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【8/27投稿】Devoted 〜『悪滅の雷』視点〜

※この話を投稿した日、この話を含めて4話分の話を投稿しています。


この話はその4話の中の最後の話なので最新話だと思ってこの話を開かれた方は是非ともep.57からお読み下さい。



 ……本来魔導書(どうぐ)である筈の『悪滅の雷』に魂は存在しない。



 その筈だった。



 しかし、人間と共にいた『腐敗の女神』を羨んだその意思は、その人間への執着が献身へと変わった時に……己が魂を得ていた。


 『魂を消滅させる短剣』をその身に突き立てられるその時まで、『悪滅の雷』の中には魂というものが確かに存在していた。


 


 故にその短剣の効果が適用されてしまった。




 自身を倒した者の中に復活する、その機能でヘンリーと呼ばれていた少年の中に復活したのは、その魂を手に入れた私とは違う……別の私だった。



 しかし、その事を彼に伝えることはしない。


 前の私が今の私に唯一残した言葉、「彼の命を、その心を何者が相手でも絶対に守り通せ」その言葉に従い、前の私の消滅を隠す。彼の心を守る為に。前の私の……フリをする。


 大丈夫だ。前の私の記憶なら殆どが記憶領域に記録されている。


 それらを用いれば演技の一つぐらい出切る筈だ。


 ただ前の私が、大切な思い出の記録先をその魂に移していたみたいで色々抜け落ちている部分も多い。


 彼の魂に移って…彼視点でも構わないからその部分の穴埋めを急がなければ………。


 


 

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