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シャナ王国戦記譚  作者: 越前屋
外伝
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外伝 ジョン・スミス(実在の人物とは全く関係ありません)後篇

ゴキブリバスターズ2人組と別れたビアンカは試験会場で受け付けを済ませ受験生として、試験に臨んでいた。

受付でビアンカの容姿を見た係員が希望者とは思えず、最初は半信半疑の表情ではあったが、丁寧に試験の説明をしていた。

それによると、試験は剣術などを見る実技と近衛兵としての心構えなどを見る面接の二つが行われるらしい。

剣術は現役の近衛兵と1対1の模擬戦の3本勝負を行うという単純なものだった。

無論、模擬戦ということもあり、剣は刃先が潰されたものを使用する。

面接に関しては、人事担当のそれなりのお偉いさんが志望者との1対1の面接を行い簡単な質疑応答をするといった内容であった。

学問などの教養試験に関しては近衛騎士団に入れば、一般的なことは学ばされるらしく、試験科目に入っていなかった。

ビアンカにとっては大助かりなことである。

この時代ビアンカに限らないが、文字を書けたり、読めたりと出来る人間は驚くほど少ない。

貴族に属する人種か、事務などを司る官僚、商売柄必要な商人などの一部の人間が出来る程度である。

王都にいる兵士ですら、隊長クラスなどの役付き以外は読むことも書くことも出来ない兵士のほうが圧倒的に多い。

ましてや農村では村長以外は読むことも書くことも全く出来ないと思っていいほどである。

とはいえ、近衛兵は役柄、王族の警護の為に式典に出席することも多々あるので入隊してからある程度の教養は学ばされることになる。


「実技さえ何とかなれば、絶対に突破できるはずですぅ」


青い顔になっていたビアンカは自分に気合を込めるかのように父の形見の剣を手が白くなるまで握りしめた。

剣なら父から手解きを小さい頃から受けており、村の若い男程度だったら負けた事はないこともあり、剣術に関しては自信を持っていた。

だが、そんな自信も試験を受けて粉々にされた。

何とかなるだろうと望んだビアンカは対戦した近衛軍の先輩騎士に1本を取ることすら出来ずに敗れた。

原因は明白であった。

確かに彼女の剣捌きは女性にしては速く、並みの兵士であれば、負けたかもしれない。

だが、常に厳しい訓練を課せられている近衛兵が相手では易々と対応されてしまう程度でしかない。

さらに女性特有の弱みである男性に比べて、剣が軽いことで相手のガードを崩すのが難しいといった点も彼女を不利にさせていた。

これでもし彼女が、実戦経験が豊富であれば、この状況も打開出来たかもしれない。

しかし、残念ながら、彼女の実戦経験は近衛兵にとってみれば、新兵も同然だった。

簡単なフェイントでビアンカの構えを崩すと、一瞬の内に彼女の首元に剣を突きつけた近衛兵の圧勝であった。

結局、3本ともビアンカは良いところを見せることが出来ずに模擬戦会場を後にするしかなかった。


「……ありがとうございました」


辛うじてそれだけを相手の近衛兵に言うと、面接の待合室へと移動した。

待合室に着くと、他の大勢いる受験者に構わずビアンカは両手で顔を覆った。


「どうしよう……」


言葉に出来たのはそれだけだったが、ビアンカの脳裏には色んな言葉が去来していた。

所詮、村では一番だった剣の腕前も騎士団にかかれば、児戯(じぎ)に等しい腕前でしかなかった。

子供が近衛兵になるという父の夢と2人の妹弟を養えるという一石二鳥。

村を出る時には近衛兵になるというのが素晴らしいアイデアのように感じていたが、今にしてみると、とんだ間抜けにしか感じられない。

最早、父が夢見た近衛騎士団入団は絶望的。

それどころか、これでは家族を養うことも出来ない。

これならいっそ、あの二人に助けてもらわないほうが良かった。

王都で出会った女衒にでも売られて、自分の体で売りながら二人を養ったほうが良かったのではないかと暗い考えが思い浮かぶ。

その考えに呼応したかのように目から涙が溢れ出ていることにビアンカは気付いた。


「受験番号43番。面接をこれより行うので面接会場に移動せよ」


そんなビアンカの心情を気にすることなく、事務的な声で彼女の受験番号を呼ぶ近衛兵の声が待合室に響き渡った。


「はいですぅ」


慌ててビアンカは涙でグチャグチャになった顔を袖口で拭くと、面接試験に臨んだ。

面接試験場所は待合室からほど近い部屋で行われていた。

