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歯滅

 今日は都市銀行のある所沢まで出かけるつもりだった。しかし朝、口をすすいだら治療中の歯の詰め物のパテ的なやつがとれてしまったのである。結果、行くのをやめた。

 因果だけ書くと歯が抜けたから銀行行くのが嫌になったようにも見えるが、事実はもう少し複雑で、私はせっかく大都市に出るのだから帰りにおいしい寿司でも食べたいな、と思っていたのである。グーグルマップで寿司屋を物色して、さあ予約を入れよう、というまさにその瞬間に歯が抜けたのだった。この激萎えムーブを共有したい。

 歯が抜けてからホットコーヒーも水も沁みて、この状態で寿司を食うのは無理もっと言うと無謀であるからして、諦めた。寿司予約云々の時点で所沢へ行く気持ちの理由が銀行<寿司になっていたので、寿司が食べれないとなったいま「銀行は明日でもいいや……」となり果てぬ。もし毎日歯が抜けたら、日々「銀行はあしたでもいいや……」と思いながら生きて、結局いけないまま死んじゃうのかな。歯がなくなって餓死で。みじめすぎるよ。


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