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作者: 杏

恋をした。


夢の中でたけれど。


何処かの立派な屋敷。玄関に続く階段。床には真っ赤な絨毯が敷き詰められていた。私は、その人にもたれ掛かる様に身を寄せて階段を降りていく。


そこで目が覚めた。目覚めた時、満たされていると思った。心の底から。私はあの人に愛されていた。本気でそう思うほど。

おかしな事だと思った。


私が今まで好きになったのはザ・運動部の男子。大抵が優しくしてくれたからって理由だけで。けれど、夢の中のあの人は、私よりも身長が高い女の人。黒髪のショートヘアが良く似合っていた。真っ白な肌にぷっくりした赤い唇。体のラインがはっきり見える黒のドレス。顔は私の大嫌いなあの子そっくり。あの子の頬にある沢山のニキビが無い所は違っていた。だからか段々胸糞悪くなってきた。大嫌いなあの子に似たあの人に恋をした。あの人の事が忘れられなかった。


1年経っても2年経ってもあの人はもう夢に出てこない。私は毎晩あの人の事を想いながら眠る。


嗚呼、お星様、どうかもう一度だけでいいです。もう一度あの人に合わせてください。どうかもう一度。

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