部屋に入ると、面接官と思しき中年の騎士が一人いた。

中年の騎士は入ってきた志望者が少女であることに一瞬驚いた顔を浮かべたが、丁寧な動作で彼女に席に座るように言った。

面接官にお辞儀をし、席に座ることまでは出来たが、先程の実技の失敗でビアンカの心は「これからどうしよう」という言葉で満ちていた。

もはや、面接でいくら頑張っても挽回不能な状況に面接官からの質問が頭に入らず、ビアンカの頭の中は真っ白となっていた。

そんな時である、ビアンカのいる部屋のドアが吹っ飛んだのは。

同時に何者かが放たれた矢の如く、ビアンカと面接官が向かい合っているテーブルを巻き添えにしながら、倒れ込んでいった。

何故か、その人の顔は腫れ上がり、手は厳重にロープで何重も結ばれていた。

しかし、それよりも、ビアンカはその人を見た瞬間に驚いていた。


「何で、ジョージさんが!?」

「いや、だからジョン・スミスなんだけど……」


そこには芋虫状態になりながらも名前を訂正するジョン・スミス(源氏名)の姿があった。



時間をカズマが面接会場に特攻する少し前まで戻す……。


近衛騎士団の訓練所を後にしたジョン・スミス改め、カズマとジャスティンは大通りに戻る道を歩きながら、先程の少女を思い出していた。


「それにしても、世話のかかる子だったな」

「……カズマほどではない」


王都は当然シャナ王国で一番栄えている町だ。

シャナ王国中の物と金が集まる王都は眩い光のようなものである。

その強い光に夜中のコンビニの明かりに虫が群がるように王都にも悪い虫が群がるのも自然の摂理と言える。

その為、違法な職業を生業とする裏の住人も多数存在するのである。


とはいえ、王都の住人はそういった大抵の犯罪に対して、免疫があるのかなかなかカモになりにくい。

必然的に犯罪に巻き込まれやすいのが、免疫のない旅人か田舎から来たおのぼりさんになるわけである。

特に田舎から来た事丸わかりの少女など、ネギと金銀財宝を背負ったカモにしか見えないだろう。


「まぁ、帰りは知り合いと一緒に帰るだろ」


受験会場には当然ながら、近衛兵がいたるところにいる。

そんな場所に女衒のような小悪党が出るとも思えないし、帰りにはその知人と帰るだろうから一先ず安心と言えよう。


「それよりも、俺はここを早く逃げな「どこに逃げるのですか?」いといけない」


喋っていたカズマの言葉に唐突に言葉を誰かが被せた。

その声は、人間の声がここまで冷たい温度を出せるものだろうか?と思わせるものであった。

この声を冷蔵庫やエアコンに搭載したら、地球温暖化問題解決への画期的な発明となること請け合いである。

そんな声に反応し、カズマはギギギギギッと油をささずに錆びついた金属製のドアを開けるように首を後ろへと振り向かせた。

そこには……………………現世に舞い降りた、戦争大好き阿修羅神と化したセシリアだったものがおりました。

表面的には、セシリアは笑顔という表現しか見当たらない程笑顔である。

だが、カズマには表面の笑顔に隠された3つの表情を幻視していた。


その3つの表情は上司が仕事をサボったことに対する怒り、

真面目な上司にならない悲しみ、これから上司に行う行為に対するサディズム溢れる素敵な喜び。

それらを彩った表情はまさしく見る者によって表情を変える、美しくも神秘的な国宝阿修羅像みたいである。

そして、カズマはその表情を見た時、自然と合掌をして心を無にした。

まさしく、悟りを開いた高僧とはこんな気分なのかも知れない。


――心頭滅却すれば、痛みもまた快感なり……。


これから訪れであろう己の運命に合掌した。



「……グフッ」


まだまだ快川和尚クラスの道はカズマには遠かったらしい。

地面に血溜まりを作りながら、ボロボロになってカズマは転がっていた。


――フッフッフッ、痛みは痛みでしかなかったようだ。


痛みを快感にジョブチェンジするにはカズマのレベルはまだ足りなかった。


「さて、早くしないと採用試験が終わりますから行きますよ? 陛下の忠実で有能な臣下を増やすのは勿論ですが、陛下からは志望者から好きな人物をカズマの臣下にしていいというお達しが来ているのですから」


現在、カズマの部下となるべく逸材を適宜雇っている最中であった。

その為、近衛兵の試験に限らず、色んな採用試験からこれはという人物を部下に加えている真っ最中であった。


慣れた手つきでセシリアは逃走防止用の縄で全身に結ぶと、カズマの襟首を掴むや「うんしょっ、うんしょっ!」と意外にも可愛いらしい掛け声を出しながら彼を引きずっていく。

