、、、、、、、


目を覚ますと病院にいた。とりあえずナースコールを押して看護師さんを待った。到着するといろいろな検診のようなものをされたが、特に後遺症はなさそうだとか。両親が来て泣いて抱き着かれた。申し訳ないことをしたなあとか思ってたが、訳を話したら父からは筋通そうとしてそうなっちまったなら仕方ない。親として誇りに思うとか言われちまった。まあ、母親には命懸けは心臓に悪いからやめてほしいとも言われたが、、、

「警察が間に合ってよかった。」

そう私が口をこぼすと

「?リリがあの魔人化した男を沈めたんじゃないのか?」

は??????

あいつはじゃあ一体、、、、というかフタカは???

「フタカ??誰だ?そいつ」

おいおい、、、、、いったいどうなっやがる、、、、


ここから私の、、、くそったれなで無謀だった話が始まっちまった。






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