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半竜  作者: りけい
草の星
37/40

獣化

風邪を引く

オリーブ:これは凄い、蘇生術か……

感心している場合では無いのだが、原型のまま蘇生するという大技術に驚きは隠せなかった。

蘇生────古代の魔女「セアファー」の研究した魔法で、所謂ゾンビと呼ばれる半死体の部門に通じていた。

それがなぜ死苦の手に……

オリーブは1つ思い付く。

オリーブ:墓荒らし……




マービ:ふー中々消えないな…

殺してもまた蘇りまた殺してもまたまた蘇る。

マービ:しかも、この毒…

地面から焦げた何かのような色の液体が出ている。

マービ:おーいラゴスー!大丈夫?

ラゴス:今のところー!

マービ:ちゃんと倒してねー避けてないで

ラゴス:がんばるー


ラゴス:ぬう

ラゴスは未だ獣人型の魔物、死なぬ魔物を倒せずにいた、どうしても、服を着て武器を握り二足で立つそれに剣を振れなかった。魔物は容赦せずに襲ってくる。ラゴスがそれを避ける、しかし、その視界に影が入ったことは予想外であった。背後の魔物の振る斧が右肩にあたる。

ラゴス:あがっ!っ!!


「倒す」その思いに駆られる


音が無くなり、視界はあの眠たいような視界へと変化する、その中で獣人は二つに分かれ始めた。

ゴトッという音ともに視界が戻る。

ラゴス:はぁ、はぁ、はぁ

右肩を拭うと血がぬるりと左手に着く。大出血、では無い。

ラゴス:今なら、行ける気がする

右肩の痛みはなく、寧ろ力が入る、蘇生した魔物を迷わず切り捨てた。

ラゴス:来い!







ラゴス:痛たッ

マービ:こんな状態で力込めたとか馬鹿なの?全く……

ラゴス:でも俺、やれた、結構

マービ:魔物は魔物、なんも褒めることじゃないわ

ラゴス:うぐぐ

マービ:"集え結べ" 「ウテキュース」

ラゴス:ほへ、、、ありがとう

マービ:それ止血してるだけだから、気をつけて

ラゴス:それより、戦況は?

マービ:アンタが睡眠毒て寝てる間に、ココ、

前衛拠点的なものが出来て、生苦派の連中も参戦し始めてる、それで───────────

悲鳴が聞こえる、マービが振り返る。

マービ:悲鳴……死苦が来たか…

魔力探知であろうか、死苦が戦地に来たことを知ったマービが、安静に!と言い残してこのテントを飛び出していった。




オリーブ:イトス……様この惨状が"毒と死の遊戯"か?

死苦「イトス」:その通りだ小人よ

オリーブ:この蘇生、何処で

死苦「イトス」:教える訳がなかろう

死苦が両手の爪を振るうと、空に毒の飛沫(しぶき)が散る。既に地面も危うい状態であった、

不自由そうに、避ける。

スオウ:博士!

オリーブ:こっちはいい!

スオウも生苦派の参戦で手がういて、死苦の警戒をしていた。死苦の攻撃を軽々とよけ、短剣が

死苦の腕に傷をつける。恐らく無駄なことは二人共分かっていた。

死苦「イトス」:数が多いな

爪が伸び、刃と化す。

オリーブ:スオウ!僕が獣化する隙を!

スオウ:博士!

そう行った後、一瞬目をやってくる。刃が髪を掠める。毒を流すように水魔法を走りながらかける。

スオウ:「迅雷」

死苦に雷が直撃する、攻撃が止む

オリーブ:よぉしよし、久しぶり、か

オリーブは立ち止まり深呼吸する。

オリーブ:獣化

その体が草に覆われる、出てきたかと思うと、その姿は先程と余り変わらないように感じたが、目つきは変わっていた。いつも持っているバッグの閉じが緩んでいる。

オリーブ:ちっ、イトスか……毒、効きにくいやつあの野郎めんどくさいもの押し付けたな

バッグからいくつかの種子と試験管を取り出す。

オリーブ:それっ

全て撒き散らした。しかし、試験管は割れることなく中の液体だけが撒かれる、丁寧な魔法だ。

オリーブ:地面の相殺はいい、やつの刃か…とりあえず───最高火力で挑むだけだ!

バッグから取り出された様々な種子が死苦に追尾する、爆発的に根をはり、動きを止める、皮膚を裂き、またその間にも根を張る、そして毒を分泌する。




ラゴス:なんだ?

何かが苦しむ声がする。右肩も良くなってきた気がする、いや、そう信じて、自ら戦場へと向かう。









獣化

獣人の性質を魔物に近づける技。誰でも出来る訳ではなく、出来ても制御が効かないなど、本人の力を強めるものの知力が落ちる。オリーブの場合元が良すぎるので言語だけでなく簡単な思考もできる。

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