風再び
何故か忙しかったお盆
エザキルビの診療所でガーは目を覚ます。
ガー:ふぅ、危なかった……
ボレアス:危うく死ぬところだったぞ
ガー:すまない、ボレアス感謝するそれと
シルフィあなたがいなきゃ本当に死ぬところだった、本当にありがとう
シルフィ:ふふふ、大丈夫よ、病苦の残骸の急な覚醒は対処しようがなかったわ…
ボレアス:ああ、気に止まなくていい、こうして生きているのだからな
ガー:そうだな
そうは言っても死ぬ直前にいった者だ、そんな気に止まないなんてことはそう簡単にできない。
ガー:体はもう治った、アールに挨拶しに行くか、最後にトドメを刺したのはあの人だからな
アールの家系の者は全て、弓に人生を懸け、狩人であった。最近は狩人という職業は絶えてきたが、その弓の実力は衰えていない。
ガー:えーと、台風の目にいるか…
アール:おお!生きていたんだね、いやー危なかったと聞いたけど
ガー:今は大丈夫になった、少し死にかけただけだ
アール:うんうん、良かった、君が倒れているのを城壁から見て非常に驚いたね、僕は、それで、覚醒した病苦の残骸に僕の放つ弓の嵐がバーン!と直撃、うんうん、ファインプレー
ガー:ああ、助かったよ
ラゴス:あ!ガーさん!いやー生きてて良かった!
ガー:おお、心配をかけたな
ラゴス:そうですよ、ほんとに
ガー:皆のおかげで助かった、ありがとな
アール:いやーしかし、あんなに急に強くなるなんて、反則だよね
ガー:戦いに反則はない……魔法系なのに前衛行くから悪いんだ
アール:でも、鉱物魔法って前出ないと当たらないじゃん、なんか、矛盾してるよねー
ガー:ふっ、そうかもな
ラゴス:アールさんがトドメを刺したんでしたよね、凄いですね!遠くから仕留めるなんて
アール:でしょーう僕の家系は弓に長けているのだ、この弓を外したことは僕はおろか、この弓が作られてから一度だけ
そう言って、白い木の枝のような弓を構えて見せた。
ラゴス:一度はあるんですね……
アール:そうなんだよね……400年くらい前の最強の弓使いロヨンが外した、いや、触れたには触れたんだけど、「氷の侵略者にロヨンの放った高速の矢は"掴まれた" そしてその矢はロヨンに向かって投げられた、ロヨンの右腿を貫いたそして、その者は去った」と文献にはある、
ロヨンの矢は時速800kmを超える異次元の速さと推測されていて、岩を砕き鉛を貫く、そんな感じに文献に書かれてた
ラゴス:そうなんだ……
アール:僕よりも強いよロヨンはいやー機会があったら、氷の侵略者、とやらと戦って見たいねー
ガー:氷……カンタービレでも同じことを聞いたな
アール:氷の侵略者、と言うだけあって冠にも
悪戯したらしいけど、致命的なものでは無かったらしい、歴史書にも色んな文献にも少しだけしか記録がない、おそらくここに来ていたのも短時間だけだったのだろう
ガー:今はもう死んでいるだろうな
ラゴス:どこから来たんでしょうね
アール:この星からなら南極、吹雪の地かな
ラゴス:へー
マービ:え!
シルフィ:あら、何かしら
マービはパァと顔を輝かせてシルフィを見る
マービ:わー!風魔法の最先端、
シルフィ・アイオンジェーン様ではありませんか!ふー!⤴︎ ⤴︎
シルフィは今にもサインを求めてきそうだなと思った、案の定マービはサインを求めてきた、丁寧に色紙を用意して。
マービ:(いやー!シルフィ様がここに来ているとアールから聞いて急いで色紙を取ってきてよかった……)
シルフィは色紙に指をおき、自らの名前を崩したような、言わゆるサインのような文字を意識して紙をなぞる、それを追って色紙が焦げて「しるふぃ」と黒く刻まれる。
マービは頭を下げて礼をし、喜びながら大事しそうに鞄に入れる。
マービ:ありがとうございます!
シルフィ:いいのよ、あなたのその服……後輩でしょう?私の
マービ:そうですそうです
シルフィ:さらに、その耳、鼠人それもカンタービレの者ね、出身も同じだわ
マービ:そうですそうです!いやー、本当に会えてよかった!
シルフィ:専門はどこ?
マービ:創作魔法専で、音楽魔法研究してて
シルフィ:あら、いいわね
マービ:そうですよね!私の研究は精神魔法に基づく応用で…………
マービの話は小一時間続いた。
マービ:いやー我ながらいい魔法です……
シルフィ:そうね、精神魔法と演奏魔法により脳に干渉することで脳にイメージを与えるのね……それにより回復やダメージを想起させる……中々面白い魔法だわぁ、私も風魔法専だったけど、卒業後は研究したものだわ~~あ、そろそろ用事が近づいているみたい。
マービ:あ、最後に…………
シルフィ:あら、いいんじゃない?ひらめきは経験から生まれるものよ~
そう言ってシルフィは手を上に挙げると
シルフィ:じゃあまたね~"集え"「大いなる息」
マービ:うぇ?!
シルフィは空へ飛び見えなくなった。
ラゴス:あ!マービさーん!
マービ:やっほー!
ラゴスはマービに駆け寄る。
ラゴス:病苦の残骸も消え、エザキルビもまた平和に戻りましたよ
マービ:うんうん、冠も何とかなった様だね、君はこれからどうするんだい?
ラゴス:あぁそれなんですけど……
アール:それで、ラゴス君はこれからどうするんだい?
ラゴス:そうですね、ちょっと家に帰るには早いですから、もう少し旅を続けます
アール:旅っていっても、どこをだい?
ラゴス:この星以外にも行ってみたいですねー
アール:ふむ、君たちでレッド半島まで行ってカンタービレへ行った、ラゴス君はビュウ村出身、この星に新たな何かはもう無いかもね、あるとしたら吹雪の地だけ
ラゴス:寒いのは嫌ですよ、目的もないのに
アール:ははは!それもそうだね、ここ以外……
草星とかいいんじゃない?というかそこ以外いけないよ、簡単に違う星とか言うけどそんな簡単に宇宙を通り星を渡れると思っていない?
ラゴス:いやいや、でも、ホントどうしよう……
アール:まぁ、何処へどう行っても全然構わないから、気楽にね
ラゴス:はい…
ラゴス:てことがあって、どうしようってね
マービ:あぁ、草星なら私送れますよそれに、君の旅着いていこうと思って
ラゴス:!?急にどうしたんですか?
マービ:ちょうど暇なんだ、卒業して、アルバイトも風星じゃ出来ないやつだからさ、それにアイデアとかは、こう言う非日常から生まれるものでしょう?
ラゴス:嬉しいです!一緒に、旅、しましょ!
そうラゴスがマービの手を握る。すこし力が強すぎたが、マービは笑顔であった。
創作魔法
船の操縦(海流や風に沿って動く程度)を自動化する魔法くらいなら、魔法をきちんと習っていれば即興で作れる、しかし、より高度で未知の魔法を作るのは非常に困難で研究が必要である。
本詠唱の書き方
本詠唱をカタカナのみで書かれている、記されているものは、古来から伝わっている古典的魔法(弱い訳ではなくあくまで年代)が多い。逆に漢字かな混じりなどは比較的新しめの創作魔法であることが多い。




