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詩*海辺にて*

センチメンタル・サマー

作者: a i o

空色のガムを食べて

ラムネのような海を眺めた

シュワシュワと波は消えて

きれいな貝殻

ひとつ寄越した


砂に足を埋めて

動けない理由をつけた

ひんやりとそこは冷たくて

わたしの熱を

静かに吸いとった


口に出たのはたぶん

元気だよ、

大丈夫

そんな当たり障りのないものばかりで

夏に向かう陽射しがつくる

影の方がよほど

くっきりとしていて


真横に吹く風に

髪先だけがさらわれて

つと切なくなって

淡い色した水平線に

ただ送りつづける

意味なんて付け足しもせず


泣きたいような気持ちに

映える青

飛行機雲ひとすじ

別つには頼りなくて


寝転べばその先を描く

ゆるやかな曲線に

大きく抱きしめられたならわたし

シュワシュワと弾ける泡となり

何を越えていこう

そんな眩しさに

いま、会いたくて





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― 新着の感想 ―
[一言] なんだかとても、好きみたいです。
[良い点] とても美しい感性あふれたあなたのつぶやき。とても好きな詩です。
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