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次元を越える高校生  作者: 白崎 仁
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第一話 突然の悲劇

「危ないっっ!!」 ドゴォォン!

覚えているのは車が小学生の方をめがけて走っていくところ。俺は無我夢中で小学生を突き飛ばした。

そこからの記憶はない。


次に目を覚ました時は俺は病院のベッドの上にいた。

医者の話によると車に轢かれたが、幸い傷は浅くあと少し検査をしたら退院していいとのことだった。


また、俺を轢いた車はそのまま走り去っていったらしい。

まったく、はた迷惑な話だ。唯一良かったのは俺が助けた小学生がら軽い捻挫だけで済んだこと。命が助かったのなら俺が助けた意味もある。


俺は残りの検査を終えて、明日の朝退院することになった。家に帰ってもすることはないし、学校に行くとしよう。



◼️ ◼️ ◼️




次の日、俺は病院を後にしてひとまず家に帰る。

最低限の用意をカバンに詰めて、早速学校へ向かう。


俺は両親が事故でもういないから、アパートで一人暮らしをしている。そのため家に帰っても誰もいない。一人は快適だが、寂しくなるときもある。だから、俺は学校が好きだ。


(久しぶりに会うな。)


たった2日会わなかっただけだが、とても長く感じている。ようやく学校に到着した。


が、そこに学校はない。あるのは瓦礫の山だ。

(は?何が起きてるんだ、、、?)

目の前の光景はおよそ現実のものとは思えない、受け入れがたいものだ。


(落ち着け!冷静に考えろ!)

自分に言い聞かせる。


(すぅー、はぁー、すぅー、はぁー。)

深呼吸したら周りが見えるようになってきた。


そこで俺はおかしなことに気づいた。俺以外の人が誰もいないのだ。学校がこんな風になっているのに警察も野次馬もいない。通行人や車は何事もないように通り過ぎていく。普通は絶対あり得ない、この状況をだ。


(一体何が起きているんだ、、、。)


ひとまず俺は瓦礫の山に近づいてみる。よく見ると、瓦礫の中に別の違うものを見つけた。恐る恐る何かを確認してみる。少し近寄ったらそれが何かはすぐに分かった。


「うわぁぁぁぁ!!!!」

思わず叫んでしまう。それは俺の見慣れているもの。

人間の腕だ。


「はあ、はあ、はあ。」


周りを見渡してみると、そこら中に人間の体や、血の跡があった。


(なんなんだよ、これ。訳わかんねーよ。)

俺はただ学校に来ただけなのに。呆然として座り込む。

すると、


「うわー、これはひどいねー。」


どこからともなく声がした。


(誰の声だ?)


辺りを見回すが、人はいない。


「君、僕の声が聞こえるんだー。」


注意深く色んな場所を見回す。そして、ようやく声の主を見つけた。だが、その声の主は俺が思ったものとはまったく違うことが分かった。


(次から次になんなんだよ!)


声の主は人なのだが、とても小さく、羽が生え、空を飛んでいるのだ。


「なに?そんなにジロジロ見られるの恥ずかしいんだけど。」


「お前誰だよ、、、」


「ああ、自己紹介がまだだったね。僕の名前はエリム。

君たちが言うところの精霊だよ。」


「精霊、、、?」


もう何が何だか分からん。あり得ないことが重なりすぎて

どれが本当でどれが本当じゃないか、検討なんてほどほどつかない。


「そうだよ。君たちのことを陰からを見守り、正しい方向へ導いてるんだよ。」


「でもね、これはさすがに想定外。何か良くないものが関わってるみたいだね。」


エリムはそのまま喋り続ける。俺としては考える時間が欲しい。3日ぐらい。


「正直僕も困ってるんだよ。だから、今から話す僕の提案を受けて欲しいんだ、ハジメ。」


そう、これが俺こと黒川一と精霊エリムとの最初の出会いだった。









初投稿です!

まだまだ至らないところだらけだと思いますが、温かい目で見ていただけると幸いです!

もし、面白いと思っていただけたならこれからも応援していただけると励みになります!

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