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遠距離片思い

作者: 柏木 柚葉

フィクション50% ノンフィクション50% って感じの小説です。


ピロロリン~♪

◆新着メール一通◆


「祐翔からメール来たっ!なになに~?

『俺は「変態」じゃないけど本当に、「変人」だからねww

音川(おとかわ)さん、俺のことを美化しすぎだよww』

ってwwそうかなぁ?別に美化してないのにww」


山上 祐翔(やまかみ ゆうと)からメールの返信が送ってからすぐに来て、顔がにやけてしまう私。

好きな人からのメールってやっぱり嬉しい。

そう、私は祐翔に恋をしている。

それも片想いだけれど...


美波(みなみ)ー夕御飯だから降りてきなさーい」

「はーい」


せっかく上機嫌になってたのにまさかの夕飯。

ほんっとタイミング悪いなぁ...。

『そんなことないよ-w祐翔が変人なら私は超変人だよww

あとごめん、今からご飯だから返信遅くなります!』

よし、送信っとw

私は携帯を持っていないため、メールはPCメールでやっている。

だから友達や祐翔からのメールを見るには自分の部屋にいるときしか無理。

そういうのが不便なんだよね~。

急いでパソコンを閉じて1階のリビングへ向かう。

匂いからして、カレーだろう。

大好物だけど、祐翔とのメールを遮られてちょっと不機嫌。


祐翔は秋田県に住んでいる同い年の中2。

私は鳥取県に住んでいるため、簡単に会えるような距離ではない。

もちろん顔は見たことないし、声だって聞いたことはなく、本性だって知るわけがない。

自分でだってなんで祐翔を好きになったのかがわからない。

正直言って、祐翔は変わり者だ。

オタクに近いような違うような、アニメに関してはかなり詳しい。

変態かと思えば、びっくりするくらい純粋。

しかも女子が苦手という不思議な人だ。

でも、すごく優しくて面白い。

私の誕生日を覚えてくれて、誕生日メールも送ってくれた。他の男子は私の誕生日、覚えていないのに。

相談にも乗ってくれて頼りになる。

祐翔と同じ学校が良かったな、なんて考えたり。


叶うはずもないこの哀しい恋は、一生心の中に閉まっておくつもりだ。

顔も知らない人に告白されたって、迷惑に決まってる。

それだけじゃなくて、「メル友」という接点しかないから、告白して今の関係が壊れればもう祐翔と関わることはなくなってしまう...


また、私と祐翔の関係で一つ気になることがある。「呼び方」だ。

私は祐翔を下の名前で呼んでいるが、祐翔は私を名字+さん付けで呼んでいる。

そこまで気にはしないが、「私の方だけ名前呼びでいいのかな」とたまに不安になる。

祐翔にとっては、普通のことなんだろうけれど。


いつものように祐翔とメールをしているある日、祐翔から衝撃的な話を聞いた。

『ずっと前に告白されてて返事したいんだけど、タイミングがよくつかめないんだよ……。

それになんて返事すればいいのか……って感じでww

別にあの人嫌いじゃない、むしろうれしいんだけど、なんか……

音川さん、どうしたらいいと思う?』

祐翔はどうやらモテるみたいだ。

そう思いながら、このメールを何回も読み直した。

好きな人が告白された話を好きな人から聞くのは、すごく辛い。

無視するわけにもいかず、すぐに返信に取り掛かった。

『多分祐翔は、その人のことが好きなんだと思う。

好きに近いけど、女子が苦手っていうのがあるから警戒心を持ってるとか?

その人とちゃんと接してみたら、わかるかもね。』

送信、っと...


私は馬鹿だ。

これじゃあまるで自分で自分の恋をだめにしているようなものだ。

好きな人の恋を応援するのが、こんなにも辛いことだなんて...

でも、叶わないとわかっているのだから応援するしかない。


ほんとはそんな話聞きたくないんだよ。

なんで私に相談するの。ほかに相談する人いるでしょ。

気付いてよ、私の気持ち...。

こんなこと思っても意味がない。届くはずもないし、まず気付く方がおかしい。


祐翔からの返信を見るのが怖くて、私はパソコンを閉じた。

そのまま私は眠ってしまっていた。






*






朝起きて、ためらいながらもパソコンを開くと、祐翔からの返信が来ていた。

見るか見ないか迷ったが、結局見ることにした。

『そうなのかなぁ...まぁ、そうだったらいいかもねw

ありがとう!ちょっと深く関わってみることにするよ!』

そっか...このままいけば、両想いだよ。

よかったね祐翔。私は、少しでも祐翔の役にたてた?

返信もせず、私はパソコンを閉じた。

もうこれ以上辛い想いなんかしたくない。


制服に着替えて、リビングに朝ご飯を食べに行く。

今日はフレンチトーストかぁ...大好物なのに、美味しさなんか感じられなかった。

切なくて悲しくて不安で辛くて。

祐翔は今頃バスに乗っているだろう。前にバス通学だと言っていたし。

そんな気持ちのまま、学校へ行き、

そんな気持ちのまま、授業を受け、

そんな気持ちのまま、休み時間を過ごし、

そんな気持ちのまま、部活に行った。

一日中辛かった。息をするのさえ苦しくて。

胸が張り裂けそうなくらい痛かった。

「両想いじゃん」「よかったね」「幸せ者だね」「大好きだよ...」


重い足取りで家に向かい、「ただいま」も言わず自分の部屋のパソコンへ直行した。

パソコンを開くと、祐翔からの返信が来ていた。

それも、ついさっき。


『俺、その人に告って返事したよ!音川さんの言うとおり、その人だけなんか特別だった。

好きなんだなって思えたんだ。本当にありがとう!

またなんかあったらこれからもよろしく!』


ってことは、両想いか......

よかったね...祐翔......


気付けば、涙がこぼれ落ちていた。

わかってたよ、最初から。かなわないって知ってたよ。だから応援するって決めたんだよ。

でも、どうして...こんなに辛いの...?

どうしてこんなに、涙が溢れ出てくるの......


「うっ...あぁ....っ...うっ...」


私は自分のベッドに泣き崩れた。

リビングにいる家族に泣き声を聞かれないように、顔を枕に押し付けた。

...祐翔、私もうダメだよ。君とメールしたらもう自分が壊れると思う。

だから...終わらせる...





*




しばらくして少し落ち着いた私は、祐翔からのメールを返信することにした。

『おめでとう!よかったね!


「これからも応援するね。」って言いたいところなんだけど、ごめんね祐翔。

「これからも」はできない。

私なんかがいなくても、きっとうまくやっていけると思う。


私、前から祐翔のことが好き。恋愛感情の好きだよ?

伝えないつもりだった。伝えたら祐翔に迷惑かけちゃうから。

でも、もう耐えられない。

このメールを最後に、祐翔とのメールはやめるね。最後まで勝手なこと言ってごめん。

今までメールしてくれてありがとう。

彼女さんと頑張ってね!


ばいばい!』


変なメールだなぁ...相変わらず文章力ないし...

でももう、なんでもいい。これでいいんだ。

何も知らないままだったけど、これで終わり。


ほんとにさよならだよ、祐翔。大好き。

ううん、大好きだった。


私は震えながら、送信ボタンを押した。




その時、一つの恋が終わった..______

読んでいただきありがとうございました!

誤字や文章的におかしいところがあったとは思いますが...

(終わり方も不自然ですが)


感想等もらえると嬉しいです!

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