蘇活
雷が落ち辺りが光と轟音に満ちる。ラゴスもあのゾンビのような奴らと戦わんと剣を握り走る。
マービ:んーまたゾンビか?
マービはその魔法の特性上ゾンビを毛嫌いする。風の星でもゾンビと戦わされていた。
オリーブ:奴らゾンビかは、まだ分からないよ
マービ:土から出てくるなんてゾンビだけでしょ
オリーブ:しかし、奴らが死者だったのかが分からない、トッドバームに吸収されていた者たちだったらただ催眠術の可能性がある
マービ:そっかー
やってみなくては分からない、そう言いたげな
表情を誰に見せる訳でも無くして、奴らの元へ歩き始める。
オリーブ:さて
オリーブは右手に乗せてある種を確認してすぐ前を向き手を握る。その小さな体が奴らの元へ動き始める。
ラゴス:うわ!
振り下ろされた剣をラゴスは剣で受け止める。奴はラゴスの剣をバネのようにして離れ飛んだ。
改めて対面するととても魔物には見えず、ラゴスは動きを止める。彼が突進する、剣先はしっかりとラゴスの心臓を捉えている。
ラゴス:くっ!
ラゴスは右に避ける、いまだ!そう思うが剣は振れなかった。
目の前が光る。ドン!と雷の音がしてスオウが、彼の腕を切る。
スオウ:外したか
ラゴス:スオウさん!
スオウ:竜人、いいか、こいつらは魔物だ
ラゴス:……でも
スオウ:私も殺したくはない……私の同僚もあんなことになっている、しかし、こいつらが殺意を持って来ているなら……仕方ない
うぅぅうと呻きながらこちらに来る、スオウが
短剣を尖らせる。突撃する瞬間、スオウが苦虫を噛んだような顔をしたことが気がかりであった。
マービ:へいへいゾンビ共、聞きなさい
奴らが向かってくる。
マービ:"集え震えよ"「鐘音」
奴らの動きが明らかに遅く鈍くなっている、効いたのか?
マービ:ゾンビじゃないのか……?なら、
"集え震えよ"「炎原」
奴らの動きは止まり苦しみ始めた。
マービ:"集え燃えろ"「エマルフ」
マービが躊躇いなく奴らを焼却してしまうので、境界警備隊員は畏怖の目を向ける、獣人相手に何故そんなことができるのだ!と。
マービ:ふー、さっ!次!次!
境界警備隊の彼らも決心がついたのか、マービを班長とするかのようについて行った。
オリーブ:派手にやってるなぁ
雷、そして炎と戦場は混乱するばかりである、だが確実に数は減っている、問題は─────
オリーブ:死苦……
死苦はその戦闘を不敵な笑みを浮かべて見守っている。
オリーブ:(しかけるか?だが、軽率か)
迷いながらも混乱の戦場に向かう事にした、右手の種を振り撒く。
オリーブ:芽吹いてくれ「グロウ」
鳳閃花が草原を作り、弾ける。果実が炸裂し魔物に当たる。
オリーブ:やはり、そこまでダメージにはならないか、「獣化」するしかない……
マービ:さぁさぁ、聴いて頂きありがとう、
"燃えろ"「エマルフ」
マービはふぅと一息つき、燃える草原をみて満足気に頷く。
境界警備隊員7:臨時班長、これでほとんどの制圧が完了しました
マービ:うん、報告ありがとう
ラゴス:あ!おーい
マービ:あ、ラゴス
ラゴス:なに警備隊ごっこしてんだよー
マービ:はっはっはっ、私が魔物らのほとんどを倒したんだからね
ラゴス:オリーブが言ってた部外者が居た方がいい理由が分かったよ、でも部外者関係なく獣人型の生物をよく焼くなぁ
マービ:元がなんであろうと魔物は魔物だよ
ラゴス:そうなんだけどさ
後ろで何かが光った、雷かと思ったが、そこまで明るくはなく音もしない、振り向けば死苦が光る何かを掲げている。
マービ:むむむ、あのオーブ、かなり強い魔力が込められているみたい
死苦が拍手をする、タン、タン、タンと一定のリズムで。
死苦:我が第一軍を退けたことをまずは祝そう────そして、第二軍の登場を祝おう、蘇れ!
マービ:!!またこいつらが起き上がって…
死苦:さぁ、"毒と死の遊戯"の始まりだ!
マービ:なら、また殺るだけ、「エマルフ」
蘇った奴らがまた焼き払われる、しかし、すぐ起き上がってしまう
マービ:チッ、ここからが本番ってことね
スオウ:死なないなら、まだ、マシだ
また戦場がうるさくなる、ラゴスも気を引き締め、今度こそと決意する。
スオウ
獣人--狼種--標準型--短剣系--灰毛
境界警備隊員、しかしガベーラ隊長の次に強い。
雷魔法と短剣を駆使して戦う、本人曰く「戦っていると性格が変わる」だとか、あまり感じないがそうらしい。




