2-13 番外編 食事後
今回は超イチャラブ回です。苦手な方は注意して下さい。
楽しい食事だった。沢山笑った。異文化を知る事がこんなに楽しいとは思わなかった。
人族の文化、俺の元の世界のだが、遠い田舎として話をする。ビビは男女平等というか、男女共有に驚いていた。仕事や家事等を男女に分けないのが疑問のようだ。また、仕事の種類にも驚いていた。
牙狼族は強者統率で、一族で一番強いものが族長になり、年に1度族長に挑戦出来るという。戦闘民族のようだ。因みにビビは、一族で一番強く、自分より弱い男の子を産むのが耐えられないと言って、村を出たらしい。
成る程、んで、俺がビビより強いと。
感情は結構刷り込みに生まれる物でもある。好意や嫌悪等の継承という刷り込みが、文化や歴史を造る事もある。ビビもきっかけは手合わせだが、その後の俺の行動に敬服、テラスに魅了ときて、従者ではなく家族か。たった数日で色々あったから、精神的にも困惑は仕方無しだな。
テラスは相変わらず語る事はないが、可愛いは正義なので、良し!食後に少し黒糖をあげると、跳んで喜んだ。うん、かわいい。
★
風呂に入る。もちろん一緒に。多少の動悸はあるが、色欲に溺れる事はないだろう。
テラスは変わらないが、ビビは恥ずかしそうだ。
以前は普通にしてたのに、と聞くと、
「恥ずかしいので、聞かない下さい。」
とか!凛々しさからデレるとこんなにも可愛いとは思ってなかった。
「愛するからこそ?」
「や、やめてください、テラス様!」
「ビビかわいい!」
俺は、二人のイチャイチャを見て楽しんでいた。一寸だけ疎外感を感じたが、テラスがそれを吹き飛ばしてくれた。
「ねぇー、ビビはソーイチの子供欲しい?」
グハァ!直球すぎます、テラスさん!
ビビも赤くなり固まっている。チラチラ俺を見る視線が痛い。
「私はね、欲しいよ。ソーイチとの子供!」
大胆過ぎますよ!それよりも、今日のテラスは積極的だな。密着が凄い。
「この話、前は恥ずかしがってたよな?」
村初日を思い出す。
「今でも恥ずかしいよ。でもね、言葉にするから意味があるんでしょ?私はね、まだ自分の言葉で言ってなかったから・・・。」
あぁ、確かに。あれは白テラスの言葉だったからな。知っていたけどテラスからは初めてか。
「あのね、欲しいよ、ソーイチ・・・。」
顔を真っ赤にして見つめてくるテラス。
「わ、私も、欲しいです。」
ビビさん?
「ソーイチ様のお子が欲しいです。」
前髪を上げ、とろけてる瞳を見せるビビ。
ヤバイ!この流れはかなりヤバイ!さっき色欲に溺れる事はないと思っていたが、撤回する。この流れは溺れる。男の本能が暴れだす。
「ソーイチ。」
「ソーイチ様。」
二人が擦り寄り、腕を抱く。テラスの柔らかさはそうだが、ビビの弾力もかなりの破壊力だ。胸を押し当て顔を近づける。これは、理性が崩壊する。
「これは、ちょっと・・・」
二人の熱に火照る俺は、固まり何もできなくなった。
「駄目なの?」
「私では満足出来ないと思いますが・・・」
違います!抱きたいです!でも、今は無責任だと思うんです!
「いや、あのね、もし子供が出来たら、旅が出来なくなるでしょ。いや、そうじゃなくて、まだ、生活も安定してないし、収入もないし、出産も子育ても難しいでしょ。いやいや、二人を抱きたいけど、無責任過ぎて失礼ではないかとか、いやいや・・・。」
支離滅裂だ。テンパるにも程がある。童貞ではないが、女性にここまで迫られる事などなかった。
「ソーイチ。」
「ソーイチ様。」
二人が耳元で囁く。
「抱いて。」
「抱いてください。」
も、無理。
★
チョロいソーイチです。略してチョロイチです。
今、小屋の中にいます。裸の俺と、裸の二人の美女がいます。恥ずかしい所を少し隠し、顔を紅くして俺を待ってます。
囲炉裏の灯りが、更に彼女達を美しく照らす。
覚悟の時間です。
ビビが、テラスの後にして欲しいというので、テラスをゆっくりと抱きしめる。
理性が爆発しそうだ。いままで、お預け喰らっていたせいか、欲求が襲いかかってくる。
だが、彼女達を襲いたくない。
理性の一欠片で圧し殺す。
ゆっくりと、ゆっくりとだ。
一つ一つの行動にテラスが反応する。顔は刺激と羞恥が混ざったように紅く火照る。声を圧し殺し、俺を求めるテラス。
何度もキスをし、優しく愛撫し、そして、
「はい・・・。」
テラスとひとつになる。
苦痛のせいか、顔を歪めるが、笑顔で求めてくる。
ゆっくり、ゆっくりだ。
俺はテラスを強く抱き締めていた。テラスの中で痙攣する俺を、テラスは優しく抱きしめる。
「ソーイチ、愛してる。」
耳元で囁く。心地好い声が癒してくれる。
「愛してるよ。」
平然と言う。本来、歯に衣着せる言葉は恥ずかしくて言えないが、言葉にでてしまった。
「はい。」
テラスと、キスをする。ゆっくりと。何度も。
余韻がまだある。
「ソーイチ・・・。」
「あぁ。」
ビビに、手を差し伸べる。耳や首まで紅く火照るビビを優しく抱きしめる。
俺の欲求はまだ足りない。だが、抑える。襲わない。ゆっくりと。
艶っぽい声を洩らしながら、ビビは抱きしめる。少し首筋を甘噛みをしてくる。背中に爪を多少立てる。痛みはあるが痛くない。
「お願い、します・・・」
ゆっくりと抱きしめる。色声が出る。動きに合わせ声を洩らすビビ。
「ソーイチ様は、良い臭いがします。」
耳元で囁く。興奮した。だが、暴走はしない。
ゆっくりと、ゆっくりと。
ビビの中で果てた俺は、抱きしめ、キスをする。
「愛してもよろしいですか?」
「もちろんだよ、ビビ。」
再び抱きしめる。そして、テラスも抱きしめた。
★
二人が寝息をたてている。左腕にテラスが、右脇にビビが、いつものように寝ている。
俺は、平静になり、思う。
幸せです。
ただ、それだけを考えていた。
二人の温もりを感じながら、俺は眠りに入った。
白い世界、俺の世界。そして、白テラス。
彼女の実態はないが暖かみのあるキスと、微笑み、「ありがとう。」の感謝で目が覚める。
夢うつつか?だが、口元の暖かみは残ったままだった。




