ふと思い立ってドライカレー作った話
本当に、ふと思い立ってのことだった。
なんとなく「カレーライス」ではなく「ドライカレー」が食べたくなって、ちょうど材料も揃えられるしと作ることにした。
私にとってのドライカレーはドロドロのルーの部分が一切ない。
実家の母が作ったものや、給食で出た分が、そうだったので。
作り方は習った覚えがない。
ただ、何度も食べていれば察しはつく。
なので、一人暮らしを始めてから何度も作っている。
準備するのは大量の合い挽きひき肉と、同等の質量のにんじんとたまねぎと、お好みのルー。今回は熟のアレ。中辛。
まずにんじんとたまねぎをひき肉と同じくらいの細かさまでみじん切りにする。
普段こんなことはしない。野菜なんて袋野菜だし。
けど、ドライカレーに適したみじん切り野菜なんて売ってないし、自分で刻んだ方が好ましいサイズになるので刻む。
とにかく刻む。そしてボウルに放り込む。
そうしたら熱した鍋にぶちこむ。
まずはひき肉から。油が出るので、これで野菜を炒める。
この時、油分が多すぎると感じたらキッチンペーパーなどで除去して欲しい。
食べ盛りでヤンチャな小学生から高校生くらいなら問題ないけど、成人くらいから多分油分がキツく感じる。合い挽き肉って結構油出るし。
大量のみじん切り野菜とひき肉に熱がしっかり通って旨味が引き出されたら、いったん水を少量入れる。
その水が沸騰するまでの間に、準備したルーを刻む。
まな板を洗うのが面倒ではない時は包丁でみじん切りにする。
面倒な時は適当なお椀に、キッチン鋏でチョキチョキ切って細かくしたのを落としていく。
分量は普段のカレーより少なく。半分くらいでも構わない。
スープになるわけではないので、普段通り入れると味が濃すぎて食えたもんじゃない。
ルーを刻み終えたくらいで水が沸騰しているだろう。
ルーを入れる時間だ。
書き忘れたが、水は最終的に全て蒸発させる。
なのであまり大量に入れると面倒なので、タプタプひたひたになるまで入れないほうがいい。
目安として、多くても鍋の中身の1/3くらいまで。
ここから先は放置だと焦げるので、とにかく混ぜる。
長時間向き合うことになるので、しんどいなら椅子でも持ってきてジュージュー言う音を頼りに混ぜ混ぜして構わない。私はそうしてる。
この混ぜるときはヘラが一番効率がいいように感じる。
水分がルーを吸収して具材にネッチリ絡んだらもう出来上がり。
見た目、水分は残っていない。茶色く染まった肉と野菜。
これがうまいんだから茶色って偉大だ。
お好みで温泉卵や半熟卵、とろけるタイプのパラパラしたチーズなどを載せていただく。
私はチーズをトッピングし、ごはんと一緒に食べる。
というか、ごはんにのっけて食べる。
カレー皿に円状の台形に盛ったご飯。その中央にくぼみを作って、そこにドライカレーを半分ほど入れたらチーズ、蓋をするようにドライカレー。
気分が乗ればその上に温泉卵を置く。作るのめんどくさいから滅多にやらないが。
これがまた味が濃いのでご飯が消える消える。
半分がたは野菜なので、見た目ほどしつこくない。
もししつこいと感じるなら、次回から野菜の比率を高めればいいと思う。
私はまだ半々でも美味しい。
ちなみにアレンジとして、ナスやかぼちゃもみじん切りで入れるとおいしいらしいという情報もある。
カレーに入れて美味しい野菜は大抵合うんじゃないかな。
でもジャガイモはぐずぐずに崩れて崩壊して行方不明になった。あいつはついてこれなかった。
ピーマンも1個から2個くらいみじん切りで入れるとおいしい。
というわけで、気分が乗ればちゃんとした料理も作る、普段はずぼらに手抜きメシばっか食ってる人の日記でした。
ルーって結構味違うので、その日その時安いルーで作ってると変化があって楽しい。