表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

本当に3日坊主になるところだった

こんにちは!麦畑だよ(╹◡╹)GWハ人ヲ堕落サセルネ

2025年GWは散々だったね。祝日が、休日と被ってしまったんだから。振替休日をくれるのは嬉しいけどさ…2日潰したんだから、せめてもう1日欲しかったなー。

やあ!ボクはコースターくんだよ。

今日はカラオケに友達と遊びに来たんだ!え。なんでカラオケかって?そんなの、決まってるじゃないか!!コースターが活躍する場だからだよ。


みんなは、カラオケを利用したことはあるかな?少し前の…アレ…えっと。そうそう!『コロナウイルス』が流行した時は、中々遊びに出掛けられなかっただろ?あの時にまたカラオケブームが起こったわけ。1人カラオケとか行かなかったかい?


一応、軽く説明しておくね。カラオケは、ある歌詞ありの楽曲を伴奏だけにしたもののことを言うんだけど、それに合わせて歌を歌う遊びが世の中が言ってる『カラオケ』だよ。最近は採点AIっていう、すごーいコンピュータを取り入れている施設が多くて、歌声を100点満点で採点してくれるんだ。一般的には、80点台が普通、90点台が上手なんだって。ちなみに、ボクは歌わないよ。


「歌わないんかい。」

あ。ステンレスコースターくん。久しぶりだね。

「2日前に会ってるんだけどな。」

"久しぶり"って、いつからが"久しぶり"なんだろーね。…ボクもよく分かんない。


君たちには、まだ紹介してなかったね。今話したのがステンレスコースターくん。ステンレスは金属の一種なんだけど、それで作ったコースターは軽く仕上がるんだとか。錆に強いから長持ちするし、水や汚れに強いんだ。それに、熱にも強いから、熱い飲み物でもへっちゃら。商業施設で使われることもあるし、ステンレスを使った他の製品が作られることもあるメジャーな素材なんだよね。ステンレス製の水筒とか、スープジャーとか…聞いたことあるんじゃないかな。

「て、照れるなァ」


…ただ、硬い素材だから、傷がつきやすいんだよね。だから、コースターにする時は、裏に滑り止めとか傷防止のスポンジを付けていることがあるよ。


ホラ、ちょうどこのステンレスコースターくんには滑り止めがついてるね。

「金属だからな。滑って落ちちゃったら困るし。というか、本当に歌わないで終わるつもりか?カラオケボックスに来てるのに。」

えー。だって、カラオケ特有のガンガン響くかんじが耐えられないんだもん。誰かと一緒に来ると調整が効かないし。調整が下手だったら一切音が響かないか爆音かの2択だし。これだから、人類は孤立していくんだよ。

「オイオイ。そんなんじゃ始まらないぜ?とりあえず、飲み物頼もうか。」


…えーっと、コラボドリンクとかもあるんだ。面白いなぁ。この、パイナップルのサイダーとか美味しそう。へぇ。かの有名な名探偵とのコラボメニューなのか。

「やめろ。場所といつ行ったのかを判断できる発言はやめろ。」

コラボドリンクだと、オマケがついてくることがあるらしいよ。ふむふむ。オマケは…コースター?!

マジか。カラオケは最高だね。

「本来とは違う楽しみ方してるな…」


これは…何製なんだろう?結構厚めで、しっかりしてるけど。プラスチックとか?


まあ、いいや。話題に上がったからプラスチックコースターくんの紹介をしようか。プラスチックは熱変形が出来る素材だから、それを活かす作り方をされることがあるんだって。ちなみに、プラスチックといっても何種類かあるんだけど、その中にはプラスチックゴミを圧縮してつくるアップサイクルやアクリル素材(毛糸じゃないよ!)のプラスチックもあるんだ。


「やあ!楽しんでるかい?」

むむ。君は…プラスチックコースターくんじゃないか!呼んだ覚えはないけど。

「ヒドイなあ!ちゃんと誘われて来たんだよ?ここでカラオケ大会するって聴いたからさ。」

カラオケ大会?


「…お前、企画運営を(ステンレス)に丸投げしただろう?で、俺も面倒だったから、紙製くんに丸投げしたんだ。」

あー。紙ゴミくんにね。確かに、あの紙頭だしね。「毎度毎度、扱い酷くないか?」

あれれ。紙ゴミくんの声が聴こえる。

「紙ゴミ言うな。…そりゃ、まあ。来てるからね。しかも、君の隣に座ってるんだけど。」


「え。まさかとは思うけど、コースター君。もしかして、一緒に来てるメンバーのこと、把握してない…?」

当たり前じゃん。いちいち誰とか覚えてないもの。

『ああああああああ』


【その時、我らがシリコンコースターくんを除いたコースターズの放った声は、オンになっていたマイクを介して、カラオケボックス内に響き渡った!その衝撃により、紙製コースターくんは塵と化したのであった!!】

「…」

あーあ。紙製クンったら。コースターの責務を果たさずに、消えちゃったね。

「…」

凄く、申し訳なさそうな顔をしているね?ボクは大丈夫さ。なにせ、シリコン製だからね。体の一部を使って耳を塞いでたし。

「え?じゃあなんで、こんな自然に会話してるんだろう?」


…そんなの。高速で開け閉じ出来るからに決まってるじゃないか。

あれま。コースターくんじゃなくて、他のコースターズの感情が爆発してしまったね。みんなも、人の顔を覚えられないからって、自分の関係ある人間を1人も覚えないのは避けようね。麦畑は、ちゃんと覚えてるさ。1人くらいは。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