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あの世か転生課の死神さん

掲載日:2025/11/23

えー…初めての作品投稿ということで、最近なんとなく浮かんだ話を読み切りですが書いてみました。正直試し書きで思いつくまま書いたものですがそれでも楽しんでいただければ幸いです。




 ん…?あぁ、お久しぶりですね。え?誰?覚えてない?そうですか…

 あぁ、いえ何十年と前のことですからね。そりゃ覚えがないのにこんな事言われたら困惑されますよね。

では改めまして、《あの世か転生課》の死神と申します。

 はい、死神です。はいあの死神です。立ったままではあれですし、そこの席におかけください。


 さて…あなたの書類は……?んー…あれ無いな…。

少し待ってくださいね…。………いややっぱり無いな…。

一つお聞きしますが最後の記憶は?

………んー…無い…ですね。記録…。

 おかしいな…。すみませんちょっと電話します。


【プルルル…】【プルルル…】【プルルル…】


 あ、もしもし。あの世か転生課の死神です。

はい。はい。あのー…記録と対応書類が届いてないんですけども…。はい、はい。そうですね。はい、その番号です、はい。すみません調べてもらって…はい。すみません、ではお願いします。


……すみません、あなたの書類が届いていなくてですね…。…んー…並んでるな…。

あなた…すみませんが、こちらの席でお待ちいただけますか?。

はい私の隣です。

すみません空いてる場所ここしか無いもので…。

あ、いいですか?お手数おかけします。


え〜次の方。

え〜とあなたは…。あ、お疲れ様です。秘匿処理課の方ですね。はい書類の方、確かに受け取りました。

はい、ではそのように。


?あ、気になりますか?

 こちらの書類に描かれている方の転生先、その手続きなんですよ。

 はい、転生です。え?ここはあの世かって?まぁ近いようで遠いです。ここは魂の次の生を歩むための手続きを行なっている場所です。

 あの世と現世の間にありますね。

 こちらの書類の方、まぁその他にも一定数いるんですが上の方から次の転生先が決められている方は書類だけでの手続きになるんです。はい、対面はしません。

 だから本人には秘匿処理ということになるんです。

基本的に対面での手続きはあの世行きか記憶消去した上での転生になります。

 秘匿処理の対象者は記憶維持での転生。

 剣と魔法の世界だったり、はたまた別の星の世界だったり等行き先は様々です。

 面倒なことにこの転生先を決めているのは各異世界の神でして…。こちらとしてもあまりトラブルは起こしたくないので依頼通りの転生手続きをしてます。


 そうですね、こちらの書類の方ですと…。

死因は駅のホームから突き落とされて電車と接触…。

一見事故ですけど仕事先の部下に押されて落ちてますね。

合理主義で会社に必要無い方をバッサリ切り捨てる冷酷な性格。

あ、こちらの依頼主、転生先の神ではなくこちら側の世界の神ですね。

…で、内容は…


 余りにも無慈悲かつ相手の心、思いを尊重しない行いとそれを顧みない心構え、断じて許せぬ。故にこの者を指定した世界に送る事。


 相変わらずの上から口調…。この方を生かすも殺すも私の匙加減だということを忘れてますね。

しかし仕事は仕事ですのでしっかりやってあげましょう。

転生先は、魔法と発展した科学の世界…うわ長らく近隣諸国と戦争してる国ですね。そこの…?

孤児院の幼女が転生先と…。

ん?幼女…?…ん?……えぇ…男性のサラリーマンを幼女に転生させろってか。

いやいや待て待て、書類からでも分かるぞこの男…。

どこまでも合理主義者で現実主義。自分の才能を自覚しつつも決して奢らないそのスタンス。

初期ステータスは…?はぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?

なんじゃこのイカれたステ振りは!?

間違いなくこの世界には飛んだらエライな奴に仕上がるぞ…。

前線で活躍してナントカの悪魔って呼ばれて敵国から恐れられるオチなの分かるだろこれぇ…。

あの神なぁんでここに決めたぁ?

なんか愚痴ってるのは聞こえてたけどさぁ…。


えぇ、こちらの転生先を決めた方がですね?

こちらの書類の方から【存在X】って言われてカチンときたらしく…。簡単に言えばただの仕返しですね。

なんか反省と信心を促すとか言ってましたけど。

全く…そんな事でいちいち仕返ししていたら70億の管理なんて無茶でしょうに…。

はい、手続き完了っと…。


次が…?これも秘匿処理ですね。依頼主は匿名と…。

こちらの方は…あ、通り魔から仕事の部下を庇って刺されて死んでますね。

転生先は剣と魔法の世界の…?洞窟のスライムですか…。

転生先がスライムって初めて聞くんだが…。

ん…?おい、なんで転生先に着く前から初期スキルの内容決まってんの…?

いやいやいやいや待て待てその組み合わせはダメだろう…。強すぎるって初期ステータスでこれは…。

なんか将来的に魔王とかそんな存在になってそうだな…この方…。大丈夫かこれ…。

どうなっても知らんぞ…はい、手続き完了。


ここだけの話なんですがね?

