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第6章|ドレスと婚礼文化
ドレスは、戦装束。
選ばれた布地、縫い込まれた模様、
そして──それを誰が贈ったのか。
美しさだけでは語れない、
駆け引きと牽制が入り混じる“王宮ロマンス”の真骨頂が、
衣装のひとつひとつに表れています。
この章では、婚礼や式典にまつわる衣装文化を軸に、
装いが持つ意味、贈与と選定の背景を読み解いていきます。
◇◇◇
王宮におけるドレスの意味|婚礼・夜会・式典・正装の区分
婚礼衣装と嫁入り支度|誰が用意するのか、誰の意志なのか
布と模様の意味|文様に込められた家門や季節の象徴
誰が仕立てたか|仕立屋と贈与者の駆け引き
装いを巡るサロンの反応|噂・憧れ・嫉妬
戦装束としてのドレス|“見せる”ことが最大の宣戦布告