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10話 大幅強化

 集落に入ってすぐに、(やぐら)にて見張りをしていた弓を持ったゴブリンに笛を発見され、笛を鳴らされた。

 多分「敵発見」とかそんな意味なんじゃないだろうか?まぁ、ゴブリンの合図とかどうでもいいんだがな……


 少し待っていると大量のゴブリンが迫ってきた。

 数だけで言ったら軽く50は超えてるんじゃないか?まぁ、近づいて来たやつのステータスを片っ端から奪い去り、神威で切り倒す。これを繰り返して半数ぐらいに減らした時に、少しいい感じの装備を付けたゴブリンが5体くらい現れて何かを指示し始めた


「無駄だ!死に晒せ!」


 ゴブリンが3つくらいのグループに別れて別方向から襲いかかってくる。

 正面に来たヤツらのステータスを即奪い、首を刈り取って行く


 そうしてできた隙間から囲まれていた外側へ飛び出し、振り向きざまに近づいて来ていたやつを切り倒す。

 ステータスを奪えないのは残念だがダメージを受けたくはないからな


 次にちょっと良い装備してるゴブリンと目を合わせ、ステータスを奪う。

 相手が弱くなったところで落ちていた石を全力でぶつけて倒す。ステータスを()()ということはその分奪われた側は弱体化する訳だから、こんなことも出来るわけだ


 統率者を失ったゴブリン達は2つに別れた。

 1つ目は新たな統率者を求めて奥へと逃げる者達、2つ目は自身が統率者だと名乗るただのゴブリンを支持して俺に立ち向かってくる者達


 立ち向かってきたやつらのステータスを奪ってサクッと倒し、奥へと歩き出す。

 奥へ向かう途中(やぐら)の方から矢が飛んできたが、軽々と避けて挑発してやった。あのゴブリンの怒り様が笑いものだ


「「「「グギャァ!グギャァ!」」」」


 奥へ向かうと建物がいくつかあり、今度は70体くらいのゴブリンが向かってくる。

 普通にやったのでは勝てないと思ったのか物量で押してくるつもりらしい


 まぁ、一方向から向かってくるなど俺に対しては愚策中の愚策だが……

 近づいて来たやつから順番にステータスを奪い切り倒していく


 50体くらい斬っただろうか?さっきだったらこの位で逃げ出すやつが出てきたんだが、逃げないってことは何か理由があるのか?

 まぁ、残りも奪って倒す。簡単なお仕事です。


 未だにあのクソでかい反応のやつが出てきてないんだがどこにいるんだろうか?


「――ッ!!」


 後ろから矢が飛んできた。

 (やぐら)にいた弓ゴブリンが降りてきて矢を放ったらしい。

 後ろを見ると弓を構えたゴブリンが俺の事を狙っていた。


 空間探知があと少し遅かったら肩に刺さってたな……

 お、こいつ【視力強化】なんていいスキル持ってんじゃねぇか!ということでいただきます。

 奪って石を投げつける。相手は死ぬ。


 ようやくこのクソでけぇ反応以外はいなくなった。

 向こうもそれに気づいたのかこっちに向かってきた。

 奥の方からドスンドスンと重い音を鳴らしながらこちらへ来る一体の大きなゴブリン。


「【鑑定】」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

name「ゴブリン・キング」

Lv 70

種族【魔物】


HP:20,000

MP:15,000


STR:1,500

DEX:1,500

AGl:1,500

INT:1,000

LUK:300

ATK:3,000

DEF:2,000


スキル

【王圧】【大剣術 Lv7】【闇属性魔法】【火属性魔法】

【絶倫】【眷属化】【配下指揮】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 普通に強い……

 こいつが今まで倒してきたゴブリン達の王か。やっぱ()ってついてるだけあって他とは比べ物にならねぇほど強いんだな


「キサマ、ハイカ、コロシタ……オレ、キサマ、コロス!」


 ……しゃべったァァァァァァ!!!

 なんでぇ?魔物しゃべった、なんでぇ!?

