第4話 【武器とスキル】
「フレイムソードか...」
このフレイムソードは本当に効果があるのだろうか、もしかしたら少し赤くしただけの、偽造品かもしれない...そんな不安を持ちつつ俺は始まりの街を出て、さっきよりも奥の方に進んでいた。昔、他のゲームでプレイヤーメイドの武器で、魔力の込められた剣だと、騙されたことがある。俺は、当時その出来事が少しのトラウマになっていたような気がする...
そんな事を思いながら歩いていると、始まりの街を出て、10分ほど歩いていた。ここにいるプレイヤーは3.4人程度だった。多分このWGOを心から楽しんでいるのだろう。地球に帰れないとも知らずに...だが、何十人かはもう気づいて戸惑っているのかもしれない。だから、このWGOは俺が終わらせる!そう、普通のプレイヤーよりも有利な分、俺が頑張らないと。
スライムの集団が現れた。4体ってとこか。レベルはみんな5、俺のレベルは4だ。だが、相手は気づいていない。何故なら少し距離があるからだ。もし、この武器が本物ならば、いける!そう確信し、スライム目がけて思い切り剣を振りかぶる。
「ハァァァーーーーーーーー!」
一瞬、赤い光が見えたかと思うと、多分【フレイムカッター】が発動し、スライムに見事に命中!しかも、スライム達は燃えていた。そして1秒ごとにダメージを受けていき、5秒たったあたりでけむりになって消えていった。
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congratulation!
G:700
ドロップ:なし
レベルが1上がりました。HPとMPが2ずつあがり、スキルポイントを2P獲得しました。
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スライムレベルが5だったから、少し金額がアップしてるのか。そういえばこのスキルポイントってなんだ?メニューを開き、スキルの欄を見てみる。すると、さっき見た時になかった+という項目が右下に追加されていた。タッチしてみると、どうやらスキルを追加する画面らしい。未習得のスキルの一覧が書いていて、画面の上の方にSP:8と書いてあるのが見えた。SPというのはスキルポイントの略だろう。そして、スキル一覧の、スキルのところで、右の方にそれぞれ消費ポイントが書いていて、左のアイコンに色と小さな絵が書いてあるのが見えた。
「ほうほぅ、色々あるな。」
普通のプレイヤーなら、一番最初のやつからスキルを習得しているだろう。しかし、俺は8Pで習得できるスキルを選ぶことにした。この世界ではレベルは無制限だが、レベルが上がっていくにつれ、どんどんレベルを上げにくくなり、スキルポイントの獲得量が少なくなっていくはずだ。
「よし、こいつにするか。」
俺は【ドレインソード】というものだ。それは、Attack skillに含まれていて、MPを使い発動されるのだ。多分これは、敵のHPを吸収し、自分のモノに変えるスキルだろう。これがあれば何時間でも続けて戦うことができる。また、【HP回復ポーション】よりも【MP回復ポーション】の方が安く、【Gブースト(超)】を持っている俺にとってとても効率がいいのだ。
「...レベリングでもしますか!」
その後、2日間没頭してレベリングをした。