↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/59

21話 救出作戦②

遅くなってすみません!

リアルが忙しかったのであまり書けませんでした。

 ところ変わって現在はトルーニの上空を飛んでるわけなんだが、さっさと例の森に着陸して向かわねぇと暗くなる前に帝都に帰れなくなりそうだな。

 上から見たトルーニって結構綺麗で気に入ったんだが……

 まぁ、また時間ができた時にでも来ればいいか。

 来れるようならな


 そんなことを考えているうちに例の森に着いた。

 リュースはもう降下を始めており、もうすぐ地面につくくらいまで降りている。

 ちゃっちゃと終わらせて帰りたいから、俺は早めに飛び降りた。


《ぬおっ!?》


 俺が突然飛び降りたのでリュースが驚いていたが気にしないで行こう。

 俺が無事に着地すると、リュースは降りてきながら【質量変化】で小さくなって、俺の頭に引っ付いてきた。


「うし、じゃあ行くか」


 俺が気合いを入れるためにそう声をあげると、リュースは俺の頭をペシペシ叩きながら


《うむ、しかし次から、いきなり私から飛び降りるのはやめてくれよ?間違って落としてしまったのかと肝が冷えたぞ》


 と、言ってきた。

 実際あれは俺もそこそこ悪かったなぁと思ってないことも無いので一応謝っておく。


「それはすまんかった。次から一声かけるようにするわ」


《では早く行こう》


 そうして俺たちは森を抜けてトルーニの門までやってきた。

 あんななんか感動的な別れをしておいて、1日あけただけで戻ってくるとか恥ずかしいじゃねぇか……


 帝都と違って、ここの門はスルスルと人が入っていくので、すぐに俺の番が回ってきた。

 前回同様、門は素通りできて、検査なんかは一切なかった。

 この街本当にこれで大丈夫なのか……?


 まぁいいや、さっさとギルドに行こう。



△▽△▽△▽△▽△



——冒険者ギルド


 門を入ってまっすぐギルドまで来た訳だが、相変わらず昼間っから酒を飲んでるやつはいるんだな。

 ギルドに入ってすぐの所にある酒場を一瞥して、すぐに受付の方へと意識を戻す。


 シーナさんがいてくれると話が通しやすいんだが、どうやら受付にはいないようだ。

 仕方が無いので俺はとりあえず別の受付の人のところに行った。


「済まない、冒険者のハルトだが、ギルドマスターに合わせて貰えないだろうか?」


 ひとまず男性職員の所に行き、話しかけてみる。

 男性職員は俺のことを怪しげに見てから


「申し訳ございません、ギルドマスターは一冒険者が簡単にお会い出来るほど暇ではないので……」


 と言ってきた。


「ハルトが話があるって言えば多分会えるんで、それだけでも言ってきてくれませんかね?」


 それでも粘り続ける俺にだんだんイライラしてきたのか、男性職員は


「あのですねぇ!私としましてもこんなことは言いたくないのですが、貴方のような方にギルドマスターはお会いになりません!そもそも貴方の名前を伝えただけでギルドマスターがお会いになる?どれだけ自分の“名”に価値があると思ってるんですか!」


 と、何故か俺がキレられた。

 いや確かに(はた)から見たら「俺の名前を出せばギルマスは会ってくれるから早く言ってこい」と言っているように聞こえたかもしれないが!

 でも実際あいつ多分俺の名前を聞けば来るよね?

 あんな壮大な別れをした上に1日ちょっとで帰ってきた俺をからかう為に絶対会えるよね?!


