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次元を越える高校生  作者: 白崎 仁
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第十八話 邪神と心の中

能力測定も終わり、ある程度学校生活が慣れてきた。


情報収集は行なっているが、なかなかあの事件の犯人について有力な情報は得られていない。


ひとつ興味深かったのは、邪神についてだ。

邪神というのは、かつてこの世界を滅ぼそうと暴れまわった神らしい。


元々は神として信仰されていたのだが、何かがあって邪神になってしまったみたいだ。


ただ邪神はすでにどこかの地に封印されたらしい。その封印は解けることがないそうだ。


なぜ邪神に興味を持ったかというと、邪神について書かれた本に魔法陣が書いてあった。それが何の魔法陣かは分からないが、あの時に学校の周りに書いてあった魔法陣に似ている気がしたからだ。


まあ、気のせいかもしれないので一旦保留にして情報収集を続ける。


■ ■ ■


「今日は異能力について説明するよ〜。」


いつも通り授業が始まる。異能力についてらしい。

俺自身異能力は使ってみたかったので、この授業は嬉しい。


「異能力っていうのは、、、」


その内容は前にエリムから聞いたものとほぼ同じだった。


「じゃあ次は実際に使うための練習をしようか。」


ほー、練習というのがあるのか。真面目にやろう。


「まずは自分の心に向き合うことが大切だ。よって、全員目を閉じて心に集中しろ!」


なんか説明が雑だが、これも異能力を使えるためと思ってやってみる。


意識を心に向ける。すると、驚くほど簡単に意識がなくなった。


気がついたら、俺は自分の世界の学校にいた。


(な、なぜだ!?)


だが、すぐにそれが俺の心の中だと分かった。

そこには俺とエリムがいたからだ。


そう、ここは俺とエリムが出会った時の場面だ。

俺の中では心に深く残っているのだろう。

忘れたつもりだったんだけどな。


そこに本物のエリムがやってきた。


「ハジメー、どうしたの?」


「ああ、エリム。なんか異能力を使うために必要らしい。」


「異能力は使用者の心に依存する傾向があるからね。」


「でも、いまいち何をすればいいか分からないんだよな。」


「うーん、僕も詳しくは知らないからな〜。でも一つ言えるのは、しっかり自分を知るのが大切なんじゃないかな。

嬉しいことや悲しいこと、トラウマを受け止めれば、何か分かると思うよ。」


「ああ、そうだな。ありがとう、エリム。」


「どういたしまして!」


その日はそれで心の世界を後にした。








連載18回目!

今もう一つの連載と同時進行で頑張っております!

これからも頑張るので、応援、評価、ブックマーク、よろしくお願いします!

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