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22話 決闘

22話

決闘を申し込まれた次の日

 

 いつもの支度をして教室に向かうラルト

 教室のドアをスライドすると先生が教壇の後ろで悩むような表情をして立っていた

 

「今日も一番、さすがだな、」

 

「はい!これからも一番を目指して頑張ります!」

 ペコっとお辞儀をして教壇の正面にある席にキリッと座ろうとした時、

 

「そういえば、昨日の課題やったか?」

 先生の目つきは笑っているがどこか威圧感がある

 

「え、え~っと、、」

 椅子に座ろうとしたまま硬直していると、

 

「まぁいい、昨日、決闘申し込まれただろ、課題ができないのも納得がいく」

「そうなんですよ!なかなか寝られなくて!今日ですもんね!アハハ」

 固まった体がやわらぎ席に座る

 (そういえばそうだった!決闘受けててよかったー!)

 ラッキーだと思ったラルトはニコニコと笑い、無意識に足をパタパタさせていた

 

 すると、次々と人が入ってくる、

 その中にタイトもいた


「よっ!今日が運命の日だな、応援してるぞ!!」

 グッと両手に力を入れてラルトを応援する


「うん!ありがとう!!頑張るよ!」

 ラルトはタイトの手を力強く握り、気合をもらう

 

「よ~し、席につけ~」

 面倒くさそうに生徒に指示を出す

 そして、生徒一同が座った事を確認してラルトについて話し出した


「今日はラルトが決闘をする、このクラスで初めての決闘だ、しかも相手は上級生、この学園に入ったからには避けては通れる道だから、よーく見ておけ」


 先生が話終わるとラルトに注目が集まり、生徒が騒ぎ出す

「お前すげーな!上級生と決闘かよ!やるな!」

「ラルトくん見直した、いつも寝てるばかりだから何してるんだろうって思ったけど、」

「ラルト頑張れよ!!」


 クラス中が盛り上がる

 ラルトはテヘヘと片手で頭をさすり、照れくさそうに顔を赤くしていた

 

 ふと後ろに座っているタイトと目が合うと、親指をグットにしてアイコンタクトをとってくる

ラルトもすかさずグットを返す


「それじゃあ、会場に向かうから列になってついてこい」


 先生は教室の外に出て廊下を歩く

 ラルトがその後ろについていき、タイトや他の生徒はその後ろに並んでついていく


 だだっ広い廊下の突き当たりまで行くと、両開きの扉がある

 

 先生が扉の鍵を1つずつ施錠していく、

 ガチャ、ガチャ、

 施錠が終わると2つの扉を両手で持ち、ガチャリと鈍い音をたてて扉が開く


「おぉー!!」

 ラルトが思わず声を上げる


 目の前に広がるのは大きな空間

 東京ドーム6個分くらいはありそうな広さで、天井がなく、空が見える

 その空間には大小様々な岩が置いてあり、身を隠したりよじ登ったりと色々な戦略が考えられそうな場所だ


 ヒューヒューとフィールドから風が流れてくる

 土の匂いと、太陽の日差しが自然を感じられて気持ちが良い


 (これが人類最強が集まる学園、、凄すぎるぜ、)

 タイトは規模の大きさに心が動揺する


「まぁ、このフィールド全部使うのはまれだ、今回は範囲を決めて戦ってもらう」


 そう言ってフィールドの中を歩く先生

 しばらく歩くと、


「よし止まれ、ラルトはここにいろ、お前らはこっちだついてこい」


 先生は生徒を連れてどこかに向かう


 ラルトは皆んなにバイバイをした後、その場でストレッチをしていた


「負けたら退学かー!、、それだけは嫌だな...」

 ラルトの目に悲しみがあふれる

 (クヨクヨなんかしてられない!お母さんの為に、、家族のために絶対勝つぞー!!)

 グッと拳に力を入れて、深呼吸をした


「なんだ、なんだ?今更ビビってんのか?」


 岩の奥から食堂で揉めた彼が歩いてくる


「まぁ、退学となりゃ無理ねぇな、っはははは!!」


「大丈夫、君には負けないから」

 真剣な表情で相手を見つめる


「あぁ??」


 ジ.ジジジージジ...

