妖精の森
毒って怖いよね
死を誇る、とまではいかないがここの妖精は死をそこまで嫌っている訳では無いらしい、死を恐れ生に向かう、遺伝子の束縛とも言うべき生物の性質から逸れている。このような種族は非常に珍しい。そのため、他種からは少し排斥されていることは否めない。
妖精1:あ!そういえば、竜人を探してる人がいるんですよーこの森にに
ラゴス:そうなんですか!行ってみようかな
マービ:物好きなやつもいるもんだねー
妖精2:わぁ!あーー竜人のオーラを感じます。私は妖精、ウシカイと申します。あ、握手もお願いします!
ラゴス:あ、はい
ウシカイ:お付きの方は?鼠人ですね、この星では少し珍しいですが、魔女なのですね?その若さで
マービ:分かります?いやー分かっちゃうよねー?
マービは握手しようと手を出すが、ウシカイには目にも入っていないらしい。マービは数秒手を出したままであった。ウシカイがもう一度話し始めると、そそくさと手を引いた。
ウシカイ:では、早速参りましょう?魔力の滴るキノコ、古から輝く苔に血を流す木、どこから行きましょうか?
ラゴス:ん?あれ?いつから一緒に行くことに?
マービ:普通じゃない?
ラゴス:そうか……
マービ:魔力の滴るキノコ、んーなんのことだろ
ウシカイ:あっちに墓があるんです、霊廟ってやつです
マービ:ああ、草星で霊廟と言ったら三魔女の一人セアファーですか。
ウシカイ:始祖の魔女の一番弟子だと言うのに、炎星でもなく首都衛星でもなく、この地で没したのは────
マービ:蘇生の研究してたんだよね、歴史でやったわー
ウシカイ:はい、しかし、それは叶わなかった
ラゴス:蘇生は今もないのか?
ウシカイ:はい、始祖の魔女がもしかしたらもう発明しているかも、彼女はまだ生きているから
マービ:あのお方ならもう見つけてるだろうな……
ラゴス:蘇生……ウシカイはなんで竜人に会いたがっていたんだ?
ウシカイ:唐突ですね…………私が小さな頃、絶竜戦争があった、戦火は風星から始まり草星へ移った後雷星で終結した、私のいた草星での戦いは5日程で終わったのだけど、その災禍に巻き込まれてしまいまして、その時この森が燃えていた時に
イーゼットという名の竜人に助けて貰いまして、それからその人にまた会いたいと思ったのですが、恐らく戦火に消えたのでしょうか、会うことは叶いませんでした、今ではその時に生きていたのは私だけです。像も立ってるんですよ、森を救った者として
ラゴス:そうか……
ウシカイ:そして、あなたに会って一緒に見に行くんです、雷星に封印されている"古の邪竜"を
ラゴス:え?もう雷星行くの?まだこの星来て一日ぐらいなんだけど
ウシカイ:ふーん、ならもう少し待ちましょう
ウシカイ:着きましたよ、ここがセアファーの霊廟です
マービ:実物は初めて見た!濃密な魔力……と魔法元素………
マービはそう言って深呼吸をして、満足気にしている。ラゴスは人の墓で何やってるのだ、と思った。
ラゴス:それで魔力滴るキノコは……あれか
初めて聞いた者でも一見で分かる怪しすぎるキノコがある、"カサ"の上を輝く青白い液体がどっぷりとおおっているその液がちょっとずつ下に垂れている。それは一個だけではなく墓に続くのであろう階段の周りをポツポツと生えていた。
ウシカイ:見る分には綺麗なんですが、些か不気味過ぎますよね、この見た目
マービ:うん、グロテスクというか……まぁ強い魔力感じますし、なんかポーションに使えそう
ウシカイ:あーそんな話聞いたことがあります
その後も色々な物を見て回った。
ラゴス:なんか食欲無くなるやつばっかりだ……
マービ:興味深いけど、万人受けしない……オリーブはすごいやつだったんだ……
ウシカイ:ご覧下さい!あっちの岩場に巨大な花フジツボのようなものが花弁に生えていて、目みたいで不気味です
ラゴス:(さっきら植物?に対して不気味としか言ってない……)
マービ:(さっきの揺れるイソギンチャクのような大きめの発光サボテンはキツかった……)
どちらももう放心状態である。ウシカイもようやく理解したのか──
ウシカイ:さて、今日は帰りますか、お二人共行きましょう
翌朝
ラゴス:ああ、昨日は酷かった……食人植物に食われる夢を見たし………
マービ:私はウネウネしてる血管みたいな植物に襲われる夢………
危険植物分類を急いで欲しいと思った二人であった。
ラゴス:あー今日は何する?
