44話 変化
44話
「はっ!、、」
「お、サッカイ君、良かった無事だったんだね」
招集場所には、岡本がいた、その他にも男の子、女の子もいる
皆、座っており、長机の奥には斎藤がいた
「今回のクエスト場所は、祝福の森だよ。先ほどの衝撃、あれは祝福の森で起きたものだね、転生者、もしくは魔人によるものだと推測されるよ」
「そこで皆んなには、転生者の確保、魔人の殺害を頼むね」
一同は何も言えずに、微かに首を振ることしかできなかった
「岡本、これを、」
「は、はい」
斎藤は岡本に転送石を渡した
「検討を祈るよ」
斎藤はそう言って、部屋から出て行った
「で、では皆さん、この転送石に触れてください」
「なにぼーっとしてんだよ」
呆然と立ちつくす堺に、男の子がわざと肩をぶつける
「あ、あ!す、すいません、」
堺も転送石に触れる
「もぉ、お兄ちゃんってば」
「いちいちうるせーな、あいつよりお前が先にしぬっ」
「喧嘩はダメだよ、仲良く、チームなんだからね」
男の子はそっぽを向きながらも転送石に手を触れる
「さぁ、いくよ」
ピカッ
眩い光と共に、景色がガラッと変わる
「!!??」
「どうやら崖の上みたいだね」
「すげー、話では聞いてたけどでけーな」
「た、高いね…」
岡本が周りを見渡し
「調査場所は、間違いなくあそこだね」
広大な自然、見渡す限りの緑に、隕石が落ちたかのような場所がある
「みんな、離れないように、」
岡本が先導して、目的地点に近づいていく
しばらく森の中を進む
すると、
「ん?なんだなんだ、ここは危ねえぞっ……!?」
「なに大きな声出してんのよ、っ!!」
草木を押し除けてきた2人は、岡本達に出会う
堺の表情に緊張が走った、魔道具から杖を、スッ、と出し、岡本の後ろに隠れる
(あの時の人達だ…)
「お前達がやったのか!!」
筋骨隆々な男性がグッと拳を構える
「この魔力、間違いなさそうね」
彼女は岡本達に指をさし、空中に光の槍を展開した
「やるしかねーか」
少年の目が緑色に光る
「気をつけてね、お兄ちゃん」
少女は本を開いた
「ちょっと、ちょっと!僕たちは敵ではないし、まずは話そう!」
岡本がすかさず間に入る
やる気だった4人はきょとんとしており、岡本の話を聞くことにした
ことの経緯を話し、
「噂には聞いていたが、本当に実在するとは、無礼な真似をした、申し訳ない!!」
大声を出しながら、深くお辞儀をする
「ちょ、うっさいて、、あ、私もごめんなさい、貴方達の魔力が凄いから、勝手に決めつけていたわ」
ちょこんと首を倒して謝る
「いやいや、いいんだ、 目的も同じようだし、どうかな、一緒に行動するってのは」
「げっ、別に俺たちだけでいいだろ」
少年はボソボソと話す
「では、お言葉に甘えて同行させてもらおう」
「ということで、よろしくね」
彼女が少年に笑顔で接する、少年の顔は赤くなり、そっぽを向いた
(なんだが、優しい人達だな…)
岡本の後ろにいる堺は、少しずつ安心していった
皆んなで歩いていると、彼が、
「そうだ、せっかくだし自己紹介しないか!?まずは俺からだな、俺の名前はクレイン・ベルベット、よろしく頼む」
ドレッドヘアーを束ねた髪型に、ガッチリとした顔、筋肉がすごく、それをひけらかすように上裸だ
手首には金色のブレスレットをしており、魔力を放っている
「何、急に始めてるのよ、、、えっ、あっ、わ 私はセラ・エラリア、よろしくお願いするわ」
赤茶色のショートヘアー、ツンと跳ねた目の先に、ムッと閉じた口元
白色のローブを着ており、指には銀色の魔道具を身につけていた
「よし、なら僕が、えーっと、岡本 大輔です、趣味は食べることです」
ふくよか体型に、優しい顔つき、気弱な印象だが、目には責任感を感じる
