新しいスタッフ
いつもご愛読ありがとうございます。
ついに乳を手にいれましたので、話がちょっと進展します。少しずつ進みでもまいりますので、応援よろしくお願いいたします。
首都パリスに戻り、話し合った結果。
捕獲されたエッグバードはカウカウ達のいる牧場の一画で飼う事となった。
手狭になっては良くないだろうと、エッグバード達のために少し増設したので、ショー二さん曰くタマゴによる更なる儲けも期待できると息巻いていた。
そしてタマゴと乳の安定供給により、ついにメロンパン作りと諸侯会議に向けた対策のためオレ達は動き出した。
ショーニさん、ウルさんら商会の面々と会議や魔物の食材を使ったメロンパンの試行錯誤、研修など連日連夜の激務が約1ヶ月続き……ついにその日を迎えることとなった。
「コムギ店長様」
「いや……ウルさん、様付けはやめてくださいよ、なんだか面映いです」
「いえ、今の私はベーカリー・コムギのスタッフ。なんなりと使ってください。
コムギ店長に一生ついていきますから‼」
ピシッと背筋を伸ばし、妙にキラっキラっした目でオレを見るウル。やる気に満ちた熱い眼差しと笑顔がやけに眩しい。
うちの店の刺繍が入ったコックコートに身を包んでいる彼はこの1ヶ月の間にベーカリー・コムギのスタッフになった。
どうゆう訳かと訊ねたショーニさん曰く本人の強い希望らしい。
「一生の師を見つけました!
知識、経験、度量何もかもが素晴らしい。
自分の成長や事業の成長も含め、彼についていけば間違いない!」
――と謎の高評価と共にすぱっと商会を辞め、うちに来たと言う訳だ。
さらに本人に話を聴くと、自らメロンパンを作ったり、話し合いや仕事を通してパン屋の楽しさに目覚めたらしい。
そして一念発起して転職してきたと言う訳だ。確かに人手不足だし、筋も良いからオレとしては助かるけど、商会は副会長が辞めて大丈夫なのか?
ま、まぁショー二さんがオッケー出したんだし、大丈夫なんだろう。
「店長、準備できました!
ショー二会長も待ってます、行きましょう‼」
――よし、勝負の時だ。
行くとするか。
いざ、諸侯会議へ‼
魔物パン『メロンパン』の御披露目だ‼‼
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