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半竜  作者: りけい
風の星
20/40

到着

ちょっと久しぶり?

ラゴス:風やべぇー!!!

ガー:なに!!聞こえん!!!

ラゴス:風が!!!

ラゴスは海上よりも酷い風を前に道の安全柵に掴まらなければ、本当に吹き飛ばされそうであった。掴まるといっても、両手で縋るように掴んで、杖のようにしていた

ラゴス:マービさん!!!まだその場所に着かないんですか!!!

マービ:え!!なに!!聞こえない!!

マービは一応風を和らげるだとか、テレパシーだとか、そういう便利な魔法など使えはするが、この長旅で魔力が尽きたらしく、使えないのであった。かくして、このような会話の成り立たない状況が出来た。これは事前に予想されていた・・・


マービ:あ、そうそう、陸上は風がもうめっちゃ強いから、今のうちに話しておきたいことは全部話さないと

ガー:ほう

マービはコホンと咳払いをして

マービ:今回の目標は天然物の「嵐の音」 到着点から1kmほど道なりに進んだところでとれる、船の方は半島に辿り着いたら流されたり壊れたりしないようにもとの場所に移動させておく

ラゴス:?移動って魔法で?

マービ:一般移動魔法を使う、一般ならこんだけ魔力消耗してても、三回は使えるはず、なんせ直近七日ほどで行ったところ限定の魔法だから

ラゴス:へー、じゃあ帰りはそれでいいってことですね

マービ:そっ!これであんな長い間船乗んなくて済むってわけ


マービとはだいたいこのような会話をした、目も開けられない風の中、所々に削られた石の模様を辿っていく、これが道とは思えない。その道?は左へと曲がっていく、そうすると今まで右から殴っていた風は背中を押してくれた、いや、押してくれたと言うより、突き飛ばされたの方が正しかった。

ラゴス:おわ!!

ガー:おい!!

ガーは(すんで)のところでラゴスの尻尾を掴んだ。

ラゴス:アダッ!!痛た……助かりました……

風で聞こえていなかった。

先頭を歩くマービはまるで崖を下るかのように

慎重に前に進んで行った、それに続きラゴスも柵を握りしめ前に進む。



マービ:ここだ!!!おーい!!

ここだぞー!!!

ラゴスの目の前には色んなものが叩きつけられた"壁"があった、土、草、石、木、圧縮された草原の壁であった。

マービ:この壁を乗り越えたら、嵐の音のとれる場所だ!!!行くぞー!

ラゴス:はーい!!

ガー:よしっ!!

乗り越える、、それはかなり厳しいように思えた、その壁を登る手段は心もとない梯子一つ。

先頭のマービは辛うじてその壁を乗り越えていった。壁の上には掴まるものがないため、壁の

向こう側にと降りて行った。

ラゴスは何者かに押さえつけられているような変な気分で壁を登る

ガー:大丈夫かー!!!

ラゴス:ぁぃ……

肺が締め付けられ、声が出にくくなってきた、早く登らなければ。

ラゴスはようやく壁を登りきった、喜びもつかの間、捕まる所がないこの場所で爆風に抗えず飛ばされた。

ガー:よっと、ほいっと、どっこらしょ

ガーは素早く登りきり、素早く壁の向こうへと降りた。







一般移動魔法

「ハヴ・ヴィン・トゥ・(行きたい場所)」

移動魔法として広く使われている、上等移動魔法と変わらぬ距離を超節約して移動出来る、ただし下級より移動できる場所は少なく、なんと七日ほどに行ったことのあるところのみ、さらに3000kmまでは上等魔法より優れた魔力消耗だがそれ以上は、ちょっと損で、星間移動すれば魔力消耗は命に関わるレベルになってくる。

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