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無職少女ラブリィベル  作者: わさび醤油
帰還と祝福の鐘の音を
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魔法少女とは

 魔法少女と呼ばれる者達を知っているだろうか。

 杖を振り、悪と戦い、時には世界を救ったりしてしまうミラクルファンタジー。少女から大きな大人に掛け、おおよそ幅広い層に愛される存在だ。

 

 多くの、恐らく人類の九割弱はその否定し、肯定する者を鼻で笑うであろう。

 あくまでそれは空想の産物であり、現実には存在しない創作(フィクション)であると。

 

 けれど実際は違う。その嘲りに、悟りに断じて否と断じなければならない。

 確かに世界は魔法一つで救えるほど単純なものではないけれど。ニチアサと同じように、小さなお客様に配慮した赤少なめではないけれど。

 それでも確かに魔法少女は存在している。昨日も明日も、今もなお人知れず誰かのために戦っている。


 知られぬ事こそ平和と知れ。報われぬ事こそ正義と心得ろ。

 彼らの献身が誰かに労われることはなく、究極の奉仕精神にて為された平和こそ彼女達の報酬。

 それが魔法少女。歯車であり、奴隷であり、救世主であれと願われる幼き正義であると。


 そんな魔法少女の中でも伝説と、まことしやかに囁かれる者がいる。

 

 曰く、かつて単身で世界を救ったとされる最強。

 曰く、どこの勢力(グループ)にも属さない孤高にして魔法少女の調停者。

 曰く、頭角を現してから十年以上経つというのに未だ現役で悪を滅する最古参。

 曰く、その正体は世界で最も美しい心の持ち主である。


 鐘の音と共に空から舞い降り、温かな光にて悪を浄化する桃色髪の魔法少女。

 そんな彼女を魔法少女達は、畏怖を込めてこう呼ぶのだ。


 最強最かわ、希望の音を告げる鐘。

 即ち、魔法少女ラブリィベルと。

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