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第三十八話 VSトローフガーゴイル

「トローフガーゴイル

 LV七〇 HP一四〇〇〇 BP六〇〇〇


 長年のあいだ、雨どいとして、

 風雨にさらされた、ガーゴイルは生命をもち。

 怒り狂って、ストライキを起こし、

 人びとを上空から見おろしおそう。

 雨どいとして生きてきたために、いつも、ビチョビチョ。

 よく興奮してるからか、カンテラもききにくい。

 夜、ボイコット町の郊外周辺でみかける。ナノ」


「BP六〇〇〇ですか……まずいですね。

 もう、遠目にも町がみえてるのに……」

「どうするデスか? 逃げるデスか?」

「空を飛べるやつからは、逃げられる気が、せんのう……」

「やっちゃうのー?」

「やるしか……ないか……?」

「お仲間が来ないといいのう……」


 俺たちは、武器をぬいた。

 マヤさんは装備なしか。


ガーゴイル LV七〇  HP一四〇〇〇/一四〇〇〇 BP六〇〇〇

 ヤキソバ LV一九  HP 四二九〇/ 四二九〇 BP二六三〇

 テッシ  LV一九  HP 三七二〇/ 三七二〇 BP二七七〇

 カゲヤマ LV一九  HP 四一〇〇/ 四一〇〇 BP二五〇〇

 マヤ   LV一三  HP 二六四〇/ 二六四〇 BP一一七〇


「グルルルル」


 ガーゴイルがうなり、宙を飛ぶ。

 移動速度は、けっこう早いな。


「変なさけび声だねー」

「そんなこと、言ってる場合じゃないですよ。

 マヤさんは、詠唱をおねがいします」

「はいはーい」

「わたしたちは、

 マヤさんを守りましょうデス。

 マヤさんが、やられたら、負けです」

「わかったのじゃ」


 マヤは、詠唱に入っている。


「グルガアアアア」


 ガーゴイルの腕から、霧が放たれ。

 それは、俺の、あたまの上で収束し、

 雲へと、変じ、ものすごい勢いで、水を射出する。


「二枚おろし!」


 俺の技は、水のたばに当たらずに、からぶる。


「クラウドシャワー

 BP八〇〇〇で攻撃 四レンジ 範囲内の対象に四レンジ上から下に攻撃 なの」


 ヤキソバに 二八九〇ダメージ


「ヤキソバの攻撃は空ぶったけど。

 上昇したBPは、有効だったみたいナノね」

「そうか」 

「ブランクキャンセル、ブレイブヒール、デス!」

「ブランクキャンセル、治癒の護符!

 さらに、ブランクキャンセル、減退の呪符じゃ」

「スキルの空うちですか?」

「マヤ殿の、詠唱の時間をかせぐためじゃ。

 スキルをつかい続ければ、

 一回あたりの、連携時間はのびるからのう」

「なるほど」


 俺は、二人の回復をうける。


 ヤキソバはブレイブヒールで、七五六回復。

 さらに治癒の護符で、三七〇回復。


 ガーゴイルは、俺たちの周囲をとび、

 また、空中をすれ違うように、飛んでいる。

 マヤさんは、どうやら、詠唱が終わっている、はずだが、なぜ撃たないんだ?

 四レンジ以内のときも、いくどか、あるはずだが。


「グルルルルー」


 ガーゴイルはうなり声をあげ、

 なにかを、となえながら、

 低空飛行で、つっこんできた。


「まってたよ!

 パイロフレイム!」


 マヤさんの手から、炎の柱が、おそいかかる。

 それを見た、ガーゴイルは急ブレーキでとまり、

 べつの、うなり声をあげ。

 手から、円形の、水の壁を出現させた。


「トローフシールド キャンセルスキル

 火属性の攻撃に対して、BP+四〇〇〇」


 ガーゴイルに 二七一五ダメージ。


ガーゴイル LV七〇  HP一一二八五/一四〇〇〇 BP六〇〇〇

 ヤキソバ LV一九  HP 二五二六/ 四二九〇 BP二六三〇

 テッシ  LV一九  HP 三七二〇/ 三七二〇 BP二七七〇

 カゲヤマ LV一九  HP 四一〇〇/ 四一〇〇 BP二五〇〇

 マヤ   LV一三  HP 二六四〇/ 二六四〇 BP一一七〇


「あいては何かをキャンセルして、ガードしたみたいナノね」


 このHPで、炎対策の技をもってるのかよ。

 やべえな。


「ところでマヤさん、

 なんで、すぐにマジックを使わなかったんですか?」

「パイロフレイムは地面をつたっていくから、

 空中の敵には当たらないんだもん」

「え!? そうなんですか? ほかのスクロールは?」

「他のは持ってきてないよ。だってバイト終わって、そのまま来たんだもん。この『パイロフレイムのスクロールのつづりセット』だけだよ」


 ガーゴイルはさっきの一件で、

 だいぶ警戒しているそぶりを見せている。


「まずいのう……

 もし、やつが警戒して、今後おりてこないのなら、

 厳しい戦いになるのう」

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