↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/168

プロローグ

初投稿です。

拙い点はありますが、作品と共に成長できればと思っています。

楽しんで頂ければ幸いです。

念のためR15にしましたが、流血などはほとんどありません。



「幸せな人生だった」


そこはここでは無い別の世界。魔法が存在せず、知恵と多くの努力で驚くほどに高度に発達した科学文明と呼ばれるものを享受する異世界。馬もなく鉄の箱が高速で動き、気の遠くなる距離でも会話がなされ、世界中の情報を一瞬で知ることが出来、ついには人々が空を行き来する、そんな世界。


四角い部屋の白いベッドの上で、1人の男が今まさにその人生を終えようとしていた。

夜なのか、月明かりが入る程度の部屋は暗く男の表情はおろか顔もよく分からない。


先の言葉はこの男の呟きなのだろう。

誰に聞かせるでもなく、思わず漏れたような自然な一言。

学校と呼ばれる教育機関では、体が弱いことと何より醜い顔立ちからいじめという攻撃を10年以上受け続けた。

社会で働くようになった後も、奴隷のような立場で周りから蔑まれ、罵倒され、努力が報われる事もなかった。

友人もおらず、ましてや恋人も伴侶も得られず、体を壊し、辛く苦しい闘病の末、45歳という彼の国の平均寿命からは明らかに短い一生を終える。

その人生を「幸せ」と呼べる者がどれだけいるだろうか。


しかし、それは強がりでも嘘偽りでも無かった。

彼は、確かに多くの人間から嫌われたが、それでも彼の家族、両親と姉と弟は、心から彼を愛していた。彼もまた、家族を愛していた。

それだけで彼は、生まれてきてよかったと、心から思えるのだった。


しかし、これら全ては過去形の話。

辛く、されど幸福な男の短い人生が今、幕を閉じる。

もしも彼に次の人生なるものがあるならば、幸多き人生となることを願わん。

書きだめが続く間は、毎朝6時の投稿を目指します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。