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挙止進進に異世界旅譚  作者: すみつぼ
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2-13 番外編 食事後

今回は超イチャラブ回です。苦手な方は注意して下さい。


 楽しい食事だった。沢山笑った。異文化を知る事がこんなに楽しいとは思わなかった。


 人族の文化、俺の元の世界のだが、遠い田舎として話をする。ビビは男女平等というか、男女共有に驚いていた。仕事や家事等を男女に分けないのが疑問のようだ。また、仕事の種類にも驚いていた。


 牙狼族は強者統率で、一族で一番強いものが族長になり、年に1度族長に挑戦出来るという。戦闘民族のようだ。因みにビビは、一族で一番強く、自分より弱い男の子を産むのが耐えられないと言って、村を出たらしい。


 成る程、んで、俺がビビより強いと。


 感情は結構刷り込みに生まれる物でもある。好意や嫌悪等の継承という刷り込みが、文化や歴史を造る事もある。ビビもきっかけは手合わせだが、その後の俺の行動に敬服、テラスに魅了ときて、従者ではなく家族か。たった数日で色々あったから、精神的にも困惑は仕方無しだな。


 テラスは相変わらず語る事はないが、可愛いは正義なので、良し!食後に少し黒糖をあげると、跳んで喜んだ。うん、かわいい。





 風呂に入る。もちろん一緒に。多少の動悸はあるが、色欲に溺れる事はないだろう。


 テラスは変わらないが、ビビは恥ずかしそうだ。


以前は普通にしてたのに、と聞くと、

「恥ずかしいので、聞かない下さい。」


 とか!凛々しさからデレるとこんなにも可愛いとは思ってなかった。


「愛するからこそ?」

「や、やめてください、テラス様!」

「ビビかわいい!」


 俺は、二人のイチャイチャを見て楽しんでいた。一寸だけ疎外感を感じたが、テラスがそれを吹き飛ばしてくれた。


「ねぇー、ビビはソーイチの子供欲しい?」


 グハァ!直球すぎます、テラスさん!


 ビビも赤くなり固まっている。チラチラ俺を見る視線が痛い。


「私はね、欲しいよ。ソーイチとの子供!」


 大胆過ぎますよ!それよりも、今日のテラスは積極的だな。密着が凄い。


「この話、前は恥ずかしがってたよな?」


 村初日を思い出す。


「今でも恥ずかしいよ。でもね、言葉にするから意味があるんでしょ?私はね、まだ自分の言葉で言ってなかったから・・・。」


 あぁ、確かに。あれは白テラスの言葉だったからな。知っていたけどテラスからは初めてか。


「あのね、欲しいよ、ソーイチ・・・。」


 顔を真っ赤にして見つめてくるテラス。


「わ、私も、欲しいです。」


 ビビさん?

「ソーイチ様のお子が欲しいです。」


 前髪を上げ、とろけてる瞳を見せるビビ。


 ヤバイ!この流れはかなりヤバイ!さっき色欲に溺れる事はないと思っていたが、撤回する。この流れは溺れる。男の本能が暴れだす。


「ソーイチ。」

「ソーイチ様。」


 二人が擦り寄り、腕を抱く。テラスの柔らかさはそうだが、ビビの弾力もかなりの破壊力だ。胸を押し当て顔を近づける。これは、理性が崩壊する。


「これは、ちょっと・・・」


 二人の熱に火照る俺は、固まり何もできなくなった。


「駄目なの?」

「私では満足出来ないと思いますが・・・」


 違います!抱きたいです!でも、今は無責任だと思うんです!


「いや、あのね、もし子供が出来たら、旅が出来なくなるでしょ。いや、そうじゃなくて、まだ、生活も安定してないし、収入もないし、出産も子育ても難しいでしょ。いやいや、二人を抱きたいけど、無責任過ぎて失礼ではないかとか、いやいや・・・。」


 支離滅裂だ。テンパるにも程がある。童貞ではないが、女性にここまで迫られる事などなかった。


「ソーイチ。」

「ソーイチ様。」


 二人が耳元で囁く。



「抱いて。」

「抱いてください。」






 も、無理。









 チョロいソーイチです。略してチョロイチです。


 今、小屋の中にいます。裸の俺と、裸の二人の美女がいます。恥ずかしい所を少し隠し、顔を紅くして俺を待ってます。


 囲炉裏の灯りが、更に彼女達を美しく照らす。



 覚悟の時間です。



 ビビが、テラスの後にして欲しいというので、テラスをゆっくりと抱きしめる。


 理性が爆発しそうだ。いままで、お預け喰らっていたせいか、欲求が襲いかかってくる。


 だが、彼女達を襲いたくない。


 理性の一欠片で圧し殺す。


 ゆっくりと、ゆっくりとだ。


 一つ一つの行動にテラスが反応する。顔は刺激と羞恥が混ざったように紅く火照る。声を圧し殺し、俺を求めるテラス。


 何度もキスをし、優しく愛撫し、そして、




「はい・・・。」




 テラスとひとつになる。


 苦痛のせいか、顔を歪めるが、笑顔で求めてくる。


 ゆっくり、ゆっくりだ。





 俺はテラスを強く抱き締めていた。テラスの中で痙攣する俺を、テラスは優しく抱きしめる。


「ソーイチ、愛してる。」


 耳元で囁く。心地好い声が癒してくれる。


「愛してるよ。」

 平然と言う。本来、歯に衣着せる言葉は恥ずかしくて言えないが、言葉にでてしまった。


「はい。」


 テラスと、キスをする。ゆっくりと。何度も。

 余韻がまだある。

「ソーイチ・・・。」

「あぁ。」


 ビビに、手を差し伸べる。耳や首まで紅く火照るビビを優しく抱きしめる。

 俺の欲求はまだ足りない。だが、抑える。襲わない。ゆっくりと。




 艶っぽい声を洩らしながら、ビビは抱きしめる。少し首筋を甘噛みをしてくる。背中に爪を多少立てる。痛みはあるが痛くない。


「お願い、します・・・」


 ゆっくりと抱きしめる。色声が出る。動きに合わせ声を洩らすビビ。


「ソーイチ様は、良い臭いがします。」


 耳元で囁く。興奮した。だが、暴走はしない。


 ゆっくりと、ゆっくりと。




 ビビの中で果てた俺は、抱きしめ、キスをする。


「愛してもよろしいですか?」

「もちろんだよ、ビビ。」


 再び抱きしめる。そして、テラスも抱きしめた。







 二人が寝息をたてている。左腕にテラスが、右脇にビビが、いつものように寝ている。


 俺は、平静になり、思う。



 幸せです。



 ただ、それだけを考えていた。


 二人の温もりを感じながら、俺は眠りに入った。







 白い世界、俺の世界。そして、白テラス。


 彼女の実態はないが暖かみのあるキスと、微笑み、「ありがとう。」の感謝で目が覚める。


 夢うつつか?だが、口元の暖かみは残ったままだった。




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