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第1話 妹(魔王)の城に行った

あのあと、シラから家を出ていってからの7年間の話を聞いた。

魔族を討伐する依頼をうけて、討伐した魔族が魔王だったこと、そうしたら下克上で魔王にされたこと、魔王からの郵便なんて受けてくれる人がいなくて、仕送りができなかったこと。すべてを理解できた訳じゃないけど、7年間、滅茶苦茶大変だったらしい。


「お兄ちゃん、お兄ちゃん!聞いてるの?」


「うわ!どうしたんだ?」


「もーう、やっぱり聞いてなかった。だから、お兄ちゃんと一緒にいたいから魔王城に引っ越してもらうの!」


「なんだ、それか。それ昨日も言ってた気がするんだが。」


確かそれで大臣になることになったんだよな。大臣ってどんなことするんだろうな?

そう思ってると、シラが転移門ゲートを開いていた。すぐそこで母さんがニコニコしている。


「母さん、なんでそんなに笑ってるんだ?」


「そりゃ、シラが帰って来たかと思ったらすごい出世してるんだもの。しかもミラがそのシラの部下になるんでしょう。これを喜ばない親がいるもんですか。」


家の母親は俺よりもこの状況に順応しているようだ。その対応力を分けてください。


そうしておれは転移門(ゲート)をくぐった。



「ニンゲン、クウウウウウウウウウウウウ!!」


いきなりゴブリンに襲われた。まだ死にたくないんだけど!


「こら!このニンゲンは私の兄上だ。食べることは許さん!」


ま、魔王が魔物を従えてるって本当なのか。怖っわ!俺はこれからこいつらと一緒に暮らすのか。


「じゃあ行こう、お兄ちゃん。私は玉座の間で暮らしてるから、ベッドもう一個いるね。」


「マ、マオウサマ!ニンゲンヲギョクザノマニタチイラセルナド・・・」


「私の兄上です。他の人間とは違います。」


いつもと魔王モードじゃ口調が全然違うな。なんか、怖い感じだ。立派に魔王やってんだな。

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