そんなセシリアをジャスティンも一緒にカズマを運ぶのを手伝った。

怒れる阿修羅女神に刃向うことほど愚かなことは無い。

意外と世渡り上手なジャスティンの姿がそこにはあった。


そして、面接会場に到着するや、勢いよく部屋に放り込んだのである。

その部屋こそ面接試験に臨んでいるビアンカのところであった。



テーブルを巻き込んで倒れて動けないカズマに


「どうしたんですか!?」という少女の狼狽した声を気にすることなく、倒れたテーブルやらイスを元に戻し、面接が再開された。


「というわけで、唐突だけど俺がビアンカの担当することになったから」


気を取り直して、イスに座り事情をカズマが説明する。

ただ、逃走防止用に手の縄は解いてもらえず、むしろイスに縛り付けられていたが。

傍から見ると、凶悪犯の取り調べではなかろうか?

誰が見ても、面接試験場とは思うまい。

さて、ビアンカの書類を見ながら(セシリアに書類をめくって貰いつつ)、

そういや、本当の名前を言わなかったなぁと今更ながらにカズマは思いだしていた。

書類にはビアンカの簡単な経歴と試験の成績が記されていた。

どうやら、本当に各地の腕に覚えがある人達が受けに来る近衛騎士採用試験を受けに来ていたらしい。

てっきり、知り合いの忘れ物でも届けに来ていたと思っていたカズマは驚いていた。

一方のビアンカは混乱からやっと沈静化しつつあったが。


「んでまぁ、今更だけど。俺、これでも国王特別参謀補佐官でね。本当の名前がカズマっていうんだけど……」


カズマの立場(国王特別参謀補佐官)などを知って、更に慌てることになる。

まぁ、手をロープに結ばれている不審者とはいえ、ラファエル国王即位の立役者というのは噂で広まっているだろうし、知っていても可笑しくないだろう。


「カズマさん、そんな偉い人だったのですかぁ~」


まだ、その大きな目を更に丸くして驚いている姿は猛者達が受けにくる近衛騎士団の受験生にはとても見えない。


「まぁ、成り行きでね」


異世界で迷子になったからとは言えないカズマは適当にお茶を濁すことにした。


「とりあえず、採用試験だけど……」

「……ハイ」


それまで、明るい様子だったビアンカが沈んだ声で返事をする。

試験成績は書類で分かったが、近衛騎士団の試験官は不合格の評価を下していた。

まぁ、荒事を生業とする近衛騎士団で剣の試験で良い所なしの成績だったのが痛いのだろう。


つまり、近衛騎士団への就職の道は断たれたと言っても良い。


「うーんと、とりあえず近衛騎士の試験については不合格」


その言葉にビアンカはずーんと沈んだ表情を浮かべた。

このまま黙っていると、そのまま地面に沈んで行きそうである。


「ただし、国王特別参謀補佐官の部下試験はこれからの試験で決める。受ける気はある?」

「も、もももも勿論ですぅ!」


カズマからの質問に驚いた様子だったが、質問の意図を理解したビアンカは途端何度も頷いた。


「んじゃ、俺からする質問は一つだけだ。お前の誰にも負けない特技は何だ?」

「・・・得意なことですか?」


この質問にビアンカは押し黙った。

書類では特技に剣と書いていたし、さすがに剣とは言えないのだろう。


――だが、俺の部下になるのだったら、誰にも負けない特技が必要だ。


バルカンは剛腕、セシリアは補佐、ダグラスはムードメーカー、

アイザックは変装、ジャスティンは弓、レスターは発明。


それぞれの分野で他者の追随を許さない、プロ揃いである。

中国の古人で鶏の鳴き声の名人や盗みのプロを家臣にしている人がいた。

だが、家臣にした所で宴会の一発芸でしか使えないこの二人が後年、主の命の危機を救う事になるとは誰も思いはしなかっただろう。


この逸話をカズマなりに考えると、一芸しかない人間もたくさん集まれば、どんな事態でも対応出来る万能な変幻自在の集団になるのである。

だから、カズマは一芸でも秀でていれば、家臣にすることにしている。

シャナ王国の存続の為にどんな事態でも対応できる集団が必要だからだ。

そもそも、地球に戻る方法が手詰まり状態なのに、いましばらくシャナ王国が倒されては困るのだ。

一番、情報が集まるのはその国の情報機関なのは言うまでもない。

シャナ王国の情報をフリーパスで貰えれば、そのうち地球へと帰る為の情報が入る可能性もある。

そのためにもシャナ王国には存続して貰いたいところなのだ。


