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建国したのは魔力です  作者: 夏茶菓
序章 魔力の誕生
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朝日に当たるために


『これで、大体の転生者用の説明書を読破したのと同じです』

「いやいや、説明書があることもどうかと思うけど種族:魔力って何?」

『マスター、魔力という種族はマスターが初でありますが、≪天地万物の書物≫に記載されています』

「なんで?」

『≪天地万物の書物≫は秘匿されていないこの世界の全ての情報が記載されています』

「万能やな〜、んで君誰なの?」

『現在、名付けがされていない為名前が存在しません』

「へー?スキルに名前ぐらいついてるでしょ」

『いえ、新たなスキルであるため名前が存在しません』

「え?他のについてたのに?」

『私などが特殊なスキルである為名付けがありません』


怖くない?めっちゃ応対してくるの。これは名付けるべきなのか?それとも無視するべきか?いや、名付けないと分からなくなりそうだし、名付けよう!


「君では分かんなくなりそうだから名付けようと思うんだけどいい?」

『大歓迎ですマスター!!一生ついて行きます!!』

「あぁ、よかったよ」


スキルって一生纏わりつくのでは?まぁ、それはいいとして怖いし、意思が有りそうだし、AIぽいし…ヨシ!決めた!


「君の名前はゼレファンだ!」

『おお!素晴らしい名です!」

「ん?なんか自身の黒いモヤが黄金に変化しとる!?」

『それはただ魔力が溜まっている為です』

「これ危なくない?」

『いえ、危険性はないと記載されています』

「そういや自分の種族について記載されてるとか言ってたけど、どう?」

『記載されていますが、書いてあるのが'''種族として成り立った者はほとんどの知的生命体に変化可能である'''ということだけです』

「つまり、人にも変化できる?」

『可能です』

「これで人になってゆっくりできるね!んでどうやってやんの?」

『私が担当致します』

「できれば前のムキムキなボディが良いんだど…… え?」

『完了しました』


変化した腕を見ただけでわかる、絶対自分の要望一ミクロンも入って無いじゃん。多分その辺にあるコンクリ殴っただけで骨折するぐらい弱そうだよ?


「これ大丈夫?」

『痛みがない上、何度も再生可能であるため貧弱であったとしても大丈夫です』

「その大丈夫は死ぬタイプの大丈夫なんだよなー」


こいつを制御出来ていないことが今、一番の不安なんだけど。前は出口探しが不安だったんだけどな〜.....

そうだ!ゼレファンに聞けばわかるかもしれない。



「ここ数日出口を探しているんだけど知ってる?」

『知ってると言いますか、目の前の扉が出口です』


みんなも気になってたでしょ?"コイツ外に出れば良いだけじゃん"と違うんだよ彷徨ってたんだよ!


「どうやって開けるの?」

『物理的に開けることが可能です』

「え?この腕で?」

『出来ないのであれば魔法使えば良いと思いますが』

「魔法!できるの!?」


魔法を使うことは全人類の共通の夢だよね?ね?

だけど、今自分ってどんなスキル持ってんのかも知らないのに使えるのか?


『そもそも、魔法を行使する原料がマスターの身体を構成している為、最弱魔法でさえ、天災クラスの魔法

まで上げられますよ』

「マジで!?」

『可能です』

「よっしゃ!んでどうやって発動すんの?」

『まず、魔法はその魔法で消費する魔力を………』


めっちゃ話が長い!今回は1週間以上かかっております!いや〜ここまで話を簡単にすると、

魔法を行使するにはその魔法に合う魔力に変換して

からその後に込める魔力で強さが変わるらしい。


『……ということです!』

「つまり、この鉄製の扉の鍵を溶かす火の魔法を使えば良いんだね?」

『そういうことです!!』

「魔力の変換はどうやってすんの?」

『普通に念じれば良いですけど?』

「よーし!火…火…??」

『お!出来てます!』

「え?溶けてるよ火を出してる方の手が」

『再生しているので悪しからず』


とりあえず火を鉄製の扉に当たるとドロっと赤くなって溶けた。 




そして、朝日が眩しい!


「よっしゃー!」

『やりましたね!』


特にすることがないため、森林の中で歩いているとスライムに出会った。


「おぉ!冷たい!」

『何やってんですか?』


そのまま、スライムを指で突いていたがスライムの中に入ってしまった。

そして指が音もなく溶けていった。


「は⁉︎溶けた?」

『再生できるので大丈夫ですよ』


痛みがない為あまり実感が無いが指が再生していくのを見つめていたら、自分の指を取り込んだスライムが輝いている。


「ナニコレ?」

『これは進化ですね』

「何故?」

『だって魔力を分け与えましたよね?』

「喰われましたけど!?」


スライムが一回り大きくなって輝かなくなり、強化されたっぽい?


「進化って敵にやらせるものじゃ無いよね」

『あれは…魔物種であるブルースライムですね』

「あの、めっちゃ襲ってきそうだけど?」

『逃げないんですか?勝てませんよ?』

「早く言え___!?」


いきなり槍が後ろから投げられスライムの核を壊した。


「皆の者喜べ!我らの神が現れたぞ!」

「「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」

『珍しい種族がいますね』

「えっ何!?」




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