 

「魔物って喋るのか……」


「チガウ、オレ、シャベレル、ホカ、シャベレナイ」


 となると、こいつが優秀なのか、それとも名前に王が付く存在は基本的には喋れるのか……

 まぁ、他の奴らに会ってみないと分からないし、取り敢えずこいつを殺るか。相手も殺る気みたいだしな……


「来いよ、お前のその首、俺が叩き切ってやるからよ!」


「ホザケ、シヌノ、キサマ。オレ、ゴブリン、マトメテタ。キサマ、マケナイ。」


 いや、ゴブリン達まとめてたから何だよ……

 別にゴブリンまとめてたら強いとかそういうわけじゃないだろ。いやまぁ実際こいつは強いんだがな。

 それでも俺だってこいつの配下のゴブリン達からステータス奪って、多分レベルも上がって強くなってんだ。お前ごときに負けてたら静奈達を守るなんて到底無理な話さ。

 だから……


「お前を殺す!」


 そう叫んだ瞬間、ゴブリン王が、背中に背負っていた大剣を抜き放ち早い動きで迫ってくる。

 だが、見える。最初の俺では見えなかっただろうがこいつの配下から存分にステータスを奪えたんだ。この大剣を受け流して首に一閃してやる。


「ゴアァァァァァァア!!」


「ッ!――ちっ!クソが!」


 ゴブリン王がこっちに迫りながら大声で威圧してきやがった。

 多分ステータスに載っていた【王圧】というスキルなんだろう。

 体が痺れたように硬直して、動けなくなる。

 本当はゴブリン王は使わずに倒したかったんだがまだまだ俺は弱かったということか……


「全てを奪い尽くせ……【強欲眼】」


 俺はずっと目を合わせた状態だったので一気にステータス、スキルと奪っていく。

 急に体から力が抜けたのか、ゴブリン王はその場で転ぶ。それと同時に【王圧】が解けたのか、動けるようになった体でゴブリン王の元へ歩み始める


「キサマ、オレニ、ナニ、シタ……」


「すまんな、卑怯だとは思ったが、お前の力を奪わせてもらった」


「サイキンノ、ニンゲン、ソンナコト、デキルノカ……」


 他の人は出来ないんじゃないか?

 これってスキルじゃなくて異能だし……


「さぁな、まぁ、これで終わりだ。来世では幸せになれるといいな?」


 そう言って、倒れたゴブリン王の首を一閃する。

 そうしてゴブリン王との戦いは幕を閉じたのだった。


「さて、大分強くなっただろうしステータスの確認でもしようか!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

name「ハルト ニイザキ」

Lv 45

種族【ヒューマン】


HP:72,187

MP:49,055


STR:8,976

DEX:6,159

AGl:7,010

INT:4,655

LUK:2,083

ATK:13,123

DEF:7,892


異能

【神眼】【思想世界(ソート・ワールド)


スキル

【刀剣術 Lv8】【計算 Lv7】【異言語マスター】

【鑑定】【偽装】【身体強化】【全属性魔法】【盗む】【変食】【分解】【空間魔法】【各武器使用技能補正】

【王圧】【大剣術 Lv7】【絶倫】【眷属化】【配下指揮】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ほんとに強くなったなぁ……

 ステータスのインフレとかとんでもないことになりそう。


《王種の討伐が確認されました。スキルの昇華が行えます。昇華したいスキルを選択して下さい。》


 ステータスを確認していたら頭の中にそんなアナウンスが聞こえてきた。

 スキルの昇華?これよりもさらに強くなると?

 何を昇華させようか……ゴブリン王が持ってたスキルは代替強力なものが多かったからなぁ、そこら辺を昇華させたいんだが。


 やっぱ【王圧】かなぁ?強かったしな……

 【眷属化】とかも気にはなったけど、そこまで眷属に惹かれるものは無いし、だったら戦闘でも使えそうな【王圧】にしよう、なんて考えがあるわけなんだが……


《指定されました。スキル【王圧】を異能、【神重圧】に昇華しました》


 おぉ!なんか強そう!

 奪ったスキルたちを鑑定で詳細見ていこうか

なかなかやっぱり戦闘シーンって難しいですね……


面白いと思って頂けましたら、評価やブックマークの方、よろしくお願いします。

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