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残すはたった42キロ。  作者: 高梨恋夢
天才ルーキー達
4/7

ルーキーの活躍

夏_。

四季のひとつで、春と秋にはさまれた季節。天文学的には夏至から秋分まで。太陽暦では6月から8月を指し、陰暦では4月から6月となる。

簡単に言うと1年で最も暑い季節。


7月は中国大会関連で潰れてしまった。

そしてその中国大会は関が2位、山中が5位と恋夢中は高成績だった。関たちが走り終わった後他の競技を見に行こうと観客席に行くとそこには平川先生がいた。この結果を真ん前で目撃した先生は関と山中を褒め称え、気が済むと次は自分の教え子の自慢をし始めた。こうなると長くなるのだ。しかもこの自慢話は3回目だ。


8月7日_。

このまま祭りや海等 遊びの方へ行きたいがそうはいかなかった。合宿が始まるのだ。この合宿は県の中学陸上競技協会から選抜された者たちが行う合宿である。ちなみに読者が知っている選ばれた者は以下の通りだ

関、山中(恋夢)兎田、入江(桜坂)村上、長岡(松下東)幹部(田々山)…

3年生はいない。

恋夢中は2人しか選ばれていない。しかしこの合宿は選ばれていなくてもお金さえ払えば参加できるのだ。

まぁ、その理由は協会の経済状況を聞けば判るだろう。

ということで恋夢中は全員参加ということになった。


セミナーパーク_。

以前全中が行われていた場所だ。コースは1.5㎞、2㎞、3㎞の3つと300mトラックがある。基本的に使用するのは3㎞コースとトラックだ。

関たちはセミナーパークに着くとまずこの合宿のスケジュールを貰った。練習内容を見てみるとジョグ_ポイント_ジョグと繰り返されていた。

「はい、それでは集合して下さい」

そう大きな声で言っているのは岐太陽中顧問の山口〔サンコウ〕先生だ。

全体的に絞れている体系でオーラを感じる。秀子とはまた違うオーラだ。しかし山口先生のオーラは甘かった。秀子には到底かなわない。もはや秀子を超える者はいないと思える。


合宿最初のメニューはチーム分けを行う為、3000mのT.Tだとなった。関たちの初めての3000mはこのセミナーパークとなった。


タイムトライアル_。

関たちは個人でアップをしユニホームに着替えてスタート地点で軽く体を動かしている。

そして1分が経った。

「よーし、じゃ行くよー」

その声とともに皆んなスタート地点に集まり横一列となる。

「よーい、はいっ」

山口先生の合図で皆んなスタートする。

3㎞コースは最初にトラックから始まる。といっても30mほどだが。そしてそのまま真っ直ぐ進むと円を描いた広場がありそこを回る。そのまま下りを下って平坦に入るとそこから競争は始まる。ここまで離れている者は西原ぐらいしかいない。200mほど行くと池が現れそこを周り1㎞地点が登場する。そしたら次は長い上り坂だ。大体400mほどある。そこからは曲がりが少しあるが平坦となり2㎞地点を通過する。少し長めの下りを下った後は上り、平坦、上り、平坦、上り、上り、平坦でゴールだ。

1年生達は苦しそうにゴールする。そして1年生の結果はこの通り

関 9分55秒 兎田 10分10秒 村上 11秒 山中23秒 幹部 27秒

長距離が得意な関は大差で他の1年生とつけ兎田と村上がせっていたと言う感じだ。そしてこの結果をもとにチーム分けされた。

ちなみに初っ端から遅れていた西原のタイムは11分30秒だった。


昼休み_。

関たちは食堂に来ている。関たちのたちは勿論山中と兎田だ。3人はお盆をとって白ごはん、味噌汁と順々にとって行く。そして空いている席に座り会話をしながら食事をする。

「おい、お前が関か、」

関たちは声がした方を向くそこには想像していた通り

「知ってると思うが俺は幹部智樹〔トモキ〕だこないだは悪かった。」

幹部が言ってきたと思ったのは予想通りだったがまさか謝罪をしてくるなんて予想外だった。

「おぉ、いや別にいいよ。よかったらどう?」

関はそう言い幹部を食事に誘った。

話してみるといい奴だ。この食事がきっかけで4人は仲良くなった。


21時半_。

関と山中は同じ部屋だ。

ここの宿泊所は何も無いのでもう寝る準備をしている2人すると

コンコン

「うーすっ」

兎田が入ってきた。そしてこう言う

「お前らしってるか、ここの下は女子の階」

またかと言う表情で2人は聞く

しかし今回は動かせるものはない。

「これを見てくれ

ドン・キホーテでありそうなオ○ホみたいな奴〜」

これをくぐれば身体が小さくなり女子部屋に入れるらしい。まるで漫画のようだがこれは小説だ、ありじゃないのか。

関はそう思いそれをくぐる。しかし小さくならない。

「ただのオ○ホじゃないかい」

兎田がそう言い部屋を出て行く。


その後も練習をこなしていき2日目、3日目とあっという間に最終日になり合宿は終わったのであった。




11月関はJr.オリンピックに出場しまたベストを更新した4分11秒だ。しかし優勝はしなかった。結果3位と素晴らしい結果だったが関は悔しかった。そしてそれを見ていた1年生5人衆も悔しい思いを寄せていた。

そしてその後関は肉離れとなった…。


《 1年生5人衆今年度結果 》

名前 記録 出した日にち

山中 4分10秒 3月14日

関 4分11秒 11月2日

村上 4分12秒 3月28日

兎田 4分15秒 3月14日

幹部 4分16秒 3月28日


ちなみに関は3000mも1回だけだが走っていた

タイム9分6秒 日にち3月14日


関は肉離れの為駅伝には出場できず。そのままその年は終わり2月から走れるようにはなったが中々タイムは出なかった。走れることは走れるのだがスピードが戻らない。これは今後の大きな課題とあるだろう。


兎田は3月のはじめの大会は出たがそれからはどうなったかは判らない。


山中は悔しさをバネに4ヶ月頑張ってきた成果が現れ4分10秒と脅威的なタイムを出した。


恋夢中の秀子は江南〔コウナン〕中に行くことになり、その発表があった日に泣いていた。馬鹿な惣代は花粉症ですかと秀子に効くと言う最大のミスを犯してしまったがまぁ、何もなかったからいい。これは惣代のネタとして一生語り継がれて行くだろう。


こうして関たちの維新革命が始まったこの1年生の時期が終わり2年生になった。

そして新たなる改革者が3人加わると同時に敵が3人増えるのであった。その名はまだ言えない。

第1章が終了となります。

次回からは第2章が始まります。読者が多くなればなるほど更新速度が上がって行くと思いますので、どうかよろしくお願いします。またリクエスト等ありましたらツイッターの方でフォローをしDMを下さい。

IDは@RemTakanashi222です。

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