第１５話 ルークの理想の女性像
２人は宿に取るとフォーナスの実践訓練を始めた。
ここ数日、ルークはフォーナスの訓練をしていたが、勃起の段階で少し行き詰まっている。勃起が出来ない訳ではないが。
緊張と言うか恥ずかしいと言うか何か。
ちょっと言葉で説明するのは難しい。ノー・ソイはそこで提案してみた。
「勃起をさせる時、理想の美女を想像してみなさい。その美女を常に思い浮かべながら勃起させなさい」
そう言われてもな。俺は女と肌と肌で触れ合うことで興奮するタイプなんだよな。
普通の面食いとは少し違う。いや面食いなんだけど。
でもやってみるか。
翌日、ルークは少し別行動した。フォーナスの訓練に必要なある物を手に入れるためだ。
ルークは少し怪しげな書店に入ると例の物を探し出した。例の物とは最新のカラー写真を使った雑誌だ。
ここ最近、すごく鮮やかな絵が巷で騒がれていた。
今までは白黒写真だったため、写真はそれほど世間で注目されていなかった。
だがそのカラー写真なる物はあまりの鮮明さに見た者を驚かせた。まるで肉眼で見ている物がそのまま紙に転写されたみたいだったからだ。
世の中のエロを愛する男達はその大発明を見逃さす訳がなかった。
ここに世界初のエロ本なる物が誕生したのであった。世の中のエロ野郎ども、ありがとう。エロばんざい。
ルークは書店の中で歩き回り例の雑誌を探した。
ルークはその雑誌の名前を知らなかったが、雑誌のタイトルを見て何となくこれが例の雑誌だとわかった。表紙は至って普通の雑誌だがタイトルが少し怪しげな感じだった。
ルークはWatch Meを手に取ると支払いカウンターへ持っていった。
「銀貨１枚です」
高っか！
だけどフォーナスの訓練には必要だからためらわずに支払って書店を後にした。
ルークは宿に入ると早速、雑誌を開けた。そして中身を確認した。想像通りのエロ本だ。いい買い物をした。
では早速、フォーナスの訓練に使おう。
ルークは雑誌の折り込みページを広げると今月のピンナップガールを見た。
アッシュブロンドの髪に胸がEカップくらいあるジャイナと言う少しあどけなさが残った女の子だ。
胸は大きすぎず小さすぎずといった感じだ。まさに理想の女性像だ。
この子にすることにした。
ルークは左手に雑誌を持つとナニをズボンから出した。そしてジャイナちゃんに向けて腰を振ると奇声を上げた。
「オラオラオラオラーッ！」
ルークは肌と肌で触れ合うことで興奮するタイプだが雑誌ではそれができない。これが今出来るベストだ。
隣でそれを見ていたノー・ソイは呆れた顔で言い放った。
「お前、何してる」
誰に何と言われようが関係ない。これがルークのやり方だ。
そして以外とうまくいった。
ルークのナニはすんなりおっ勃った。これでルークの理想の女性像はジャイナちゃんに決まりだ。
後は精神を集中させ、己の内部のフォーナスを感じることに専念した。
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