《なんだこの男は……我が主にこのような言葉を吐いてくるとは……消し飛ばしてくれようか。》


《いや待て、落ち着け。冷静になるんだ》


 なんかリュースさん物騒な事言ってるんですけど……

 なんだよ消し飛ばすって。怖すぎるだろ。


「なんですか、そんなに騒いで……何かあったんですか?」


「あ、はい!」


 と、現場が少しカオスな状況になりかけた所で救いの女神が降臨した。

 受付の奥の方からシーナさんが現れたのだ。

 おぉ、愛しのシーナさんよ。あなたがいればこんな無益な争いは起こらなかったというのに……罪な人だ……。

 なんてしょうもないことを考えているあいだに男性職員が事情を説明していた。


 ていうかこいつなんか俺にと話してる時はダルそうにしてたくせにシーナさんが来た途端にめちゃめちゃ張り切るじゃねぇの。

 お、シーナさんが俺に気づいた……


「一日ぶりだな……」


 くそう、もっと間が空くと思ってたのに……

 思ってたより静奈達の方が危なそうな状況だったからこんなに早く戻ってくることになってしまった……


「え、は、ハルトさん……?」


 シーナさんは俺がこんなに早く帰ってきたことに余程びっくりしたのか固まってしまった。


「おう、もう少し長く空ける予定だったんだが、ウィルに頼みたいことがあってな、頼みに来たら会えないって足止めくらってて……シーナさんが来てくれて助かった」


 いやほんとにね、来てくんなかったらリュースがこの男の人消し飛ばしちゃってたかもしれないし。

 ほんとシーナさんマジ天使。


「あ、えっ……はい……それでは着いてきてください……」


 少しの間フリーズしていたようだが、おれが理由を説明すると何とか案内してくれるようだ。


「ちょっ、ちょっと待ってくださいよ!なぜギルドマスターの、返事も聞かずにその冒険者がギルドマスターに会えるって分かるんですか!」


 あん?

 せっかく先に進めるってなってんのになんでこいつは余計なことばかり言うのかね。

 もう正直それ言ったら一介のギルド職員になぜ話さないといけないのかって話にもなるけど。

 いや、別に俺ってそんなに大層な人間じゃないんだけどさ。


「どうしてあなたはギルド職員なのにハルトさんを知らないんですか……前回起きた魔物行進(モンスター・パレード)で統率者を倒し、解決に導いた英雄ですよ。」


 よせやい!照れるじゃねぇの(笑)

 ……いやほんとそんな大きな人間じゃないんであんまり英雄とか言われると困るんですけど……


「い、いやぁ……えっと、もう行こうぜ!?時間ねぇし!な!?」


 ここは何とか話を元に戻してさっさとここから離れよう。

 どんどんと沼にはまる気がする……

 そう思った俺はシーナさんの手を引いてギルマスの部屋に向かう。

 場所は前回も来たので分かってるからな。


「えいゆっ!?ちょっ……」


 なんか言ってたけどもう無視だ。

 さぁ!行くぞぉ!

 というか咄嗟にシーナさんの手を握ってきてしまったが、これってセクハラとかで訴えられたりしないよな?

 いや、気にしないことにしよう。

 さりげなく手を離してウィルのところに向かうか。

 そう思って手をスっと離す。


「あっ……」


 ちょっとぉぉお!!?

 なんでちょっと残念そうなんですかね?

 なに?これってシーナさん俺の事好きな感じのやつ?

 オーケーなの?告白しちゃうよ?

 そして振られちゃうよ?


 俺が微妙に混乱?していると、ギルマスの部屋に着いた。

 シーナさんがノックを、「ギルドマスター、ハルトさんをお連れしました。」と言うと、中から


「入ってくれていいよ」


 と返ってきた。

 シーナさんは「失礼します。」と言いながら入って行き、俺はその後について行く。

 さっきまではまぁ、ありもしないような事を考えていたけど、さて、どうやって説明するべきか……


「随分と早い帰りだったね、ハルトくん」


「あぁ、少しウィルに相談というか頼みがあってな。」


 ウィルはニコニコと俺を見ながら、からかうように話しかけてくる。


「ん?頼みかい?君が?僕に?」


「あぁ……」


「君も人を頼るってことをするんだね!」


 随分な言われようだな。

 まぁ確かにあまり人に頼るってことをしなかったような気もするけど……


「うっせ」


 俺は良い反論も思い付かず、悪態をつくことしか出来なかった。


「さて、それで頼みとは一体なんなんだい?」


 どう切り出したものかと困っているのに気がついたのか、ウィルが質問してくれた。

 こいつは空気が読めるのか読めないのかどっちなんだろうな。


「あぁ、その前に人払いをしてもらえるか?盗聴とかも心配だが、あまり人に聞かれたくない話だからな……」


 どっから話すにしろ多分俺と静奈達との関係は話さないとだから必然的に俺が異世界人であることも話さないといけないだろう。

 これから色んなところに行くにあたって、その“異世界人”っていう称号は何かと不都合が多い気がする。

 だからこれから話すことは極力広まらないのがベストなんだよな


「……それは何か危ない話だったり?」


 ニコニコする顔はそのままに、ウィルがそう聞いてきた


「場合による、としか言えないな」


「そう……分かったよ。シーナ。そういう訳だから少し席を外して貰えるかな?」


 帝国のお偉いさんがクラスメイトたちをどんな存在として置いているのか分からない以上、そいつらをここに一時的にでも連れてくることに危険がないかと言われると答えられない。

