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久しぶりの厨房

いまだここは書斎の間。


先ほどまでのピリピリした雰囲気はなく、なんとなく歓談に近い雰囲気だ。


「さて、堅苦しいのは終わりだな。

はあ、、今回もショーニ殿にやられたか、、」


「ははは、いやいやそんなことはないですよ」


「謙遜ですな、いや、この話は止めましょう。

胃が痛くなりますからな。」


殿様も胃が痛くなるのか。

そりゃ責任ある立場だからわかるけど、そうさせるショーニさんって一体、、、。


「ところで、ウル。お前、ちゃんと母さんに挨拶してきたのか?」


「しましたよ、ご迷惑をお掛けしました。

父上、本当に申し訳ありませんでした。」


「、、ふん、バカ者が。

何年待ったと思っておるんだ、全く、、グス、、」

殿様はすすり泣いている、やはり親なんだな。


、、親、か、、。


「んんっ!ところで、コムギ殿だったかな、愚息が世話になっているパンとやらの師というのは?

なんでも火と氷と風による飛行魔法まで操る大魔法の使い手とか。

いつも愚息がお世話になっております、今後ともびしばしと鍛えてくだされ、よろしくお願いいたします。」といろいろツッコミどころが満載の挨拶をされる。殿様とウル、親子で深々と頭を擦り付けて下げているものだから、背中の冷や汗がすごい。


「ええと、大魔法使いではなく《パン職人》なのですが、、」


「はい、ショーニ殿からの手紙でご活躍はかねがね伺っております。いやあ、よろしければぜひとも!そのパンと魔法の腕を拝見したいのですが、、ダメですかな??」


殿様、めちゃくちゃ興味津々だ。

この人、もしかして、為政者としての顔よりこちらが素なんだろうか、かなり人懐っこい感じだ。

家で働いているときのウルにそっくりだ、やはり親子か、、。


「ショーニさん、どうしますか?」


とりあえず許可を求める、勝手はまずいよな。

「いいんじゃないですか?というより、使用できるのかという確認の意味でも米粉を使ったパンを私も食べてみたいですしね」


それが本音か。

よし、じゃやるか!

「わかりました、では米粉のパンを作りましょう。厨房はどこですか?」


すぐさま厨房まで案内される。

材料もあらかじめ用意されていたようだ、何かを作為的なものを感じる、、いや、確実にこれは計画されていたにちがいない。、、ショーニさんによって。おそらく交渉次第では食べさせて、胃袋ゲットからの商談という展開になっていたのだろう。その策を考えてやろうとするあたり、よほど自信があったのか、信頼されてると思うと職人としては是が非でも応えたくなるな!


久しぶりのパン作りだ!!

いざ、米粉パン!

、、あれ??ちょっと待て、、、



「すみません、イーストってありますか?」



「イースト?なんですか、それは」




「なにいいいいいい!!!???」

いつもご愛読ありがとうございます。

米粉パン作り開始です、米粉は小麦粉より膨らみづらい特殊な粉なんですよね。理由はパンを膨らませるグルテンが米粉では作れないからなんです。ご自宅で作る際にレシピ通りで出来ない時はイーストの量を増やしつつ少し生地の温度を上げてみるなど注意してみてください。評価、感想、ブックマークもお待ちしておりますので、よろしければお願いいたします。

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