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40話 成長

40話

「!!??」


 なんと、目の前にゴブリンが現れたではないか


 形はゴブリンなのだが、青白く、ほんのり光っており、少し透けている


 ゴブリンにしては神々しさがあり、野蛮さは無く、落ち着いた様子だ


「ご、ゴブリン!!??」

「うぅっ!」


 すかさず重力魔法で包み込み、握りつぶした


 ギュゥっ!


 バリン!!

 

 シュィン〜…


 握られたゴブリンは、砕け散り、塵となって消えていく


 粉雪のようにキラキラと舞う破片が、どこか美しい


「はぁっ、はぁっ…やったのか、」



 しばらく硬直が続いた堺は、先ほどの現象を整理する


「球に魔力を込めた、そしたら光って、ゴブリンが出てきた、、ゴブリンは俺を襲うことはなかった、、」


「つまり…」


 パチンと指を弾いた堺は決め台詞のように


「召喚魔法、だな」


「召喚というより、そうだな、ネクロマンサーだな」


「え、まって!バチロマンある能力やん!え!まって!!」


 興奮おさまらない堺はもう一つの球を見つめる


 ごくっと唾を飲み込み、球に魔力を込めた


 ヒュゥ、ヒュゥ、ヒュゥゥ!


 手の中にある球が光だし、


「!!!」


 目の前には先ほどと同様にゴブリンがいた

 青白く、落ち着きがあり、どこか神々しい


「す、すげぇ、、」


 念のため、杖をにぎっておく


「さて、どうしたものか、」


 うーんと考え、

 

「よし!ジャンプしてみて!」


 スン!スタッ


「おぉ!!!」


「ば、バク宙してみて!!」


 スン!ドシャン!


 頭から思いっきり落ちる


 フラフラしながらゴブリンが立ち上がった


「うわ!え、ごめん、ごめんよ!!」


 ゴブリンの頭を、躊躇しながら触る


「ふぅ〜、」


 (これでわかったぞ!!敵を倒したら、正確には殺したら、、球が出てきて支配することができる!)


「でも、このままだと凄く目立つなぁ…」


「あ、ゴブリン、さん?えーっと、球に戻れますか??」


 ゴブリンが頷いた


 ヒュゥゥ…カラン


「おぉ!!」


 先ほどと同様の形に戻っている


「うっ、なるほど、戻すのに魔力使うのね、、多分出す時もなんだろう、」


 運動終わりのようなグッタリした感じと、眠気に襲われる



 

「はっ!!」


 起きると、外がギラギラと輝いている


「かなり寝てたな、、、おかげで体力は万全だ!!」


 ぐぅぅ〜〜


「腹はすくよな」


 身支度を済ませ、下のギルドで食事を済ませる



「今日も戦闘面の強化だな!」


「よし!今日は杖をマスターしよう!」


 そう言って、ゴブリンを討伐した森に向かう


「回復ポーションも買っておくか、いや、お金は有限だしな、、でもっ値段だけ調べに…やっぱ辞めておこう」


 堺は人見知りである

 特に女性相手だと、尚更だ


「そう!この球だって売り続けたら、転生者ってバレるしな!!」


 うんうん、と自分を納得させる



 あーだこーだ言っていると、森についた


「よし、あの木で試すか、、」


「まずは、自分の手で、、」


 空間に魔力を集中させ、その空間を手の中にイメージする


「よし、あの木を包んだな」


 ぎゅっと握りしめる


 ブチ!ブチ!ブチブチ!!


 木の中央が潰れていく


「っはぁ、っはぁ、何度見てもすげぇな…」


 ハハっと笑いが溢れるほどに、自身の力に感心してしまう


「本題はこれからだ、えーっと、、」


 杖を構え、同じように重力魔法をイメージをする


「はぁっ!!」


 、、、、、、、


「動かない、」


「と、なれば、」


 球に魔力を込めた時のように、杖に魔力を込める


 体にエネルギーが満ち、頭がスッと冴えるような感覚


「よし!」


「……あれ?」


 特に反応はないように思えたが、


「あれ!?模様が!」


 真っ黒な杖には、模様が描かれているのだが、それがわずかに青く光っている


「おぉ!ってことは!!」


 さらに多くの魔力を注ぎ込む


 すると、


 ブワン!


 杖の模様がさらに青く光った


「これなら!」


 もう一度、前方の木に重力魔法をかける


「潰れるイメージ…」


 杖の先が重くなり、


「今だ!潰れろ!!」


 杖の先に溜まった魔力を解放すると、


 ブン!!


「ぉえ!!?」


 目の前の木が消失した

 木の中心に、吸い寄せられるように、瞬時に圧縮された


「うっわ、怖っ!!」


 あまりの出来事に、杖を手放してしまう


 地面に落ちた杖は、光を失い、真っ黒な状態へと戻っていく


「あ!ごめん!ついビックリして投げちゃった」


 杖を拾い、土をはらう


「さて、、」


 (杖の力半端ねぇ!!人に使ったら即死だな、、)


「早めに性能がしれてよかった、魔力消費も悪くない、うん!素晴らしい!!」


 杖を見つめ、


「これがあれば、魔王だろうと簡単に...」


 イヒっと笑いながら、杖を見続ける


 

「さてと、、ゴブリン討伐でもいきますか!」


 今までのゴブリンへの恐怖心が嘘のようだ、足がズンズンと進んでいく


 

 しばらく歩くと、

 

「いたっ!」


 数十メートル先に、複数のゴブリンが座って何かを食べている


「よし、ならこれを…」


 魔導具から球を取り出し、魔力を込める


 ヒュゥゥ!


「おっ!いいぞいいぞ!」


 目の前にゴブリンを召喚させた


 (あ、あ〜、声は聞こえるかな?)


 ゴブリンはスン、と頷いた


「よし!!いいぞ!素晴らしい!!」


 心の声が伝わる為、ゴブリンに作戦を伝える


 (君が近づいて、ヤツらをこっちに誘き寄せる、そしたら自分が蹴散らす、おけ?)


 スン、と頷いたゴブリンは、前方にいるゴブリン達に向かって走っていった


「はやっ!」


 堺は歩いて近づき、ゴブリン達を見ると、こちらに走って来ていた


 先頭には召喚されたゴブリンがいる


「さぁ、始めようか!」


 杖に魔力をふんだんに込める


 光り輝く杖をゴブリン達に向け、


 (できるかわかんねーけど、やってみるか)


 スゥッと息を吸い、

 

「全員潰れろ!!!」

 

 ブン!!!!


 奥にいたゴブリン達が一斉に潰れる


 ミキサーにかけられたトマトのように、一瞬で形を変える

 粉々になった体は、消失していった


「ははっ…はっはっはっ!!!すげぇ!!すげぇ!!!!」


 堺は自身の強さに大喜びした

 召喚ゴブリンにハイタッチする


 しばらく興奮は冷めなかった



「はぁー、これだよ、これが異世界転生だよ!!やっと、やっと俺の時代がきた」


 余韻にひたりながら、球を回収する



 

 その後は、森を探索してゴブリン共を亡き者に変えていった


 日が暮れ始め、宿に帰る


「今日はえーっと、20体くらいは討伐したな〜、もう軍団つくれるな」


「とりあえず明日もゴブリン狩りだな、あ!オークも!いや、まずはゴブリン100体集めよう」


 宿に戻り、布団に入った堺は、快眠であった



 安定した生活がようやく見え始めた堺。だが、その平穏の影で、彼を狙う者が動き始めていた

 

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