 いっその事ウィルにクラスメイト達のことがどう伝わっているのかを聞いてみるのもアリか。


「そうだなぁ、まず、最近帝都で異世界人が召喚されたとかそういう話を聞いたりとかは?」


「……なんでハルトくんがそれを知ってるのかは疑問だけど確かにあるね。」


「まぁ、結論から言うと俺もその召喚された異世界人の一人だ」


 何故か一人だけ訳の分からない場所に飛ばされていたがな。


「えぇ!?ハルトくんが異世界人だって!?」


「なんかわざとらしい驚き方だな。本当は分かってたんじゃねぇの?」


 さすがにあの驚き方はバレるだろう。

 なんだよ、えぇ!?って……

 もう半分くらい棒読みじゃねぇか。


「まぁ薄々勘づいてはいたよね。まず名前がここら辺の名前じゃなかったし、こんなに強い人が急に現れるなんておかしいからね」


 あー、名前なぁ……

 やっぱこの名前この世界だと目立つよなぁ。

 いっその事、静奈達と合流したら偽名でも考えるか?

 冒険者も偽名で登録し直すとか


「まぁ勘づいてたなら話が早い。その異世界人達はこの世界だとどういう存在とされているんだ?」


「うーん……まだ国の重鎮にしか話されていないことなんだけどね、異世界より勇者を召喚したと、魔族の活動が活発になってきた今、勇者たちに魔王や魔族を滅してもらおうと言う話になっているらしいね。実際はどうだか分からないけど」


 まぁそこら辺は実際に静奈達に聞けば分かることだろう。


「俺が帝都に行ったのは異世界人達の情報を探すためだったんだが、宮殿で隷属状態にある異世界人を見つけた訳だ。俺としては元の世界の知り合いが理由は分からないが隷属させられているこの状況に納得がいかない。そこで何とか助け出そうと思うんだが、そんなに大人数を簡単に逃せるとは思ってないんだよ。だから——」


「ちょっ、ちょっと待ってくれよ!隷属状態!?それに宮殿でって、ハルトくん、まさか宮殿に忍び込んだのかい!?」


「あぁ、俺のスキルである【鑑定】で確認したから隷属状態は確実にある。宮殿には魔法でちょっとな……こういうのは城とかそういうのがお約束だから確認のためだったんだが。」


 本当に召喚されているのが宮殿だとはな。

 まぁ、アルスが“バルバトス帝国に召喚された”って言ってたからその国の中心である帝都が最も怪しいとは思ってたけどさ。


「話を戻すぞ。俺が【空間魔法】を使えるのは、ウィルも知ってると思うんだが、【空間魔法】は転移ができる。だから何とか隷属状態を解いた後にこの街、もしくはギルドに転移させて欲しいんだ。この国に残るか別の国に移るかはアイツらが決めることだから、転移させたあとはアイツらに任せるがな。」


「……それで、転移されてきた人たちを匿って欲しいっていうお願いかな?」


「あぁ」


 最悪ここでウィルが了承してくれなかった場合クラスメイト達はあの俺が最初に目覚めた草原に転移させることになるな。まぁ安全性も考慮した上で、出来ることならこの街に転移させたいとは思ってるんだが……


「……分かった。良いよ。ギルドに転移させればいいよ。」


 お?


「本当にいいのか?前回はバレないように確認してきただけだったが、今回は絶対に宮殿に忍び込んだことがバレるぞ?そしたら俺もお尋ね者だ。そんな奴に協力してもいいのか?」


「元々ギルドは国の組織じゃないからね……何か貰っているわけでもないし、逆に冒険者は街を守ってるんだ。国もギルドに関してはあまり強く言えないからね。証拠が無ければ色々言ってくることも無いだろう。まぁ正直なところ、僕は君を敵に回すことが何よりも怖いだけなんだけどね。」


 ……理由はアレだが助かることには変わりないな。

 きっとクラスメイト達も隷属さえ無ければ変なことはしないだろうから、転移させれば各自で行動を起こすだろう。


「俺は今夜のうちに動く。スマンがよろしく頼む。」


「あぁ、任せてよ」


 こうして転移場所も決まった。

 あとは行動するだけだ。

 今夜、もう一度宮殿に忍び込んで、何とか隷属状態を解除する。

 そしてここに転移させれば俺の勝ちだ。

 ここまでウィルが協力してくれるんだ。失敗は許されないな……


 いっちょ気合いを入れて頑張りますか!

誤字などありましたらぜひ教えてください


面白いと思って頂けたら評価やブックマーク、感想をよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。