表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/114

第九十五話 企み。


「ユウタいる?」


 いつものように、屋敷から直行でユウタのところへやってくる。

 今日は何を食べられるのか楽しみ。レバニラ? ってやつもなかなかだったけど、もっと凄い美味しいものが食べたい。


「あれ? 買い物?」


 返事がないから家に入って中を覗く。

 誰もいないや。せっかく来てあげたのに。


「しょーがない。帰ってくるまでのんびりしますか」


 中に入ってゆっくりしようとすると、机の上に書き置きを見つけた。


『出かけて来ます。畑よろしくね!』


 ……。

 …………。


「置いてかれたぁぁぁ!」





「もう最低だよ。ユウタは」


「どうしたんですか。突然やって来て悪口なんて」


 ユウタの家から戻ってきてそのまま厨房にいたルネの元へやってきた。

 もちろん畑には水をあげたよ。


「だってユウタ、私を置いて海に行ったんだよ〜⁉︎」


 一緒に行くって話だったのに。酷すぎる。

 まだ許可取ってないから行けなかったけどさ〜。


「妥当だと思いますけどね」


「ルネまでそんなこと言うの? 私がついて行ったら何が問題だっていうのさ」


「いるだけでなんかやらかすじゃないですか」


「私そんなになんかやってる?」


「まぁ、そんなことはどうでもいいとして。ユウタ様はあんまり目立ちたくないご様子ですし、なるべく少人数の方が良かったんじゃないですかね」


 そんなこと……? 私にとっては結構、大事なんだけど。


「目立ちたくないってもう十分手遅れだと思うよ」


「それは否定しませんが、まぁ嫌いだから置いてったってわけじゃないと思いますので気にしないでお土産でも待ってたらどうですか? 待てない女はモテませんよ?」


 私より年上のルネには言われたくない。モテてないから結婚できてないんじゃないの?

 そんなこと口に出したら殺されるから言えないけど……。

 待っててもいいけど、なんか退屈だ。あっちで2人して美味しいものをたくさん食べてると思うとちょっと、いやかなりムカつくし。


「私はルネと違って行動派なんだもん。じっとしてるのは苦手なの」


「あんまりしつこいと嫌われますよ」


「ユウタは私にぞっこんだから問題なし! あ、そうだ。いいこと考えたぁっ〜」


「思い込みじゃなきゃいいですけど」


 ユウタのことになるとすぐ拗ねる。実際ぞっこんとかラブラブとかどうでも良かったりするんだけど、ルネが可愛いからつい、やっちゃうよね。

 そうそう。面白いことを思いついたんだった! 2人が私を置いて行くのが悪いんだ。驚いた顔を見るのが楽しみ。


「てことで、ルネ! ユウタのところの畑よろしくね?」


 ルネにお願い事を横流し――押し付け、て厨房を飛び出してキース君を探す。

 今回も彼には犠牲になってもらおう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