マービ:あー子供向け魔法植物店行こ、もう精神状態が危うい
ラゴス:そうしようか……
オリーブ:やぁ、妖精の森はどうだった、良いものが見れただろう?
ラゴス:俺にはちょっと厳しいかな……
マービ:私も今回ばかりは好奇心より恐怖が勝ったかな
オリーブ:?血管植物、魔法茸とか面白いのに?まぁそういう人も偶にいるかな僕はあんまり見ないけど
ラゴス:えぇ、みんなそんな感じなの?
マービ:やっぱ生物魔法学ってヤバいわ……七魔法と創作魔法としか仲良く出来ない……
オリーブ:ふーむ、それは悲しいな……まぁ好みは人それぞれ、か
ラゴス:あ、それで今日特にやることもなくて、ほら、なんか気晴らしになりそうな事とかない?
オリーブ:ふむ、よし、魔法じゃない普通の植物の研究を手伝ってもらおう、瓶のテラリウムを君たちには作ってもらう
ラゴス:へー テラリウムか
マービ:ふーまともな物で良かった
オリーブ:瓶の中にこのニシスナゴケを入れて欲しい
オリーブはその体の三分の二位の大きさの瓶をなでながら言った。
オリーブ:この中は既に草偏魔力状態になっていて、この中に魔法植物では無い普通の植物を入れたらどうなるか、みたいな実験をする
マービ:ふむふむ
ラゴス:そのコケどこに生えてるんですか?
オリーブ:そこら辺にたくさん生えてる……なら真っ先にやってるんだよね……このコケはコケの中でもかなりの生命力があるんだけどその性質を活かして死の領域の近くでは沢山生えてるんだけど……
ラゴス:つまり危険ってこと?
オリーブ:まぁそうだね、でも死の領域の中でも比較的安全な草原地帯だから、それに僕も着いていく、というか、僕に着いてくるという方が正しいな
マービ:手伝うっていうのはつまり警備としてってこと?
オリーブ:そう、僕一人では検問に身長で引っかかってしまって、警備が必要だってね、かと言って兵士の人手不足で雇えないし、ちょうど良く二人も戦える人がいてくれて助かったよ
ラゴス:おーけーそれじゃあ行こう
オリーブ:うん、行こうか
???:おい、死苦ともあろうものが居眠りか
死苦?:ん、はっ、誰だ、お前は
???:我は▓▓▓だお前に力をやろう
死苦?:何故だ、なんの因果だ
???:因果?ハッ 面白い
▓▓▓は死苦と呼ばれた者をまじまじと見つめる。死苦と呼ばれた者は、急に跪く。
死苦?:▓▓▓様、有難きお言葉、お力頂戴致します
???:これを持ってみろ、蘇生を可能にする、禁忌の魔術の込められた宝玉だ
死苦?:ぐぁぁぁ! はぁ はぁ
死苦と呼ばれた者は宝玉と触れた瞬間に苦しみ始めた、激痛が走ったのかそれとも苦しみが送られたのか。
???:さぁ、生の象徴を殺し、この世界を死で統べるのだ
死苦?:ッッ!おい、お前、なんだ!
???:ははは!お前程度では生苦に傷一つつけられないだろうがな
死苦?:おい!どこへ行く!おい!
???:最後の竜人、か、ふん、竜人とは思えないほど弱そうだ、それこそ、さっきのにも殺されそうなくらいに、な
魔女
魔女は魔法使いと違い、老化を食い止め、不老に近いほどの時間を生きれるが、不死身な訳では無いので病、怪我などで死ぬことがある、また、歳をとる事に肺機能が低下する、基本的に、生物は主に酸素を吸って生きているが、魔女は魔法元素を吸って酸素としている、これが魔女になって10年程で始まり、
100年経てばもう魔法元素なしでは生きられなくなってしまう、またこれにより、体力の低下、生殖機能の停止など様々な異状が見られるようになる。




