少年
いつもご愛読ありがとうございます。
新キャラ登場です、これからも頑張って更新してまいります。
あ〜!疲れた!!
こんなに疲れたのはいつぶりだろか。
日も暮れ、今は夕方。
全て売りきれ、今は片付けの最中だ。
途中トラブルもあったけど、それ以外は 無事に終わったから良かったな。
しかしどうするかな、これだけ売れるとは思わなかった。作りきれないし、人手不足も甚だしいこの状況はなんとか打破しないと。
うーん、、何かないかな。
募集案内してもくるかどうかわからないし、辞められても困るからな。意欲のある人がいいんだよなー。
なんて考え事をしていると、今日1日中見ている獣耳をもつ男の子と目が合う。恥ずかしいのか彼は思わず顔を下に俯いてしまった。
食べたかったのかな?
売り切れちまったしなあ、そうだ!
「ねえ、キミ」
少年はびっくりした顔でこちらを見る。
「は、はい」
「ごめんな、売り切れなんだ」
ものすごいショックな顔をする。
「でも」
と付け加えるとまた表情がもどる。
コロコロ表情が変わって可愛らしい。
「ちょっと待ってな、片付け終わったら案内するから」
うん!と少年は元気良く返事をする。
片付けが終わり、オレとウル、少年は店に戻る。
店の中はメロンパン専用の生産体制になっている。
あった、これだこれだ。
「はい」、と少年に手渡す。
手に取ったのはメロンパン。
焼いたときに少し形が悪くなってしまったロス分だ。
「わあっ」と少年は目を真ん丸にして喜び、ばくばくとかぶりつく。
、、嬉しそうな笑顔だ、こうゆう顔が見れるのは幸せだな。
「ごちそうさまでした。ありがとうございます。
」
少年は食べ終わり礼を述べる。
礼儀正しいいい子じゃないか。
「あの、、見てました、飛んだり、凍らせたり溶かしたり。なんて職業なんですか?」
「《パン職人 》さ」
「聞いたことないです」
またか。まあ仕方ないか。
がっくり。
「さ、もう遅いからうちに帰りな?」
「うちも家族もいないんです、、」
「え?、、ゴメン」
「いい、馴れてるから」
気まずい雰囲気が流れる。 長い沈没の中、少年が口を開く。
「あの、僕をここで働かせてください。」
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