第七話
レオに呼ばれ紅刃、イヴリース、レトの3人は基地に集まっていた
前回同様モニターには他の場所から参加しているパイロット達の姿も映し出されていた
『やあ、みんな集まったね』
スピーカーからレオの声がした
『先日のB.E.T.A出現直前の各地の監視設備を調べ直していたら、気になる物を見つけたんだ』
モニターに映し出されたのは、何処かアンティークな雰囲気を纏った巨大な…それもS.I.G.M.Aの数倍は巨大な機械の巨人だった
「おいおい、何だよアレ?」
「…私、あれ知ってる」
困惑する紅刃の横でイヴリースが呟いた
「何?本当か?」
紅刃やレオ、そしてモニター越しにパイロット達の視線がイヴリースに集まる
「でも何で…アレはずっと昔に壊れたはずだよ?」
『イヴリース君、知っている事があるなら話してくれるかな?』
「うん、ずっと昔に【フォディシア帝国】って国があったんだけどね、そこに居た科学者の人が作った機械にそっくりなんだよね」
でも…とイヴリースが首を傾げる
「さっきも言ったけどアレが作られたのって600年くらい前だし作った人も死んじゃったんだよ?」
「ソイツがものすごく長生きな種族って事は無いのか?レトみたいに」
「おい、俺は別に長生きな訳じゃねえぞ」
「…それは無いよ」
イヴリースが微かに悲しそうな表情を浮かべる
「あの機械…【デウス・メインテナー】を壊したのも…おじい様…【シーガス・グランユニット】を殺したのも、私だもん」
「…そうか」
『シーガス・グランユニット…その名前は記録に残ってるよ』
レオがモニターにシーガスの情報を並べる
『シーガス・グランユニット、フォディシア帝国研究機関ファーストに所属…様々な研究で帝国に貢献、その生涯最高傑作として記録されているのは…』
「私、でしょ?」
イヴリースがレオの言葉に割り込む
『…そうだね、人造悪魔イヴリース、君だ』
「…ねえレオさん、もしおじい様が…」
イヴリースの言葉を遮るように施設内にサイレンが鳴り響く
『ああ、何でこんなタイミングで…』
モニターには、この施設を取り囲むように空中に佇むB.E.T.Aの群れと、デウス・メインテナーが映し出された
「おい、おいおいおい!」
紅刃はスマホを取り出し、蒼火に電話をする
『もしもし?』
「蒼火!今どこだ!?」
『どこって…家だけど?』
紅刃の家とこの施設は然程離れていない、紅刃の額に嫌な汗が浮かぶ
「今すぐ逃げろ!裏山と逆方向!」
直後、攻撃を受けたのか施設が激しく揺れる
『3人共!急いで出撃を』