岡本は頭に手を置き、弱々しく、よろしくお願いします、と笑いながら言った
「あぁ!趣味!言うの忘れてた!俺の趣味は筋トっ」
「別にあんたの趣味はいいのよ」
クレインの頭にチョンとチョップをかますセラであった
「あ〜、白石 タイガ」
半袖半ズボン、スポーツ刈りで、足の早そうな体型、ダルそうにしており、目を背けて後頭部に手を組んでいる
「私は、白石 マリナです、趣味は読書です、よろしくお願いします」
丸メガネをクイっと、定位置に戻す
2つまとめられた後ろ髪、丈の長いスカートに白色のシャツを着ている
本をギュと握り、汗をかきながら、ぺこりとお辞儀をした
(俺の番か、うっ、嫌だ!話したくない!!くそ!覚悟を決めよう…)
「え、あっ、さか、ゴホン!サッカイです、ただのサッカイです、よ、よろしくお願いします…」
平凡な顔、
無地のシャツに、黒色のズボン
不安に満ちた表情で、早く家に帰りたいと願っている
「岡本に、タイガ、マリナ、サッカイ、覚えたぞ!もう俺らは立派な仲間だな!ハッハッハ!!」
「だから馴れ馴れしいのよ」
すかさずチョップを入れるセラであった
少年がプスっと笑い、皆に笑顔が広がった
その後は、たわいもない会話を楽しんだ
クレインが岡本に質問して、岡本が地球について色々と話す
堺は地球の話で、平凡な日常を思い出し、懐かしいなと恋しんでいた
しばらく歩くと、木々がえぐれた場所についた
地面がボッコリとえぐれており、まるで湖の水が蒸発したかのようだ
「ん??」
クレインが遠くを見つめている
「どうしたの?何か見つけた?」
「人だ、二人いる!」
クレインが斜面をザザザッと駆け降り、ドン!と踏み込んでジャンプした
「ちょっ!」
セラは浮遊魔法でヒュン!と向かう
「まってね、、」
女の子が本を開き、あるページに魔力を込めると
キラン!
本から何か飛び出してきた
派手なカラーのキャピキャピしたソリと、それに繋がれたユニコーンが出現した
岡本とタイガはすんなり乗り込み、堺もソリに座る
フカフカのシートであった
(すげーっ!すげーなおい!あの本の中身めっちゃ気になる!)
堺がじっとマリナの本を見つめると、マリナは恥ずかしそうに本を抱きしめた
シャン、シャン
ソリが動きだしっ
「うぁあああ!!」
一瞬のうちに加速、一気にクレイン達に追いた
「す、すごいな、これが転生者の魔法か…」
「なんか悔しいわね、」
岡本、クレイン達は、倒れている人の目の前まで近づく
「あ!」
堺が声を上げてしまう
「なんだ?知り合いか?」
「え!い、いや、違い、ます…」
(あの人だ、えっと、名前、、なんだっけ?ケイト??いや!そんなことはいい、間違いない、彼だ!)
(もう1人は、知らない人だ、)
「この2人は、とりあえず王都で収容しないといけないから、私達に預けてもらっていいかな?」
「すまないが、コイツだけは俺らが引き取ってもいいか?格好を見るにメルディア学園の人間なんだ」
「う、うーん…たしか僕たちは転生者の保護と、魔人の殺害だったから、、」
「うん!わかった、彼は君たちに任せるよ」
「恩に着る」
岡本とクレインは彼らを拘束した
「任務おしまい?さっさと帰ろうぜー」
「ちょ、お兄ちゃん、勝手に帰るのはダメだよ」
「私たちも帰ろっか」
「だな、岡本!ありがとな!!」
(やった帰れる!!)
堺はタイガとマリナの後ろについていく
クレインが手を振り、岡本はペコリとお辞儀をしてその場をさろうとした時、
「待って皆んな」
セラが何かに反応した
「くるっ!」
ズドォォォォン!!!
突如、空から何が降ってきた
禍々しいオーラを放つそれらは、
「あはっ、こんなに沢山の転生者、やりがいがあるねぇ」
「全員殺せば、いいんだよ、な」
そこには2人の魔人がいた