神々の間で流行ったのか転生ブームかなんかでめちゃくちゃ忙しくなったことがありまして。

えぇ、地獄作業でしたよ。

色んな世界でやたらとトラックに引かれて亡くなる方が急増しましてね?

流石におかしいぞとこちらでも調査した結果、神々の遊びだと判明…。

あの時ばかりはキレましたね。

愛用の大鎌携えて神々のお茶会に突撃して暴れ散らかしてやりました。

机とか椅子とか茶器とか切りまくったり大鎌振り回しながら神々追いかけ回してやったり…。

えぇ、かなりスカッとしました。

お茶会やってた会場を文字通りスッタメタにしてやりましたよ。

全くふざけた下らない理由で我々と生者を巻き込むなって話ですよ全く…。

そもそも異世界転生制度自体が自身の管理する世界に著しい危機が迫った時等に限るとはっきり宣言したのにですよ?

多少規則が改定されて今はその規制が緩くはなりましたが、大体あそこの神々は謙虚さが足らんのですよ謙虚さが!!

こっちに送ってね〜じゃねえだろ。誰が手続きすると思ってんだ。土下座しろ土下座…。

すみませんね、何か色々と愚痴っちゃって…。


んー…あ、何か食べます?

ちょっといいのがあるんですよ。先日、桃源郷産の桃をもらいましてね。

景観維持のために切ったけどそのまま捨てるのも勿体ないのでってくれたんです。

どんな方か…?うーん、蛇みたいな目をした鬼の方でしたね。あまり関わりがないのでそれ以上は何とも…

そういえば地獄の裁判長の補佐をやってるって言ってたな…。


次の書類は…?【秘匿処理扱い】ですか…。

?あぁ、秘匿処理であるものの通常通りの手続きってことですよ。

え〜と前世の死因は?

体を上半身と下半身に切断されたことによる即死…。

うわこの方経歴これすごいですね…。

文字通り最強の呪術師をやってたと…。

なんで死んだぁ…?あ、油断したと…何してんのよもう…

んで転生先は…剣と魔法の世界…の騎士みたいですね。まぁこちらの方なら問題なくやっていけるでしょう。

初期ステは…?問題無し…ん?んんんん?

後々に付与する予定の加護…?カゴ……加護!?

うわ引くぐらい後々付与される加護が決まってる…。

あ、最強になるわこの人。最強の騎士で誰も手が出せなくなるやつや。あかんあかん…敵が可哀想なまである。

どんだけ気に入られてるのよこの人…。

……はい手続き完了。

これで秘匿処理は終わりですね。


【プルルル】【プルルル】【プルルル】


あ、少し失礼します。

はい、もしもし。あの世か転生課の死神です。はい。

はい。はい。え?無かった?え?記録が?

すみませんそれって…あっ、やっぱりそうなります?

……ですね。はい。あ、このまま?はい。はい。

分かりました、ではそうお伝えしますね。


え〜とですね。あなた死んでないですね。

はい。死んでないです。

まぁ幽体離脱とかそこら辺の理由でここに来ただけだと思います。はい。無事に帰れますよ。

そうですね…。状況が少々イレギュラーなので対応できる方が…あ~今いないですね…。

仕方無い、私が直接送り届けますよ。

いえいえ、ここに来てしまったのも事故みたいなものですし、今空いてるの私だけですから。

送りますよ、元の体まで。ではコチラへ…


シートベルト締めましたか?

では、出発しますよ。


多分あまりいないんじゃないですかね?

あなたみたいに生者で死神の車に乗ったことがある方。

昔は馬とかバイクだったんですが、最近車も悪くないって思いましてね。

というのもこの前見た映画に出てた車をちょっと具現化してみたんですよ。

あ!!その映画ですよ!!知ってましたか!!

えぇ、あの映画のあの車ですよ。あれカッコいいですよね一目惚れしましたもん。

流石に140km出してタイムスリップみたいな事は出来ませんがね…。えぇ流石あれは無理でした。

お、そろそろ着きますよ。

あとこれは言っておかないとですね…

先程あなたがいらした場所の事はあまり口にしないでくださいね?

あんまりやり過ぎると今度は私がお迎えに来ないといけなくなりますので。

えぇ、ご不便おかけします。


あ、到着しました。ここで合ってますか?

合ってますか。良かった良かった。

ではサヨナラですね。

数十年後にまたお会いすると思いますが。その時までお元気で。


あ!あともう一つ。

私って死神なので一応そういった力は持ってるんですよ。人の寿命が見えたり、死因が見えたり等様々ですがね。

あなた…まぁ大丈夫とは思いますがあまり夜更かしはされないようご注意下さい。

えぇ、それでは。


あの世の手前で、お待ちしております。




《あの世か転生課の死神さん》:終わり

とまぁ…ふざけたギャグ漫画みたいな話ですね。

最近、異世界系の作品多いな〜と。異世界の神様めちゃくちゃ人の呼ぶやん。

神様どころが国ぐるみの誘拐とかしちゃってんじゃん。

これこっち側の世界管理してる存在とかいたら大変やろなぁと。

思いついたので書くに至った次第です。

今は長く構想してた異世界系書いてます。

メモアプリにある程度溜まったら上げる予定ですので、気に入った方がいましたら気長に待っていただけると幸いです。

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