「ごほん、よーし、聞こえるかお前ら、」

 上から声が聞こえる、ラルトの先生の声だ


「ジョン先生~!聞こえるよー!」

 上に手を向け、オーいとアピールをする


 食堂の彼は何か言いたそうにしていたが、先生に中断されたため、上から聞こえてくる声をあえて無視していた


 「よーし、声は届いているみたいだな、今回のフィールドは見ての通り、正方形のエリアで戦ってもらう」


 ラルトがフィールドを改めて見渡すと

「おー!薄い壁みたいなのができてる!」


「お前らの周りに魔法壁を貼っている、魔法壁を出たら失格だ」

「あと、どうしても勝てないと思ったら降参と言え、言った本人はもちろん負けだ」

「それと、武器だが、本物を使えば死者が出るため、こちらで用意させてもらう」


 シュシュシュシュ、、

 シュの音がだんだん近づくと、急に空中から武器が落ちてくる


「うわ!これ剣!?なんか、刃先がビリビリする」


 ラルトの手にした剣はいたって変哲のない形をしているが、剣の周りが青くビリビリと光っている


「君は杖なんだね!魔法使い!いいね!かっこいい!」

 目をキラキラとさせて彼を見つめる


「気持ち悪りぃーな、余裕かませんのも今のうちだぞ」

 彼はぶつぶつと言葉を吐いていた、が、ラルトはそんなことは知らずにキラキラな瞳で見つめていた


「よし、武器を持ったな、じゃあ健闘を祈る、決闘始め!!」


 グッと剣を構えるラルト、しかし彼は杖を片手で立てて提案を始めた


「なぁ、いきなり始めてもいいんだけどよ、格上の俺と勝負するにはハンデが必要だよなぁ??」

 ニヤリと笑いながら話しかける彼


「え?別に大丈夫だよ!気遣いありがとう!」


「くそガきっ、、、まぁまぁ、話聞けよ、お前1人は可哀想だからハンデとして助っ人を1人呼んでもいいことにする、んで、その助っ人は俺が決める、どうだ?」

 ラルトの発言にイラつきを感じていたものの、相変わらずとニヤニヤしている様子であった

「助っ人!?助かる!!でも誰を選ぶの?」


「それは、」

 少し時を遡り、先生と生徒が向かった先


「こっちだ、ついてこい、」


 フィールドの端っこに扉があり、そこを開けると階段が上に続いている


 カツカツ、、


「ここだ、」


 生徒一同に感心の声が上がる


 そこは、フィールド全域を見渡せる場所になっていた

 フィールドを囲うように上から観戦できるようになっている

 正面はガラスのような魔法のバリアが貼っており、触ると弾かれる


「でけーー!、お!あれラルトじゃん!なんか話してんな、、」

 (頑張れよラルト、お前ならまず負けない、俺は信じてるぞ!)

 心の中でラルトを応援するタイトであった


 先ほどの場面に戻り、

 食堂の彼はラルトに助っ人を求めるように提案をしていた

 

「それは、あのでかいお友達だよ、だいぶ中良さそうだから助っ人として認めてやる、どうだ?悪くないだろ?」


「あー!タイトのことね!!タイトが助っ人できてくれるなら助かるよ!」


「なら決まりだな、」

 すると彼は観戦席に向けて声を上げる

 

「おーい!助っ人を1人連れてきてもいいことにしてやったから、タイト?って奴連れてきてくれ!」


 タイトは自分の名前が呼ばれてギクっと体がはねる

 (え!?なんで呼ばれた?助っ人?どういうことだ??)


「おい、呼ばれているようだがどうする?決めるのはお前だぞ」

 先生は特にルールの変更については気にしていなかった


「先生、彼のルールだと負けた方は退学、これは助っ人の俺にも適用されるのでしょうか?」

 タイトはひたいに汗をかいていた


「もちろんだ、」


「!!??」

 (どうする!?いや、ここは引くべき、、だ!、あまりにもリスクが高すぎる......でも、、あいつすげーかっこよかったよな、、)


 メルディア学園行きの馬車での出来事

「ラルトは最強の剣士になるのか!なら俺はどんな攻撃も防いで守る最強のタンクになる!!」


「おぉー!!」

 ラルトがパチパチと手を叩きながら、必ずなれるよ!と声を上げる


 タイトは記憶の断片を見た後に現在に意識が戻る


 (くそ!!大金は出して入校したのによぉ!!!あー!!友達1人も守れなかったら意味ねーだろ!!)


「よし!!、」

「わかりました!自分、向かいます!!」

顔をパンパン!と叩き、気合を入れる


「よく言った、よし、ついてこい」


 2人は先ほどの階段を降りてフィールドに向かう

 その間、生徒たちはタイトの男気にかっこいいとざわめいていた


「あ!タイト!来てくれた!ありがとう!すっごく心強いよ!!」

 ラルトは手を振って歓迎している


「来たな、お前ら2人とも仲良く退学にしてやるよ」

 ククククとゲスな笑いを続ける


「え!退学!?負けたらタイトもなの!?」

 

「あぁ、、まあ、そん時はそん時だ!!」


「大丈夫だよタイト!!絶対負けないからさ!!」

「おうよ!!」


 2人はグッと構える


 シュシュシュシュ


 ゴトン!!


「おお、これこれ!!」

 2メートルはある巨大な盾を持って構えるタイト


「凄いねタイト!!重たくないの??」


「まあ、鍛えてるからな!こんくらい全然余裕だぜ!!」

 グワンと片手で持ち、ドシン!!と地面に置く

 砂埃がまい、風がラルトと彼を通り抜けた


「クククク、そんなもの持ってたら自分しか守れねぇぞ」

 食堂の彼は無意識に杖を構えていた

 グッと手に力を入れてタイトに標準を合わせている

 内心では少し焦りを感じているのだ

 (意外に、力持ちじゃねーか、まぁ、あんなの持ってたら動きも鈍くて格好の的だろうけどよ)

 彼はニヤリと笑い、勝利した後どうやって煽ろうかと考え、その想像を心から楽しんでいた


「よし、3人とも武器を持ったな、それじゃあ決闘始め!!」

 

 

 

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