外国?へ
「ちょ、ちょっと待ってください、国が相手ってどうゆう意味ですか?」
あまりのスケールのデカい爆弾発言に理解が追い付かない。
「落ち着いてください、その材料は、あるにはあります。
ですが、この国にはないんです」
「なぜなんですか?」
「その国が余所に出さないからですよ、他国とのあらゆる取引に応じないんです。」
「そんなのどうしようもないんじゃ、、、」
絶対ダメだろ、それじゃ見込みなしなのか、、困った、、
「まだ話はこれからです。
その国は最近主導者が変わりまして、もしかしたら、という可能性があるんです。
現状その可能性に賭けるしかないですが、、賭けてみませんか?」
「やりましょう、もちろんやるしかないならやるだけです。」
「わかりました、それなら手続きをしましょう。それにウルを同行させた方が良いでしょうな。
リッチくんには可哀想ですが留守番ということで」
「まあリッチの留守番はわかりますが、ウルの同行を奨めるのは何かあるんですか?」
「その国はウルの故郷だからです」
「なんだって?!ウルってこの国の人間じゃなかったんですか?」
「はい、彼は亡命してきたんです。理由について私からは、、、」
そうだったのか。
ウルにもいろいろあるんだな、確かに出会った時は一匹狼的な感じで、自分から距離を作ってた感じだったしな。
何はともあれ、まずは準備をしなきゃだ。
、、リッチにはすまんけど。
今度社員旅行でもするかな?
王様との会談やらなんやらが手続きらしく、ショーニさんと役所とかあちこちを回りなんとか準備は整った。
「行き先はどんなところなんですか?
そういやなにも聞いてなかったですけど」
「そうでしたね。
行き先の国の名前はワフウ、東にある島国です。島国だからいろいろ特殊なんですよ。」
へー、なんか聞いたことあるような無いような。
「行く方法は船です。丸1日乗れば着きますのでわりと近いんですよ。船旅なのですが、大丈夫ですか?」
「たぶん」
「では明日港で待ち合わせましょう。」と約束をし、解散する。
その夜は少し緊張していたのか、寝付けが悪かった。この世界に来て初めての外国、あ、ここも外国か?
と悶々としながら床についていたからだ。
楽しみな部分と、手に入らなかったらという不安が入り交じっていたのも要因だろう。
さて、ワフウか、どんなところなんだろう。
そううとうとしながら考えていたら朝を迎えてしまった。
いつもご愛読ありがとうございます。
行き先はワフウという国になります。次回から舞台はワフウになりますが、頑張って上手く描けるよう努力します。評価、感想、ブックマークもよろしければお願いいたします。