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第13話 兄(大臣)とアウラの出会いについて

「ゾラ、お前は拷問に役立つ魔法かスキルは使えるか?」


俺は生み出したばかりの死霊王(エルダーリッチー)のゾラに協力してもらうべく、手札を聞く。


「はい、ランクBの精神透視(スピリットクレアボランス)とランクS、無限地獄辺りならばお役にたてるかと」


精神透視(スピリットクレアボランス)は相手の思考を読み取る魔法で、無限地獄は死ぬことも気絶することも許さずに苦痛を与えることができる魔法だったか。


「なら、アウラが次の情報提供者を連れてきたら精神透視(スピリットクレアボランス)で、俺の質問の答えを調べろ。虚偽の発言をしたときはアウラに伝えろ。死なない程度に痛め付けるのはアウラの右に出る者は居ない」


魔王軍特別拷問官アウラ・メアリール。俺が王都からの帰りに拾い、魔素を与えたところ、急成長し、種族で言うと角猫(ホーンキャット)から、猫人族という亜人の1種にまでなった。

今のアウラを倒すには、王国、帝国、法国、皇国の兵士をかき集めて、冒険者にも戦ってもらわないといけないだろう。


少し考え事をしていると、アウラが窓から情報提供者を抱えて入ってきた。


「只今戻りました。これが情報提供者です」


「見ればわかる。アウラ、こいつはゾラ。ついさっき生み出した死霊王(エルダーリッチー)で、こいつから情報を引き出すのを手伝ってもらう」


「わかりました。ゾラ殿、私は魔王軍特別拷問官、アウラ・メアリールです。」


アウラはそれだけ言うと情報提供者を椅子に座らせ、シラからロープを受け取って縛り、ビンタをして意識を取り戻させる。


「はっ!ここは・・・」


「起きたか。俺は魔王軍大臣、ミラ・イースだ。こっちは我が妹にして、魔王軍の長、魔王シラ・イースだ。」


俺は新たに覚えた、ランクD、威圧を使いながら今までと同じ質問を繰り返し、ゾラによって答えを知る。

必要な情報を全て知った俺は、情報提供者を転移でサキュバスのところへ送り届けて、淫魔たちの性欲処理の道具にした。

サキュバスを見た瞬間から情報提供者のズボンがテント張りになっていたが、壊れるまで精を吸いとられるだけだから、あいつの妄想したようなことにはならないだろう。

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