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第四十七話 冒険者協会支部

「これにするんデスか?」

「これでいいだろ? マヤ」

「う、うん。いいよ」


 俺たちは受付にいき、クエストを受けることをいうと、詳細な説明の紙をもらった。

 なになに。

 正体不明の竜騎士が、塔の狩場を専有してます。


 正体だけでも分かれば、町で注意したり、取引停止ができるんですが……

 みんな怖くて、できません。

 竜騎士の正体を、暴いてください。

 場所は、ガッツ塔の第十六魔陣ポイント。


 竜騎士は、黒竜にのっています。

 もし、竜騎士が逆ギレしたら危険なので、推奨LV四〇以上。


「ふーむ……、ん?

 怖い? この世界の原住民って、無限復活ができるんだろ?」

「怖いものは怖いんじゃないデスか?」

「いま、この世界は熟練の冒険者の大半が、魔族にやられ。

 冒険者の復活が優先で、一般のひとたちの復活は困難なのじゃ。

 ガイドブックに書いてあったろう」

「ガイドブックのその記事。読み飛ばしちゃったもんで」

「なにやっとるんじゃ……」

「まあ、俺たちはLV七〇くらいの敵を倒したんだし、大丈夫じゃないか?」

「よゆーだよね。よゆー」


 ポンポン。

 誰かが、俺の肩を上に払うように叩いてくる。

 ん? なんだ?

 ポンポン。

 もう一度、俺の肩を叩いてくる。

 だれだよっ!

 俺はその方向にふりむいた。

 ぶすっ。

 誰かの指らしきものが、俺のホホにささった。

 ホホ肉が歯に押されて痛い。


「なんだよマヤ――」


 そう言いかけたが。

 ふり向いた先にいたのは、妹ではなかった。

 腰くらいまである、ボサボサでピンクのロングヘアーの女子だった。

 アームウォーマーをつけていた。


「あのさ~。そのクエスト、わたしも目を付けてたんだけどさ~」


 声が透きとおっている系女子。

 二十歳くらいだろうか。

 どこかでみたことあるな。

 そうだ、初めて冒険者協会支部にきたとき。

 やる気なさそうに、イスに座ってたやつじゃねーか。


「ちょっとちょっと。そのクエはわたしが目を付けたんだからね。別のにしてよ」マヤが言う

「別にわたしは、クエやらなくてもいいんです~。分け前だけ、等分してもらえれば~」

「なに言ってんの? 報酬はぜんぶ、わたしのだからっ!」


 おいおい喧嘩するなよ。

 俺はフェリリに手招きで、合図をおくった。


「なに? いま、マヤちゃんの喧嘩見学で、いそがしいナノよ」

「あいつ、たぶんセレクターだよ。調べてみてくれ」


 フェリリは巻物を開いた。


「ほんとナノ、SP+一〇〇〇〇 があるよ」

「だろ? あいつ連れていこうぜ」

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