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侵入者②

「「女の子ぉぉ!?」」


侵入者を見て2人でびっくりしてしまう。

そして同時にその子から離れる、さすがに大の男2人で抑えていたら見る人が見たら逆にこちらがマズい。


「しかし、なんでまた君はここに??」


リッチよりは年上だろう、その子は猫の獣人っぽい。


キッ!と鋭いこちらをにらむ。

明らかに殺気混じりなのが怖い。

思わずビビってしまう。


「店長、やはりシメてやりましょう。

お任せください、ナメたガキをしつけるのも大人の責任ですから、、」



明らかにウルがキレている。

やめたげて、昔ヤンチャだった君がやると店が壊れちゃうよ。


「ま、まあまずは話を聞かせてよ。


君はだれ?

なんでここに?」


「・・・」


「・・・・・」


何も答えない、お互いに無言になってしまう。


「やはりシメ、、」

「いいから」

「はい、、」


ウルがシュンとして大人しくなる。



「ごめんね。

怖がらせたり、なにかするわけじゃないんだよ。


ただ一応、ここの主はオレなんだ。

理由は聞かせてほしいな?」


「・・ここに行けと言われた」


「誰に?」


「お嬢様」


「お嬢様?」


「アンジェリーナお嬢様だ」


アンさんの関係者なのか、この子。

どうゆうことだ?


「どうしてアンさんはここに行くよう君に指示したのかな?」


「もしかしたら助けてくれるかもしれないからって。」


「助ける?

何かに襲われてるの?それともなにか危険な事?」


「アンジェリーナお嬢様が帝国にいくことになっちゃうから」


「例の婚姻の話を受けるってこと?」


・・・ぐす、ぐす、、

「うわあああああん!!!」

女の子は泣き始める。

ど、ど、どうしよう、、

いきなりの号泣にオロオロしてしまう。


その声に驚いたのかリッチが階下から上がってきた。なにがなんやら事態が掴めないオレたちはその子をとりあえず落ち着かせるため一階に連れていった。




・・・ぐす、、

椅子に座らせ、一頻り泣いた女の子は涙を拭い、キリッとした顔と姿勢を正し、目を腫らしながらもオレたちに向き合った。


「、、お見苦しいところをお見せして申し訳ありませんでした。


あたしは公爵家の情報収集を担当しております、メープルと申します。」



「メープルか、公爵家の関係者だというけどなんで倉庫にいたのさ?」


「少し様子を見るためと、情報収集ですね。

あれだけの話題の商品を作る現場の秘密を知りたくて、任務と興味です。

すみませんでした。」


「理由はわかったけどさ、なぜアンさんはそんな命令を?

帝国への婚姻が関係あるの??」


「お嬢様は国のために犠牲になることを選ばれた、苦渋の選択だったに違いないのです。

せめてなんとかならないかとお考えになり、あなた様にお力添えを頼みたいと、、」


「オレに?!」

そんな大事に頼りにされても自信ないよ、話が重大すぎて。国と国のやり取り、しかも結婚なんて人の一生のビックイベントじゃないか。

荷が勝ちすぎる問題だよ。

そう考え、思わずゲンナリしてしまう。


「お嬢様はあなた様を信頼しておいでなのです。どうかお願いいたします。どうか!」

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