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第二十一話 お買い物。


 あ……だよ。あさ……よー。


「あと10分……」


「起きてー?」


 うるさいなぁ。まだ遅刻しないから……。


「あと15分だけ……」


「時間伸びてるじゃないの!!」


 痺れを切らして寝ている俺の体目掛けてダイブしてきた。


「うへぇっ!?」


 俺とローゼがベッドの上で十字架を作る。

 死ぬかと思った。いくらローゼが軽いといってもそれはやめてほしい。

 これがキリストの痛みなのか……。なんてくだらないことを考える。


「やっと起きた。もう一回で起きてよ」


「いやまずよけてくれない?」


「あ、ごめんごめん」


 全く悪びれた様子もなく起き上がるローゼ。


「女の子のやることじゃねぇ……」


 女の子の方がまだクッション材があるからまだいいけど男だったらもっと痛いだろうな。

 そう考えると女の子向けなのか?


「もう。口悪いよ? ほらさっさと出掛ける用意して!」


「え、どこ行くの? まだ朝だよ?」


 スマホを確認するとまだ9時前だ。


「買い物に行くの」


「いやお金持ってないんだけど?」


「大丈夫もう先にユナから貰っといたから」


 はい。とお金の入った袋を投げられる。

 どうにかキャッチすると結構な重さに驚く。

 こっちはお金を持ち運ぶのも大変なのか。

 流石に薄っぺらいコインじゃない。


「仕事が早いね……」


「でしょ?」


「いやローゼじゃなくてユナさんがに決まってんじゃん」


 勘違いしないで欲しい。

 全く人の睡眠時間を奪っといて何偉そうにしてるんだろう?


「あーひどい! せっかく持ってきてあげたのにー。それ全部入ってるから無くさないようにね」


「はいはいありがとう。えぇ……なんかに分けておきたいな」


「はい。じゃあこれあげるよ」


 ローゼから受け取った袋にお金を分ける。


「うわ、金色ばっかじゃん。これ高いんじゃないの? ローゼの領地本当に財政悪いの?」


 数えてみたら金貨だけで30枚くらい入ってた。

 30枚で? えーと、銅で100円だから……45万?

 え、数年暮らせないか。これ。

 こっちの相場が分からないからなんとも言えないが金貨だけでもこれは凄い。


「それくらい普通なんじゃないの?」


「お店で串とか買ったらいくらくらい?」


「安くて青銅貨8〜9くらい?」


 80円くらいか。本当に贅沢しなければ数年は生きてけそうだな。


「後でちゃんとお礼言っておこう……」


「ほら袋に詰めたらいくよ」


「待ってよどんくらい持っていけばいいの?」


「金貨1個あればなんとかなるんじゃない? あ、でもでかすぎるとお店も困るから銀と銅とかも適当に持っていった方がいいかも」


 言われた通りに袋に金貨1枚と銅銀を数枚入れた。

 まぁ、どっちもアイテムボックスに仕舞うんだけどね。


「さぁ行くよー!」


 ローゼに連れられ、半ば拉致だが街に向かった。

 昨日から思ってたけど領主の娘がこんなに自由に街に出入りしてもいいものなのか?

 俺の知ってる感じだと普通禁止というかもっと過保護な気がするんだが。


「まずは服屋に行こ」


 やっぱりこの服装だと目立ってしょうがない。

 ローゼに言われるがままに服屋に向かう。

 飛ばされた時はそんなに意識してなかったが街はかなり大きい。昨日の噴水の広場を中心して十字に大きい道路が通っている。

 ローゼの屋敷を北かな?


 宿や出店、酒場などRPGの様な街並みで少しどきどきする。

 でも人間しかいないのかな? ケモ耳とかエルフとかドワーフは?

 牛に尻尾が2本も生えてるなら喋る犬とかと空飛ぶドラゴンとか水の精とかいてもいいと思う。てかいる。絶対にいる! そう信じて生きていこう。

 服屋で動きやすくて質素な服を見繕って着替える。

 同じような服を数着購入しローゼの屋敷に送ってもらうことにした。しまったほうが楽だけど人目がめんどくさいな。

 服屋を後にして2人でぶらぶらと街を歩く。

 

「思ってたより結構大きいねこの街」


「大きいのかなぁ……。田舎なんだけどねここ。だけど王都とかは凄いよ。人が多すきるし」


 王都か。いつかいってみたいね。


「余裕ができてきたら観光にいくよ」


「馬車で片道5日くらいかかるよ」


 案外遠いな……。野宿なの? 行くなら夏だな。四季があるのかわからないけど。




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