――まぁ、何だかんだ、この国を気に入っているが。


「それで、何もないのかな?」

「……。」


黙っているビアンカに再度カズマは優しく尋ねた。


――まぁ、誰にも負けない特技はと聞かれて答えられる人間も滅多にいないけどね。

しかし、このままだと不採用にするしかないが・・・・。


そんなカズマの言葉はビアンカの耳には最後のチャンスのように聞こえた。


「……。」


――私が働かないと、大切な家族が飢えることになる。だから、最後のチャンスを生かさなければいけない。私が誰にも負けない特技・・・。でも、そんな役に立つ特技があれば、私は村で称賛されただろう。そういえば、私が死んだ父からいつも褒められた特技があったけど、あれが国の役に立つ特技とは思えない。でも、他に言える特技はない。


しばらく熟考していたが、ビアンカは意を決し、恐る恐る答えた。


「……どんなに遠くの者でも見えます」


いざ口に出したもののビアンカは絶望感を覚えていた。

父が生きていた頃に、家族が餓えない様に遠くにいる獲物を見つけては父に獲って貰っていた。

そして、父に何度も褒められていた。

しかし、こんな芸当が役に立つとは思えない。

やはり、試験に落ちたなとビアンカが覚悟すると、

カズマが唐突に口を開いた。


「遠くと言うのはどれくらい?」


問われたビアンカは窓の外を指さし、


「あそこの人の表情が見えるくらいなら余裕ですぅ」


ビアンカが指を差した先には確かに人の姿があった。

とはいえカズマの目からは人影であることがかろうじて分かるくらいである。

とても表情までは見ることが出来なかった。


「その人はどういう服装をしている?」

「多分、あの格好は侍女だと思いますぅ」


ふむとカズマは頷いた。

嘘をつけるような性格にも見えないし、すぐに分かるような嘘をつくとも思えない。

恐らく、モンゴル人並みの視力が彼女の両目にはあるとカズマは考えた。

そんなカズマに固唾を飲んでビアンカは見つめていた。

そして、カズマが出した答えは、


「国王特別参謀補佐官の部下の試験は合格。君はジャスティンの相棒になってもらう。それでも良ければ、俺の下に来るかい?」

「ハッ、ハイ!」


予想外の答えだったのか、ビアンカの声は上擦っていたが、勢い込んで何度も頷いていた。

カズマとしてはジャスティンの弓の腕前を更に高める要素になると睨んだ。

現代で言う、狙撃手スナイパー観測手スポッターになれば、面白いと思ったのである。

まぁ、そうなるにはビアンカ次第なのだが、彼女なら期待に応えてくれそうな気がカズマにはした。

そうなった時にはなかなかに面白いコンビになる気がした。

こうして、カズマのイロモノ集団にまた一人加わったのである。



その後、ひとまずビアンカは田舎の家に帰るらしい。

王都に妹弟二人を呼び寄せるらしい。

また、騙されないか不安だったので暇そうだったジャスティンを護衛として一緒に行かせることにした。

それを見送って、セシリアとカズマが城に戻る途中、


「ところでカズマ。ビアンカを採用はしなかったとしても、城の使用人として雇うつもりだったでしょう?」

「ん~、なんのことか分からないね」


素知らぬ顔でカズマは口笛を吹きながらセシリアの追及を誤魔化した。


「だって、志望者がビアンカだと知って、何枚か書類を持って来させていたでしょう」


セシリアの言う通り、カズマは面接部屋へと飛び込む前に志望者のことをセシリアに聞くと、近くにいた兵士に書類を何枚か持って来させていた。


「これ、あとで面接会場に落ちていた書類なんだけど」


そういって、セシリアが取りだした書類には城の使用人の新規募集することを書かれた紙があった。


「誰か、別の人が落としたんじゃない?」


カズマはぐらかすように答えていたが、視線が宙を彷徨(さまよ)っている姿を見てセシリアは確信した。


「素直じゃないわね」


フフフッと嬉しそうに笑いながら、カズマの後を付いて行くセシリアだった。


思ったよりも早めに書きあがったので投稿しちゃいます。

一応は推敲しましたけど、ちゃっちゃっと見た感じなので誤字脱字があったらスミマセン。

あと本話は書きあがりました。

推敲とかしようと思うんで来週の金曜日までに更新しますので宜しくどうぞ。

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