毒の匂い
本格的に戦闘しそうになってきました、今まではほとんど何もやってないですから。
マービ:あーーこんなこと、旅人は兵士じゃないんだよー
オリーブ:そんなこと言って、手伝ってくれてるでしょ、いま
マービ:んー、『手伝って』ってそんなレベルじゃないでしょ、死苦との戦闘なんて
オリーブ:ラゴス、君は竜人だ、そして君の同族の邪竜はこの世界で五本の指に入る存在だ、今は封印されているが、もし、封印が解かれたら、狙われるのは君だ。死苦にビビっているようでは、まずいと思う
ラゴス:あっ俺ですか?全然ビビってないですよ
オリーブ:膝が笑ってるよ。大丈夫さ、僕もそんなに弱い訳じゃない、それに、生派の連中が、死苦を叩くだろうから。
バチン と音がする、土煙が立つ、オリーブが走る、続いてラゴスとマービが、走るとオリーブは置いていかれる形となった。
境界警備隊員2:応援か?奴に攻撃できるか?出来ないなら帰った方がいい
マービ:戦います
境界警備隊2:ありがとう、隊長の指示に従って動いてくれ、あなたたちは左側に
マービ:了解
ラゴスとマービはあれの左側に向かう、オリーブがこっちに来る。そしてしゃがんでその話を聞く。
オリーブ:生苦が来たら僕たちは逃げよう、それまでは隊長の指示に従って動くことになる
ラゴス:分かりました、でも──
死苦と呼ばれていた者をチラリと見る、スオウが奴と火花を散らしている。
オリーブ:死苦本体と戦えるほど君たちは戦いに長けていないんじゃないかい?僕も獣化しなきゃ厳しい、隊長からも指示が出ていたのだが僕達はそこらに咲いている植物の駆除をする
マービ:除草か……
オリーブ:致死の毒を撒く危険な植物だ、火で無効化できるが、延焼し辛くて面倒なんだよ
ラゴス:危険植物ですか……でも焼くのは得意ですよ
オリーブ:うん、早速やろう
マービ:さぁ!燃やそう!
時折爆発音や雷の音が鳴るなか、ラゴス達は植物の駆除に進む。幸い、炎系に強かったため、駆除は順調に進んだ。
オリーブ:よし、こっちは終わった
ラゴス:こっちも終わりました!
マービ:これで大体は終わったみたいね、新しく生えるやつの除草するから、あっちの手伝いしてきなさい
ラゴス:はーい
すぐ終わらせて手伝いまでしていたマービの命令に、一つ返事で手伝いに向かう。オリーブの声が少し聞こえる。
オリーブ:後ろへ!
ラゴスが後ろに身を引く、黒色の玉が飛ぶ。嫌な予感というのがして、しゃがむ。それは弾け、なにか液体が少しかかる。
ラゴス:ん、なんだこれ
オリーブが駆け寄る、水をすぐさまかける、焦っているように見えた。
オリーブ:ふぅ、大丈夫だった?
ラゴス:ああ、なんともない
オリーブ:竜人は毒が効きにくいのか?かなり強い毒だよそれは
ラゴス:俺結構耐性あるからなー
オリーブ:それは良かった…気をつけて、そろそろ攻撃も激しくなってきている
スオウや他の隊員が、死苦を食い止めている、怪我をしたのか、運ばれている獣人がいる。左腿が黒くなっていて、痛々しい。
ラゴス:………俺も行く
オリーブ:?まさか戦いに?
ラゴス:ああ、人が足りないと思う
オリーブ:足でまとい……なんて言ってられるような状況には見えない、死苦に賛同する者たちの対応にも追われているから…………マービにも声をかけて、僕は先に行ってる
ラゴス:気をつけて
そう言った時には、もう聞こえていないのか振り返らずに行った。ラゴスも、踵を返し、マービのもとへ走る。
マービ:死苦と直接戦闘!?そうか……いいよ行こう!
ラゴス:ちなみにどう戦うの?
マービ:成り行きでかな
オリーブが何かをそこらに撒いている、種だろうか、そしてキラキラとした魔法をかけて花が咲いた。
ラゴス:オリーブ!
オリーブ:攻撃にあたらないように、それを優先して
ラゴス:はい!
直ぐに攻撃がくる、魔法だろうか黒い縄のようなものがしなる、避けるので精一杯だ。なにせ、体がやけに大きい。
マービ:"集え震えよ"「炎原」
死苦が頭を抑え始める、攻撃が止まる
ガベーラ隊長:1班、3班、義勇兵、攻撃を!2班は救護に向かってくれ!
オリーブが大きな種を投げる、そして爆発する、ダメージが入ったのか死苦が呻き声あげる、そして暴れ、咆哮する。
ラゴス:ぐっ
ラゴスも攻撃しようとするが、中々進めない。
ガベーラ隊長:皆引け!攻撃が来そうだ!
────"結び合え"「アイギス」
黒色の爆弾の散乱に合わせて防御壁が形成すされる、魔法壁をラゴスは初めて見たが、その目にも素晴らしい魔法だと感じさせるほどの練り上げられたものだった。灰色に輝く城壁の外観、
エザキルビにあった本物と遜色はなかった。
その向こうで爆発が巻き起こっているのが聞こえる。
ガベーラ隊長:ふぅ、総員、死苦様の動きに警戒しろ
ラゴスも死苦を見る、黒色に包まれていくそれが見えた。
黒色の霧から出てきた死苦の見た目は先程とは違い、魔物ではなく獣人の様相であった。
死苦:ふん、
死苦が突然話し初めて、一同は驚愕に攻撃を忘れた、死苦が喋ったことは、記録には数百年数千年前であった。死苦は咳払いをして続ける。
死苦:我はイトス、生を求める者なり。我は遂に蘇生術を手にした。死を捧げよ、生を与えん!
死苦の賛同者達:イトス!イトス!イトス!
彼らは警備隊に抑えられていたが、死苦が話したとなれば、止められる訳がない、彼らは右手首に左手を手刀のようにして叩きつける。それが信仰の印なのだろうか。
イトス:甦れ!
死の木の周辺の土が盛り上がり割れ、何かが這い出てくる。
スオウ:タツナミ!
スオウがそちらに駆け寄るが、途中で立ち止まる。タツナミは同じ境界警備隊1班の仲間であったが、止まったのは、彼の肌はいかにも毒であるという紫の肌であったからだ。
スオウ:ゾンビ……なのか?
既存のゾンビのような存在ではなく、獣人に近しい見た目であった、魔力も無く、獣人としか思えないのだが、確かに肌は紫で目には生気がない、それを感じ、スオウは直ぐに剣を構える。
ガーベラ隊長:総員新手の魔物に気をつけること、生存を優先し、また、死苦にも注意を忘れるな!
オリーブ:ふむ、まずそうだね
マービ:死苦の魔力がさらに上がってる、危険だ
ラゴス:かといって逃げれる感じじゃないな……これ
ゾンビに似た魔物が増え始める、既に戦いが始まっている。ただ、死苦は傍観していた。
マービの魔法
マービの使う魔法はほとんど創作である、特定の
周波数と精神魔法の融合により脳がある生物なら中等魔法が効かないような格上の相手にもかなり効く。「炎原」は灼熱の荒野を想起させる魔法。
「アイギス」
純系魔法(始祖の魔女が創った魔法)で最高位の防御魔法。使う者の魔力だけでなく、精神の強さも影響する特殊な魔法で、形も自由自在。




