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第9話 兄(大臣)はご都合主義を体験する
「・・・何が目的だ。」
「私たちは目的はただ1つ。私たちに仇なすものたちを排除して、私たちが平和に暮らせるようにするだけ。そのために国民を排除しただけでだ。」
「そこで相談なのだが、先の条件を飲んでくれれば、貴様らは消さないでやろう。」
(どうします国王様。)
(もう国民は居ないんだ。人族との抗争もないだろうし、私たちの傘下に入ってくれるなら。)
「渡りました。あなた方の要求を飲みましょう。」
──かかったな。
「シュバリエ、魔法を解除しろ。」
◇
「おっちゃん、もうちょい安くならんか?。」
「無理だ。これ以上値引きするとこっちがやっていけない。」
◇
「な、国民が・・・」
「時間魔法か?!」
貴族が騒ぐ。いいな、俺たち平民を人間として扱わなかった奴等が慌てふためいてる。
「何か誤解してないか?私たちは別に国民を殺した訳じゃないぞ。」