第四話〜B.E.T.A〜
世界各地に突如として出現した機体は、都市部を中心に破壊活動を行っていた
レオの指示により各地に送り込まれた機体とそのパイロット達はその撃滅にあたっていた
紅刃もまた、指示されたエリアへと急行していた
『レオから各員に、J.A.C.K.A.L機とV.A.L.K.Y.R.I.E機からの情報を共有、敵機の識別コード判明、機体コード【B.E.T.A】、君達の機体の初期型のものと一致…あれは残存していない筈…とにかくB.E.T.Aの情報を送るよ』
モニターにB.E.T.Aの情報が映し出される
「これが初期型?トンデモないな…」
B.E.T.Aに搭載された武装や出力、その他の情報に目を通していると、目的地が目の前に迫ってきた
「おっとそろそろか…行くぜS.I.G.M.A!」
S.I.G.M.Aの特殊金属が狙撃銃に変形する
「設計さえわかればこれが1番効率がいいんだよ…なっと!」
放たれた弾丸がB.E.T.Aの動力部を正確に撃ち抜く
狙撃に気がついたB.E.T.Aの大群が都市部からこちらに向かってくる
「さーて、こっちに来るまでにもう少し減らしとくか」
ダンッダンッ!とリズミカルに放たれる弾丸が1機ずつB.E.T.Aを撃ち落とす
やがて近距離まで迫って来る頃には10機程までB.E.T.Aを減らす事が出来た
特殊金属を再び変形させ、ナイフの形にする
「おっしゃ行くぜぇ!」
〜〜〜
戦いを終えレオの基地に帰還した紅刃とイヴリースはモニター越しの他のパイロット達と共に今回の戦闘のまとめとB.E.T.Aについての話をしていた
『今回出現したB.E.T.A機を解析した結果、かつて試作機として作成したB.E.T.A機と寸分違わない、まるでコピー&ペーストしたみたいにね…』
「その試作した時のB.E.T.Aは何処にあるんだ?」
『最初に使ってた施設にそのまま放置してたはずだよ、今は機密保持の為に凍結している筈…確認してみようか』
モニターにどこかの施設の外観が映し出される
『近くの無人機からの映像を繋いだよ』
映像では施設の扉が開き、中の様子が映し出される
『…あるね』
「そうだな」
映像には長い間放置され埃を被っているB.E.T.Aが映し出されていた
『となるとデータを盗まれたか…調査が必要だね』
レオがそれぞれのパイロット達に仕事を割り振る
『最後に紅刃君、君にはある人に会いに行ってもらいたいんだ』