3-4 ソーイチの試案その2
おっぱいは神だと思う。
朝、目が覚めると、顔がテラスのおっぱいに埋もれていた。暖かさと柔らかさと良い香りが心地よい。昨日の疲れが取れた気がするのは、俺がチョロいからか?
体をゆっくりと起こし、一伸び。
「ありがとう。」
俺はテラスの頬に手を軽く添える。
さぁ、朝の準備だ。
俺は、朝食やお風呂、洗濯の準備を始めた。
外のビビに挨拶をする。
「ビビ、おはよう。」
「ソーイチ様、おはようございます。お加減はいかがですか?」
「あぁ、大丈夫。復活したよ。」
「それは良かったです。」
汗でキラキラと光るビビは、とてもセクシーだ。型を一生懸命しているのだろう。
「お風呂焚いたから、テラス起こして入ってきなよ。」
「はい、わかりました。いつもありがとうございます。」
「良いんだよ。」
深々と礼をするビビを受け止める。
洗濯の時に思ったんだけど、こちらの布はしっかり編み込まれている。薄さもあるが、丈夫でもある。もしかしたら、元の世界より質は高いかもしれない。
考える。
この世界は、文明は低めの可能性があるが、高度な技術があるかもしれない。いや、まだ早計か。
まだ、クコ村の人しか会っていない。街に行って、常識は得ないといけないな。
ビビの下着を洗いながら、そう考えていた。
★
昼間の移動は何もなかったので割愛。景色に変化もないし、そろそろ飽きてきた。
夜の作業。
せっかくの金剛石を使う。
上物の櫛に嵌め込む作業をする。
1つは大きい金剛石の形に合わせ、少し小さめにくり貫く。木の戻りを考えた応力を利用して、固定する為だ。しっかり嵌まり、出来を見る。良いんだけど、センスがね。木目に金剛石があまりあっていない。仕方ないか。これはテラスにあげよう。そのまま無限保管に入れる。
もう1つは欠片を直線上に並べる。槍をイメージした。ビビにあげよう。
欠片はまだ残っているが、銀とかが手に入ったら、アクセサリーを造ってあげよう。
二人が喜ぶ姿を想い浮かべながら、作業に没頭した。
さて、試案をしよう。
これまでの俺の能力。
掌握、創造はいまだに使いこなしていない。
常識、知識、思考、行動、材料、様々な物が使えるこの能力。まだまだ使えると思えるんだが。
今までに創った物は、チートなのだが、片鱗にしか感じなかった。
長考するが思い浮かばない。やはり、たくさん創って経験を積むのが良いのか?
ん~・・・。
はい!やめやめ!
俺は試案を止める。考えてもわからないのは仕方ない。切り替えよう。
今日は、型をやることにする。最近は道具や雑貨ばかり造っていたし、たまには体をほぐそう。
ビビに教えた型を行う。
ゆっくりと丁寧に確実に。足運び、体の動き、腕の流し、円の動き、バラバラの円を一つに、球の動きに昇華、切っ先の線を確実に、円の線を太く、密度をあげる。集中、解放、空間把握、これらも使う。1つ1つを確実に、丁寧に、纏めあげる。この動きに手応えを感じたので、掌握も組み込む。一連の流れが透き通るように、滑らかになる。流れる水のように。溢す事なく循環するかのよう。螺旋の絡みに編み込まれ。昇華させた。
★
気がつくと、ビビがいた。直立しながら此方を凝視していた。
「交代の時間かい?」
息を整え、ビビに聞く。
「あの、今のは?」
「型の昇華かな?基本を使い、応用したのさ。」
そう、基本はあくまでも基本だ。基礎を固めて、応用させる。これが、発展を生む。
「すごい、です。」
「そうかい?」
自分ではわからないな。手応えはあるけど。まあ、今は良い。
「次はビビだな。やってみて。」
「は、はい!」
彼女は、息を整え基本の型を始める。努力の成果、なかなかに柔らかい円を作りはじめている。このままいけば、2の型も直ぐだろう。
少し長めに稽古をつけ、休む事にする。
朝になったら、彼女達に渡そう。
無限保管に入れた櫛とカチューシャを確認して、俺は眠りについた。




