次は
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クロワッサンの形は海外では使う油脂によってまっすぐか、三日月か形が決められています。日本ではそんな区別をしていないので、劇中でも三日月の形として登場させています。
「メロンパンじゃない!?
じゃこれはなんなんだ?!」
「これは『ぼうしパン』です」
「「「「『ぼうしパン』?」」」」
そう、『ぼうしパン』大別すればメロンパンかもしれないが、根本的に違うことがある。
メロンパンはビスケット生地を被せ、ぼうしパンはカステラ生地を被せるのだ。
その違いは形だけでなく、食感も全然違う。
だが風味は似通っている。
メロンパンを知らない人がメロンパンだと言われれば、そう認知しても仕方ない。
ぼうしパンはメロンパンより優しい甘さとほんのり柔らかいのが魅力的なパンなのでメロンパンと比較すると、ぼうしパンの方が良いという人もいる。
なのでなかなかこれは難しい話だ。
「で、これはメロンパンではないとしてだ。
詐欺に当たるのではないか?メロンパンへの冒涜だ、犯罪行為だ、王の権限で裁いてやる!」
なんたる公私混同。
それはやりすぎだろう。
「うーん、しかし難しいところですね。材料もほぼ変わらず配合が違うだけですから」
「そうなのか」
「これはこれでいいんじゃないですか?食べ比べしてもらって、いろいろな可能性が広がるかもしれませんし」
オレがメロンパンを作った事がきっかけでこれが生まれたのならパン文化の発展に繋がるだろうしな。
「しかし、メロンパンの儲けが減るのは困るだろ、何か新作を考えないといかんのではないか?」さすが商人に出入りしてるだけあってわかってるな。
「そうですね、なにか仕掛けたいところですね」
なにがいいかな、、。
メロンパンは香りが強く、それを売りにしたパン、違った魅力を出せてインパクトがあるのは、、よし。
「『クロワッサン』を売ります」
「前に名前だけはおっしゃっていたものですな、それはどんなものなのですか?」
「サクサクとした食感と甘すぎないけど香ばしい、そんなパンですね。メロンパンとは全然違うので良い差別化が図れると思います」
「ほぅ、そんなパンがあるのか!
よし、コムギよ、それでやつらをギャフンと言わせてやれ!」
ギャフンって久しぶりに聞いたな、、。
王様はどこで聞いたんだ、その言葉。
「とりあえず作ってみて、イケるかどうか、みんなでかんがえましょう。」
そうして『クロワッサン』を作ることになった。
バターをたくさん使うのでちょっと材料費がかさむが仕方ないな。
数日後、試作をくりかえし、『クロワッサン』の試食を商会で行った。
「これが『クロワッサン』か!」
「はい、三日月の形をしているので『クロワッサン』と言います。」
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