会談のはじまり?
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気づけばPV50000を越えておりました。
これからも少しずつ頑張って参りますので。どうかよろしくお願いいたします。
帝国首都までの道中は順調そのものだった。
何かあるんじゃないかと警戒していたが、特にトラブルもなく、帝国の首都にたどり着くことが出来たのは予想外だった。
ホッと安心した足で城に向かい、皇帝との会談を皆で待つ。
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待っていた。
かれこれ2時間はたっただろうか。
オレたちはいつ呼びに来るのかわからない中、暗く、少し湿っぽく、石畳が冷たい、その部屋で。
そう、オレたちは牢にいる。
「出ぁぁぁぁせえええぇぇぇぇぇ!!!」
王様がさっきから大声で抗議しまくっている。
喉が切れるんじゃないかと言うほど、激昂しながら。
本当になんで、こんなことに、、?
「おぉんのれええぇぇぇ!!!!!
あんのバカイザーめ!!
俺様達を到着するなり牢に入れるとは、なに考えとるんだ!!?
絶対に許さん!!」
憤慨する王様をなだめつつ、これからどうなるんだろうと皆で不安になっていた。
このまま牢に入ったままなのか、そうじゃないのか。いつ出られるのか。
出られないならいっそ、脱獄するか。
そんな事を考えていると、一人の男が牢の柵前に現れる。
慌てた様子の彼は土下座して
「申し訳ありませんっ!!
イスト王御一同様におかれましては、大変失礼しました!
今、開錠致します!」
と謝罪をし釈放してくれた。
ふぅ、やっと出られた。
「まったく、、なぜ俺様達を牢に入れたのだ?
無礼千万だ!」
「ごもっともでございます、誠に申し訳ありませんでした!」
その男、マイスが平謝りする。
「衛兵いわく、どうも不審者だと認識されたようで、、。
なにせ、急な来訪でしたので、、」
「急?
報せは出したぞ?」
「はて、、??
おかしいですな?」
互いに首をかしげる。
なんだかスレ違いがあるようだ。
「まあよい、他でもない今回訪問したのは大事な話があるからだ。
あのバ、、皇帝陛下への会談の準備をしてもらいたいのだが?」
おい王様、今「バ、」って言いかけたぞ。
気を付けないと、ここ相手の城の中だぞ?
また牢に入れられるぞ?
「わかりました。
すぐにご用意できますのでどうぞこちらへ、、」
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案内されたのは広々とした部屋。
質素だが質の良さが伝わってくる備品で全て揃えられた空間だ。
焦げ茶で統一されたその部屋は、そこにいる者に歴史を感じさせるような重厚感があった。
「待たせたな」
声の主は皇帝、カイザーゼンメル。
背は俺と同じくらい、イスト王より少し高いくらいだ。体つきも鍛えているのか、服の上からわかるくらい肉付きがよい。
暗めの茶髪に、明るみの茶色い瞳。
キリッとした眼差しと覇気をまとう雰囲気か彼を皇帝にふさわしいと思わせている。
イスト王は美青年、皇帝は男前という対照的なイケメン具合だ。
皇帝はオレたちと対面する位置に悠然と座り、待ちわびた会談が始まろうとしていた。
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