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漆黒の一流剣士の冒険記  作者: 仲下 颯真
WGO《謎の少女》編
6/30

第6話 【風扉の向こう側】

「では今から1番目の風扉ウィンドゲートの攻略を始める!準備はいいか?」


「「「「「おぉー!!」」」」」


やる気は充分あるようだな。さっきよりも3人増え、合計20名で攻略をすることになった。


「ではまず前衛と後衛を決める。前衛は盾装備を装備しているそこのプレイヤー達8人が前衛だ。そして盾装備同士の間隔は約2人分くらい開けてくれ。そして相手の攻撃を弾いた瞬間スイッチで後衛の人はモンスターを倒してくれ。また、俺とかの遠距離攻撃が出来るやつはいるか?」


「はい、私がやります。一応魔法使いなので。」


「あぁ、頼むよ。えっと君は......」


「私はエミリンと言います。」


その少女は初期装備の上に赤のコートをまとっていて、まさに木の杖のような武器を持っていた。髪の色は茶髪。多分同年代なのだろう。


「他にはいないか...な?」


「じゃあこのふたりは後衛の一番前について、盾装備の間から敵を攻撃すること!以上が作戦だ!」


「カナタさんはやっぱりすげぇな。」


「あぁ、確か2DのMMORPGとかでもギルドの長をやっていたらしいよ!」


「.........」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


「それじゃ行くぞ、みんな準備はいいか?」


「「「「おーーーー!!」」」」


その声を聞き、俺は両手で風扉ウィンドゲートを開けた。ちなみに風扉ウィンドゲートは、縦約3m、横約2mくらいで、結構力を入れて押したけれど、ゆっくりとしか開かなかった。


「ここが風扉ウィンドゲートの向こう側か...」


中はまさに洞窟のようだった。少し暗くて、洞窟の中ではあまり音はしない。自分達の声と足音のみだけが聞こえていた。



皆緊張、または警戒しているのか、全く会話がない。確かに30レベル以下のプレイヤーばかりだが、まだボス部屋は見つかっていないので、そこまで警戒する必要は......


「何か......来ます!」


エミリンがそう言い放った途端、上から何かが降ってくるのがわかった。皆は一気に警戒し、陣形を整えた。


ドサッ!


モンスターの集団が降りて来ると同時に煙が舞い上がった。よくは見えないが、緑の人間のような形をしていて、棍棒を持っている。前にどっかで見たような気がする。


「こいつは.....ゴブリンだ!」


そうかゴブリンだ。昔やってたMMORPGでよく出てきた雑魚モンスター。ゲーム界でスライムの次に弱いと言われているやつだ。


俺は【フレイムソード】の特有の技、【フレイムカッター】を、エミリンは、魔法使いの初期技なのだろう、火の玉を繰り出していた。そういえば魔法使いは...


「一旦前衛はゴブリンを引き止めてくれ。」


「は、はい!」


俺はそう言うと、急いでメニュー欄を開き、送る→アイテム→MP回復ポーションを選択、10個に設定し、エミリンに送った。


「魔法使いはMPを使って魔法を出す、多分一番MPの消費が多いだろう。だから一応これを持ってて。」


「でも...」


「いや、いいんだ。俺はお金ならいくらでも持ってる。だからこのくらいはさせてくれ。」


「ぁ、ありがとう!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

congratulation!


G:6000


ドロップ:木の棍棒


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


戻ってみると、ゴブリンは倒されていた。というかレアドロップなんだろうけど棍棒はいらないな。


「皆、ごめん!少し離れてしまって。」


「いいっすよ。あなたは仲間の事を第一に動いたんだから。」


「本当にすまない。それでゴブリンは何体いた?」


「5体ですね。それとレベルは25でした。」


なるほど、1体1200Gか...

それにしてもみんな消耗は少なそうだな。ほぼ1分程度で終わるくらいの戦闘だったから、余裕だったのだろう。みんなの緊張は解けているように見えた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その後、20分ほどダンジョンを進めていったが、ゴブリンしか、出なくて、結構余裕に進めることができた。そして明らかに雰囲気の違う、高さ約5m、横約4mの大きな扉が現れた。


「おい、これって...」


「......ボス部屋のようですね...」

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